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第2章.幻想
37.古の王都 ソシャール
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「サキさん! お待たせ!」
いや~、やっと倒せたよー。念の為にベリアルをドライアドの背後に行かせてたの正解だったし。よかったよかった!
「ははっ……」
サキさんも笑ってる! 勝って嬉しいんだ!!
「いぇーい!」
「い、いぇーい。」
私達はハイタッチをする。
〈経験値が上昇しました〉
〈スプリングのレベルが上昇しました。10ステータスポイントを獲得しました〉
〈スプリングの【影魔術】がLv5に達した為、派生スキル【影操】を習得しました〉
〈ベリアルのレベルが上昇しました。15ステータスポイントを獲得しました〉
〈ソーマのレベルが上昇しました。15ステータスポイントを獲得しました〉
〈エリアボスの撃破を確認。古の王都 ソシャールまでの道を解放します〉
〈純麗な森のエリアボス ドライアド フェイズ2を初めて3人以下でクリアした事を確認。ユニークアイテム『ドライアドの大木』を贈呈します〉
そう言われた後、奥へと進む道が現れた。
おぉ~? なんかよく分からないけど、なんかユニークアイテムゲット?
「サキさん、これどうします?」
私は『ドライアドの大木』を指差す。
「私は…要らないわ…ほぼスプリングが倒した様なものだし…。」
サキさんはそう言うと、私に『ドライアドの大木』を譲ってくる。
…はっきり言って要らないんだよなぁ。こんなアイテムあっても仕方がない…。
「…じゃあ私が預かっておくので、欲しくなったら言ってください! 私たぶん使わないと思うので!」
「…分かったわ…。」
サキさんはそう言うと先に行く。
なんか元気なかったな…折角ソシャールに行けるっていうのに…。
私はサキさんを追う様にして、奥の道に進んだ。
~古の王都 ソシャール~
「((すごい…!))」
私達3人は王都の街並みを見て、同じ感想を言う。
そこは全体的に古びた外装をしていた。城壁は所々剥がれ、民家は石を積んだ様な外見だ。そこに彼方此方に屋台が並んでいる。そして奥にはとてもでかい城がそびえ立っていた。その城は現代にあっても不思議ではない洋風な城の外見をしており、周りの民家がこのような建て方から、どれだけの時間と労力が掛かったのか分かる様な気がした。
「スプリング、こっちこっち。」
サキさんが私達を手招きする。私達はそれについて行く。
サキさんについて行った先には、門の様な物があった。周りが金属で覆われ、中心は空間が渦を巻く様にしてうねり曲がっていた。
「なんですか? ここ?」
「え、転移装置でしょ。この門に触れておくと行った街に転移出来るっていう…スプリング…もしかして…」
「し、知らなかった…。」
私は絶望して跪いた。
「…スプリングが転移するには、始まりの街の転移門を一回触れないとダメだね…。」
なんていう…もっと街を調べておけば…。
「まぁ、それは仕方ないから今は置いといて…『神の尖兵』は、ここから何処に行けばいるのか分かる?」
「あ、いえ、全然分からないです。ソシャールの近くとは…あ!」
「どうしたの?」
サキさんが聞いてくる。
「ソーマ!! あなたの故郷の名前って何?」
もし、アイツが本当に神の尖兵ならあの街の近くにいる可能性は高い!!
(僕の故郷? "フォッグ"の街だよ?)
「分かりました、サキさん!! 『神の尖兵』はフォッグの街付近にいます!!」
私はサキさんに伝える。
「フォッグの街? 聞いたことないけど?」
「その街は、もう無いはずです!そこも考慮して探してください!」
「なるほど…分かったわ!! 私は早速情報収集してくる!スプリングは足遅いからそこで待ってて!!」
サキさんはそう言うと、走り去って行ってしまった。
…何しよう…あ! そうだ!!
