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第6章 (1)アカリside
1-2
しおりを挟むヴァロンは私をお嫁さんに選んでくれた。
私は、そんな彼を信じれば良かった。
それなのに……。
抱かれる度に、身体を重ねる度に、幸せな気持ちと同時に膨れ上がる想い。
”他の女の人にも、こんな風に優しくしてたの?”……。
嫉妬の気持ち。
”私は、ヴァロンにちゃんと応えられてるのかな?”……。
不安な気持ち。
”……ねぇ。
私とリディアさん、どっちが……好き?”。
馬鹿で醜い、気持ち。
……。
何で、私とヴァロンは15歳も年が離れてるんだろう?
もっと早くに逢えてたら……。
ヴァロンの初恋が……。
初めての相手が私だったら、良かったのに……。
……
…………。
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