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第1章 人攫い
第13話 魔物達
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駆ける。
アレクは、立ち並ぶ木々を無駄のない足捌きで駆けて行く。
雪面で足が滑ってもおかしくないにも関わらず、アレクの踏み込みは確かに地面を捉えていた。これも『武王』だった時の賜物だろう。
しかし、その背後数メートルの所に、何匹もの白い体毛を纏った群狼が歯を剥き出しに迫って来ていた。
(上手くいったは良いがーー)
「数が多過ぎたッ!!」
アレクは背負う短弓を使い、一番先頭を走るアイスウルフへと矢を繰り出す。しかし手錠の鎖が威力を弱くし、当たるだけで刺さらない何度目かも分からない牽制に距離を取った。
こんな状況は、アレクが自身で望んで作ったものだった。
ーーハッキリ言って、今のアレクにはスブデ率いる護衛チームと戦って確実に逃げ切れるという自信は無かった。
前世に『武王』と名を馳せたものの、それは今のアレクには関係の無い事。武は一日にして成らず。技術は身に付いているが、どうしても力が足りない。それに、この世界では『魔法』という未知の力もある。
この肉体じゃ、どうする事も出来ないだろう。
その考えから、他の力を借りようと考えた。
ラムサル山には、イカラム国の守り神と呼ばれる『フェンリル』が居ると言う。出逢ったらまず死ぬだろうという恐ろしい神獣。
それに付き従う様に、群れを成して常に獲物を捕獲する習性があるアイスウルフが、ラムサル山には多く生息していると言う。
なら、常に餌を追い求めているそれに、餌を与えてやるというのがアレクの中の考えだった。
(その前に俺が餌になりそうだけどなッ!!)
自虐混じりに矢を放ち、先を急ぐ。
走り続け、時には転がり、時には矢を放ちながらもアレクは元のスブデの元へと辿り着く。
草木が生い茂る所から転がる様に野営地へと入る。そして未だに野営地内に居るツクヨを発見する。
「ツクヨッ!! 逃げるぞッ!!」
混乱する護衛達の横を通り抜け、遅れてアイスウルフが到着する。
「チッ!! 何がどうなってんだ!!」
「リーダーはどうしたの?!」
応戦しながら護衛達の疑問が聞こえるが、無視して駆ける。メイドの背後にツクヨが居る。
邪魔をするならと、アレクは懐からナイフを取り出しーー。
「待って!!」
「ッ! っと、何だ? どうした?」
何故かメイドを守る様に立ちはだかるツクヨに、ナイフを仕舞う。
「……この人は私を守ってくれようとしたの。だから、止めて欲しい」
突然の幼気な少女の願い。懇願するように、眉尻は下げられている。
まさかではあったが、命の恩人からの願いである。従わない訳にはいかないし、時間も勿体ない。
「分かった。ただ、早く此処から逃げよう。今はあれだけの数だが、多分これからもっと増える」
アイスウルフには死ぬ前に、『死の雄叫び』を上げると言う。その雄叫びに反応し、周囲のアイスウルフは直ぐ様駆け付ける。
アイスウルフを相手取る場合、ラムサル山一帯のアイスウルフを討伐出来る自信がある者か、雄叫びを上げさせる前に確実に命を狩れる者しか相手をしてはいけない。
つまり、今のアレク達に選択肢は一つしかないという事だ。
(現地人なら知ってる知識だと言うが……)
「オラァッ!! ハハッ!! 何だこのウルフ!! 大した事ないじゃねぇかッ!!」
何体かのアイスウルフの死の雄叫びを上げさせ、イキがっている護衛チームを見て嘆息する。
(此処に今大軍が迫って来る……急いで離れる為には……)
チラッと未だに馬車に繋がる馬を見る。
「ツクヨ、馬は乗れるか?」
「す、少し」
「よし、じゃああの馬を拝借して離れるぞ」
急いで準備を始める。
ツクヨの手錠と足枷の鎖を断ち切り、薄着であろう白いワンピースの上に護衛から拝借した防寒着を着せ、馬車から馬を離して跨る。自分の手錠の鎖は未だについたままだ。
「よし、ツクヨ……おいおい」
後ろを振り返り、アレクは呆れて天を見上げた。