名前: スプリング
種族: 人間(炎に認められし者)
レベル: 9
職業:幻術師
体力: 10
SP:600 (+500)
ステータス:
力: 0 防御: 0 敏捷: 5 魔力: 280(+150)
幸運: 5
状態: 普通
スキル
【魔力制御】Lv4 up
【影魔術】Lv5 up
【影操】Lv1 new
【光魔術】Lv2 up
【鑑定】Lv3
【浮遊】Lv2 up
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前: ベリアル
種族: インプ
レベル: 13
体力: 50
SP:100
ステータス:
力: 45 防御: 0 敏捷: 10 魔力: 65 幸運: 0
状態: 普通
親交度:70
スキル
【魔力制御】Lv2
【闇魔術】Lv3
【いたずら】Lv2
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前: ソーマ
種族: 魂
レベル: 12
体力: 30
SP:100
ステータス:
力: 0 防御: 0 敏捷: 60 魔力: 75 幸運: 0
状態: 普通
親交度:60
スキル
【浮遊】Lv4 up
【火魔術】Lv2
【誘引】Lv4 up
…ん?なんか新しいスキルがある?
【影操】…影の操作が上手くなる。
んー、まぁ、そのままだね。でももっと影の操作が出来る様になるのか…ふふふふふ、もしかしたらアレが出来るかも…。
私は変な妄想を膨らませながらも、ステータスポイントの振り分けをした。
その後は便利そうな【浮遊】を使ってスキル上げを行い、サキさんを待った。
~現実 Koruseitラボ~
「あ、先輩。」
「あ? なんだよ?佐々木。」
「スプリングさんのパートナーの悪魔がいたでしょ? それが…」
「…おいおいおい、何でこんな偏ったステ振りしてんだよ…しかも全然スキルがそだってねぇ!!」
「もう一直線に進み過ぎて怖いですね。」
「あ、あぁ…このままじゃ、いずれとんでもないことに…」
「なんだオメェら、辛気臭い顔して!」
「結城さん…! 実はこれ…」
「…ほぅ。やるじゃねぇか! 面白い事もあるもんだ!!」
「結城! そんな面白がるな!! こりゃ一大事だぞ!! 幻術とコイツの組み合わせなんて…」
「こういうイレギュラーがいた方がゲームは楽しいんだぜ。」
そう言うと結城は部屋にいる佐々木、阿部を置いて出て行った。
いや~、やっと倒せたよー。念の為にベリアルをドライアドの背後に行かせてたの正解だったし。よかったよかった!
「ははっ……」
サキさんも笑ってる! 勝って嬉しいんだ!!
「いぇーい!」
「い、いぇーい。」
私達はハイタッチをする。
〈経験値が上昇しました〉
〈スプリングのレベルが上昇しました。10ステータスポイントを獲得しました〉
〈スプリングの【影魔術】がLv5に達した為、派生スキル【影操】を習得しました〉
〈ベリアルのレベルが上昇しました。15ステータスポイントを獲得しました〉
〈ソーマのレベルが上昇しました。15ステータスポイントを獲得しました〉
〈エリアボスの撃破を確認。古の王都 ソシャールまでの道を解放します〉
〈純麗な森のエリアボス ドライアド フェイズ2を初めて3人以下でクリアした事を確認。ユニークアイテム『ドライアドの大木』を贈呈します〉
そう言われた後、奥へと進む道が現れた。
おぉ~? なんかよく分からないけど、なんかユニークアイテムゲット?
