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第10章 (2)シュウside
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【夢の配達人隠れ家/医務室】
……。
自分に自信のなかった、私。
”お前を見てんだよ”。
ヴァロンの言葉に、そんな訳ないって決め付けて……。
逸らし続けてきた、目の前の大切な人。
あの時からずっと、見ていてくれた。
「……。あ、は……はい!
今、帰る支度しますねっ」
”一緒に帰りませんか?”
なんて、初めて言った。
ホノカさんは照れた様に、嬉しそうに微笑んでくれた。
……今度は、私の番だ。
私は帰り支度を終えた彼女の手を、そっと握って伝える。
「……このまま。
手を繋いで、帰りませんか?」
たくさん遠回りしてしまったけど、見付けた。
もう逃げたりしない。
もう一度ゆっくり、始めよう。
見つめ返してくれる笑顔を見つめながら、優しく握り返してくれる温もりを感じながら……。
家族という宝物と、時を重ねていこう。
……
…………。
……。
自分に自信のなかった、私。
”お前を見てんだよ”。
ヴァロンの言葉に、そんな訳ないって決め付けて……。
逸らし続けてきた、目の前の大切な人。
あの時からずっと、見ていてくれた。
「……。あ、は……はい!
今、帰る支度しますねっ」
”一緒に帰りませんか?”
なんて、初めて言った。
ホノカさんは照れた様に、嬉しそうに微笑んでくれた。
……今度は、私の番だ。
私は帰り支度を終えた彼女の手を、そっと握って伝える。
「……このまま。
手を繋いで、帰りませんか?」
たくさん遠回りしてしまったけど、見付けた。
もう逃げたりしない。
もう一度ゆっくり、始めよう。
見つめ返してくれる笑顔を見つめながら、優しく握り返してくれる温もりを感じながら……。
家族という宝物と、時を重ねていこう。
……
…………。
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