そこには自身の背後に乗馬させようとしているのか、メイドに対して手を伸ばしているツクヨの姿があった。
「ごめん……でも、どうしても……」
(助けられたと言ってたが…………コイツは魔法で治療する事が出来る)
ツクヨに危険を及ばす訳にはいかない。二人乗りになれば、それほど馬の体力は削られる。命が助かるのは一人の方だ。
(もし何かがあっても、俺なら何とかなるか……デメリットもあるがメリットもある)
アレクは二人の元まで行くと、メイドへ向けて手を差し出した。
「おい、お前は俺の後ろに乗れ」
「いや……でもスブデ様が……」
『契約』の効果かと目を眇める。
アレクはこのままだと埒があかないと、殺気を込めた視線をメイドへと送った。
「正気になれ。今此処で逃げなかったら死ぬ。生きたいなら来い」
「……ッ」
メイドはビクッと身体を震わせた後、視線をスブデが居る馬車とアレクの手と数回往復させ数秒逡巡する。
「……行く」
手をガシッと掴むメイド。手を引き、後ろに乗せる。
予想外の連れに少しの不安と、ツクヨの笑顔に心を癒されながらもアレク達は馬車がこれまで通った元の道を戻るのだった。
◇
アレク達が馬に乗って出発すると同時。
「……でゅふ?」
馬車の外から絶え間なく聞こえる獣の声に、寝ぼけ眼を擦りながらスブデは起き上がった。
「な! 何が起きてるでゅふ!!」
急いで外に出る。すると、そこには護衛チームが大量のアイスウルフと対峙してるのが見て取れた。何匹かは既に息絶えている事から『死の雄叫び』はされたのだと行き着く。
「う、ウルフの群れです!! 今、討伐します!!」
「馬鹿者でゅふッ!! これはアイスウルフの群れ!! 討伐するのなんて無理でゅふ!! 誰がコイツ等を連れて来たでゅふ!!」
今の現状、何の意味もない質問を繰り返すだけ無駄だ。直ぐに逃げる準備をーー。
「おい!! 買った商品達と一号はどうしたでゅふ!!」
気付く。馬車の中に居たモノ達が無くなっていると。
「先程まではそこに……」
近くに居た御者の指を差す先は、馬車の先。馬が居たであろう所だった。
(馬が居ないでゅふ……しかも二匹も!?)
治癒魔法を使うメイド一号は長年を共にした奴隷で、裏切る事もないだろうと予想してたスブデは大きく顎肉を揺らして納得する。
(一号が追い掛けたでゅふか……)
「よし、アレを買うのに100億も掛かってるでゅふ!! 絶対に連れ戻すでゅふッ!!」
意気揚々と宣言したスブデ。しかし、周囲に居る護衛達は従うしか選択肢は無く……約一分後、『魔法』を使ってアイスウルフが集まり切るギリギリの所で脱出する事に成功するのだった。
アレクは、立ち並ぶ木々を無駄のない足捌きで駆けて行く。
雪面で足が滑ってもおかしくないにも関わらず、アレクの踏み込みは確かに地面を捉えていた。これも『武王』だった時の賜物だろう。
しかし、その背後数メートルの所に、何匹もの白い体毛を纏った群狼が歯を剥き出しに迫って来ていた。
(上手くいったは良いがーー)
「数が多過ぎたッ!!」
アレクは背負う短弓を使い、一番先頭を走るアイスウルフへと矢を繰り出す。しかし手錠の鎖が威力を弱くし、当たるだけで刺さらない何度目かも分からない牽制に距離を取った。
こんな状況は、アレクが自身で望んで作ったものだった。
ーーハッキリ言って、今のアレクにはスブデ率いる護衛チームと戦って確実に逃げ切れるという自信は無かった。
前世に『武王』と名を馳せたものの、それは今のアレクには関係の無い事。武は一日にして成らず。技術は身に付いているが、どうしても力が足りない。それに、この世界では『魔法』という未知の力もある。
この肉体じゃ、どうする事も出来ないだろう。
その考えから、他の力を借りようと考えた。
ラムサル山には、イカラム国の守り神と呼ばれる『フェンリル』が居ると言う。出逢ったらまず死ぬだろうという恐ろしい神獣。
それに付き従う様に、群れを成して常に獲物を捕獲する習性があるアイスウルフが、ラムサル山には多く生息していると言う。
なら、常に餌を追い求めているそれに、餌を与えてやるというのがアレクの中の考えだった。
(その前に俺が餌になりそうだけどなッ!!)