「サキさん、これどうします?」
私は『ドライアドの大木』を指差す。
「私は…要らないわ…ほぼスプリングが倒した様なものだし…。」
サキさんはそう言うと、私に『ドライアドの大木』を譲ってくる。
…はっきり言って要らないんだよなぁ。こんなアイテムあっても仕方がない…。
「…じゃあ私が預かっておくので、欲しくなったら言ってください! 私たぶん使わないと思うので!」
「…分かったわ…。」
サキさんはそう言うと先に行く。
なんか元気なかったな…折角ソシャールに行けるっていうのに…。
私はサキさんを追う様にして、奥の道に進んだ。
~古の王都 ソシャール~
「((すごい…!))」
私達3人は王都の街並みを見て、同じ感想を言う。
そこは全体的に古びた外装をしていた。城壁は所々剥がれ、民家は石を積んだ様な外見だ。そこに彼方此方に屋台が並んでいる。そして奥にはとてもでかい城がそびえ立っていた。その城は現代にあっても不思議ではない洋風な城の外見をしており、周りの民家がこのような建て方から、どれだけの時間と労力が掛かったのか分かる様な気がした。
「スプリング、こっちこっち。」
サキさんが私達を手招きする。私達はそれについて行く。
サキさんについて行った先には、門の様な物があった。周りが金属で覆われ、中心は空間が渦を巻く様にしてうねり曲がっていた。
「なんですか? ここ?」
「え、転移装置でしょ。この門に触れておくと行った街に転移出来るっていう…スプリング…もしかして…」
「し、知らなかった…。」
私は絶望して跪いた。
「…スプリングが転移するには、始まりの街の転移門を一回触れないとダメだね…。」
なんていう…もっと街を調べておけば…。
「まぁ、それは仕方ないから今は置いといて…『神の尖兵』は、ここから何処に行けばいるのか分かる?」
「あ、いえ、全然分からないです。ソシャールの近くとは…あ!」
「どうしたの?」
サキさんが聞いてくる。
「ソーマ!! あなたの故郷の名前って何?」
もし、アイツが本当に神の尖兵ならあの街の近くにいる可能性は高い!!
(僕の故郷? "フォッグ"の街だよ?)
「分かりました、サキさん!! 『神の尖兵』はフォッグの街付近にいます!!」
私はサキさんに伝える。
「フォッグの街? 聞いたことないけど?」
「その街は、もう無いはずです!そこも考慮して探してください!」
「なるほど…分かったわ!! 私は早速情報収集してくる!スプリングは足遅いからそこで待ってて!!」
サキさんはそう言うと、走り去って行ってしまった。
…何しよう…あ! そうだ!!
名前: スプリング
種族: 人間(炎に認められし者)
レベル: 9
職業:幻術師
体力: 10
SP:600 (+500)
ステータス:
力: 0 防御: 0 敏捷: 5 魔力: 280(+150)
幸運: 5
状態: 普通
スキル
【魔力制御】Lv4 up
【影魔術】Lv5 up
【影操】Lv1 new
【光魔術】Lv2 up
【鑑定】Lv3
【浮遊】Lv2 up
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前: ベリアル
種族: インプ
レベル: 13
体力: 50
SP:100
ステータス:
力: 45 防御: 0 敏捷: 10 魔力: 65 幸運: 0
状態: 普通
親交度:70
スキル
【魔力制御】Lv2
【闇魔術】Lv3
【いたずら】Lv2
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前: ソーマ
種族: 魂
レベル: 12
体力: 30
SP:100
ステータス:
力: 0 防御: 0 敏捷: 60 魔力: 75 幸運: 0
状態: 普通
親交度:60
スキル
【浮遊】Lv4 up
【火魔術】Lv2
【誘引】Lv4 up
…ん?なんか新しいスキルがある?
【影操】…影の操作が上手くなる。
んー、まぁ、そのままだね。でももっと影の操作が出来る様になるのか…ふふふふふ、もしかしたらアレが出来るかも…。
私は変な妄想を膨らませながらも、ステータスポイントの振り分けをした。
その後は便利そうな【浮遊】を使ってスキル上げを行い、サキさんを待った。
~現実 Koruseitラボ~
「あ、先輩。」
「あ? なんだよ?佐々木。」
「スプリングさんのパートナーの悪魔がいたでしょ? それが…」
「…おいおいおい、何でこんな偏ったステ振りしてんだよ…しかも全然スキルがそだってねぇ!!」
「もう一直線に進み過ぎて怖いですね。」
「あ、あぁ…このままじゃ、いずれとんでもないことに…」
「なんだオメェら、辛気臭い顔して!」
「結城さん…! 実はこれ…」
「…ほぅ。やるじゃねぇか! 面白い事もあるもんだ!!」
「結城! そんな面白がるな!! こりゃ一大事だぞ!! 幻術とコイツの組み合わせなんて…」
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そう言うと結城は部屋にいる佐々木、阿部を置いて出て行った。
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