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第1章 (2)アカリside

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『ずっと、俺の傍で……微笑ってて下さい』
プロポーズの時。

『帰ってきたら、また可愛い笑顔を見せて?』
さっきのメモ書き。

……。

確かに、ヴァロンが私に求めているのは……。技術や能力じゃないのかも知れない。

……それに。


『俺の夢、叶えて?
アカリと子供と……。ずっと家族で、幸せに暮らしたい』

昨夜の、ヴァロンの言葉。

ヴァロンにとって、今何よりも欲しい物は……家族。
私はその夢を、叶えてあげればいいのかな?

そう思ったと同時に……。


『っ……ヤバ。
心も身体も、アカリなしじゃいらんねぇの……俺だわ』

そう言って、照れたような可愛い笑顔を見せてくれたヴァロンの姿が頭に浮かんだ。


「っ~~……」

また思い出して、私の頬は真っ赤になっていく。


「?……アカリさん?」

「!……顔が赤いですよ?!
やっぱり体調が良くないんじゃないですかっ?」

元々ヴァロンに『私の体調が悪いから様子を見て来てくれ』と言われていたレナとレイは、「どうしよう!」と慌てだした。


「レイ!ヴァロン様に連絡!」

「その前に病院!すぐに診てもらおう!」

無駄に息の合った双子プレー。
何だか大事にされそうな予感。


「!……ち、違うの!
だ、大丈夫!全然元気だから……!」

今にも通信機で連絡されて病院に連れて行かれそうな様子。
そんな二人を私は焦って阻止した。

……
…………。
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