自虐混じりに矢を放ち、先を急ぐ。
走り続け、時には転がり、時には矢を放ちながらもアレクは元のスブデの元へと辿り着く。
草木が生い茂る所から転がる様に野営地へと入る。そして未だに野営地内に居るツクヨを発見する。
「ツクヨッ!! 逃げるぞッ!!」
混乱する護衛達の横を通り抜け、遅れてアイスウルフが到着する。
「チッ!! 何がどうなってんだ!!」
「リーダーはどうしたの?!」
応戦しながら護衛達の疑問が聞こえるが、無視して駆ける。メイドの背後にツクヨが居る。
邪魔をするならと、アレクは懐からナイフを取り出しーー。
「待って!!」
「ッ! っと、何だ? どうした?」
何故かメイドを守る様に立ちはだかるツクヨに、ナイフを仕舞う。
「……この人は私を守ってくれようとしたの。だから、止めて欲しい」
突然の幼気な少女の願い。懇願するように、眉尻は下げられている。
まさかではあったが、命の恩人からの願いである。従わない訳にはいかないし、時間も勿体ない。
「分かった。ただ、早く此処から逃げよう。今はあれだけの数だが、多分これからもっと増える」
アイスウルフには死ぬ前に、『死の雄叫び』を上げると言う。その雄叫びに反応し、周囲のアイスウルフは直ぐ様駆け付ける。
アイスウルフを相手取る場合、ラムサル山一帯のアイスウルフを討伐出来る自信がある者か、雄叫びを上げさせる前に確実に命を狩れる者しか相手をしてはいけない。
つまり、今のアレク達に選択肢は一つしかないという事だ。
(現地人なら知ってる知識だと言うが……)
「オラァッ!! ハハッ!! 何だこのウルフ!! 大した事ないじゃねぇかッ!!」
何体かのアイスウルフの死の雄叫びを上げさせ、イキがっている護衛チームを見て嘆息する。
(此処に今大軍が迫って来る……急いで離れる為には……)
チラッと未だに馬車に繋がる馬を見る。
「ツクヨ、馬は乗れるか?」
「す、少し」
「よし、じゃああの馬を拝借して離れるぞ」
急いで準備を始める。
ツクヨの手錠と足枷の鎖を断ち切り、薄着であろう白いワンピースの上に護衛から拝借した防寒着を着せ、馬車から馬を離して跨る。自分の手錠の鎖は未だについたままだ。
「よし、ツクヨ……おいおい」
後ろを振り返り、アレクは呆れて天を見上げた。
そこには自身の背後に乗馬させようとしているのか、メイドに対して手を伸ばしているツクヨの姿があった。
「ごめん……でも、どうしても……」
(助けられたと言ってたが…………コイツは魔法で治療する事が出来る)
ツクヨに危険を及ばす訳にはいかない。二人乗りになれば、それほど馬の体力は削られる。命が助かるのは一人の方だ。
(もし何かがあっても、俺なら何とかなるか……デメリットもあるがメリットもある)
アレクは二人の元まで行くと、メイドへ向けて手を差し出した。
「おい、お前は俺の後ろに乗れ」
「いや……でもスブデ様が……」
『契約』の効果かと目を眇める。
アレクはこのままだと埒があかないと、殺気を込めた視線をメイドへと送った。
「正気になれ。今此処で逃げなかったら死ぬ。生きたいなら来い」
「……ッ」
メイドはビクッと身体を震わせた後、視線をスブデが居る馬車とアレクの手と数回往復させ数秒逡巡する。
「……行く」
手をガシッと掴むメイド。手を引き、後ろに乗せる。
予想外の連れに少しの不安と、ツクヨの笑顔に心を癒されながらもアレク達は馬車がこれまで通った元の道を戻るのだった。
◇
アレク達が馬に乗って出発すると同時。
「……でゅふ?」
馬車の外から絶え間なく聞こえる獣の声に、寝ぼけ眼を擦りながらスブデは起き上がった。
「な! 何が起きてるでゅふ!!」
急いで外に出る。すると、そこには護衛チームが大量のアイスウルフと対峙してるのが見て取れた。何匹かは既に息絶えている事から『死の雄叫び』はされたのだと行き着く。
「う、ウルフの群れです!! 今、討伐します!!」
「馬鹿者でゅふッ!! これはアイスウルフの群れ!! 討伐するのなんて無理でゅふ!! 誰がコイツ等を連れて来たでゅふ!!」
今の現状、何の意味もない質問を繰り返すだけ無駄だ。直ぐに逃げる準備をーー。
「おい!! 買った商品達と一号はどうしたでゅふ!!」
気付く。馬車の中に居たモノ達が無くなっていると。
「先程まではそこに……」
近くに居た御者の指を差す先は、馬車の先。馬が居たであろう所だった。
(馬が居ないでゅふ……しかも二匹も!?)
治癒魔法を使うメイド一号は長年を共にした奴隷で、裏切る事もないだろうと予想してたスブデは大きく顎肉を揺らして納得する。
(一号が追い掛けたでゅふか……)
「よし、アレを買うのに100億も掛かってるでゅふ!! 絶対に連れ戻すでゅふッ!!」
意気揚々と宣言したスブデ。しかし、周囲に居る護衛達は従うしか選択肢は無く……約一分後、『魔法』を使ってアイスウルフが集まり切るギリギリの所で脱出する事に成功するのだった。
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