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第2章.幻想
35.エリアボス戦
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そこは、周りが大きな木に囲まれていた。そして中央にはそれまた大きな気があり、周りには小さな芽が出ていた。
「あれがここのエリアボス…」
サキさんが大きな木を指差す。
ズルッ
木から人の様な物体が出てくる。
「ドライアドだよ。」
「キャーー!!」
とドライアドは女性が上げる様な悲鳴を上げる。
〈純麗な森 エリアボス戦が始まります〉
〈エリアボス戦が終わるまで此処から出る事は出来ません〉
と頭の中で響き渡る。
「ふふっ! 上等!!」
サキさんが素早くドライアドへ突進した。
いや! ちょっとサキさん!今日はもう戦闘しないんじゃなかったの!?
私は【影魔術】を使って援護を行うように、ドライアドへと影を向かわせる。
「ベリアル! ソーマも行って!!」
(分かった!)
(分かりました!)
2人も、私から言われるのを待っていたかのように飛び出す。
……サキさんの影響かな。サキさんと一緒に戦闘するのは控えよう。うちの子らに悪影響を及ぼしているようなので。
「ハハハハハッ!!」
サキさんは、笑いながらドライアドのツル攻撃を避けたり、お盆で防御したりしている。
サキさん、物理特化すぎて草。私とは正反対。
そんな事を思っていると、
「スプリングも早く攻撃して! 今のうちにダメージ入れておかないと!!」
とサキさんから焦った様な声が聞こえる。
ブワァァァ
すると、ドライアドから花粉の様な物が噴射された。辺りは霧の様になり、周りが見えづらくなる。
「くっ!!」
サキさんの苦悶の声が聞こえた。
「スプリング!! やっぱりこれ回避不能のSP吸収スキルみたい!!」
と言い、サキさんは私の所まで下がってくる。
「サキさんは戦えないんですか? お盆で?」
「私のスキル【補助機能】はSPを結構食うからもう使えない!」
サキさんのスキル【補助機能】はお盆を持っている間、サキさんのあらゆる行動を補助するスキルらしい。戦闘時の動き、店での立ち回りなど。色々と役に立つらしい。
売り子のスキル凄くね?
聞いた時、もう1度聞いちゃったもん。
そんな事を思っていると
「スプリング! どうにかして!!」
とのサキさんの叫び声が!
サキさんはSPがなくなってもドライアドと近接戦闘を繰り広げていたらしい。
「任せてください!!」
私はそう言うと、いつも通り【影魔術】を使う。
「ッ!!?」
「え!? なんでスキルが使えるの!?」
ドライアドは驚いた表情を浮かべ、サキさんは何故かと質問してくる。
「え、だって私SP600あるんで。」
そう言うと私はソーマに【誘引】を使ってもらう。
(任せて! 【誘引】!)
するとドライアドの目はソーマに固定される。
「ベリアル!私と一緒に攻撃だよ!!」
(分かった!!)
私は影を針の様な形にして、ドライアドへ向かわせる。ベリアルは近接で仕留めたい様で、突っ込む。
するとドライアドはソーマの【誘引】で固定されてた目を背けて、私の攻撃を大木の裏に隠れる事で避けた。
ベリアルの三叉槍の攻撃だが、ベリアルはツルに苦戦してドライアドに近づく事ができない。しかもこの視界の悪い中で、攻撃も食らっている様だ。
名前: ベリアル
種族: インプ
レベル: 10
体力: 28/50
「ベリアル! 1度戻って!」
私はベリアルに指示する。
どうすれば…そうだ!!
「ソーマ!【火魔術】をお願い!!」
(分かりました!! 【火魔術】!)
すると、ソーマの前に小さな火の玉が浮かび上がった。
「それをあの大木にやって!!」
そうすればもう私の攻撃が通りやすくなるはず!! 援護もしやすくなるし!
「待って!!」
サキさんから制止の声が聞こえた。
「ソ、ソーマ!! 待って!!」
(え?)
ソーマの火の玉はあらぬ方向へ飛んでいった。
それは大木ではなく、周りの木々へ火が燃え広がった。
「お、おふぅ。」
めちゃくちゃ暑い。でも結果オーライ。これでダメージとか入るんじゃない?
「あちゃー!!」
サキさんは何か声をあげている。どうしたんだろ?
〈フェイズ2へ移行します〉
〈森の木々を燃やした事によってドライアドの怒りが頂点に達しました〉
〈ドライアドが大木と合わさり進化します〉
…はい?
ドライアドは登場した時の巻き戻しの様に、大木の中へ戻っていく。
その後、大木が大きく揺れたかと思うと大木は動き出す。
「ーーーッ!!ーーッ!!」
大木は聞こえない声を上げると、上にある葉っぱを周りに発射する。
「やばっ!!」
私は近くに居たベリアルを咄嗟に捕まえて、影の盾で葉っぱを防ぐ。
「ソーマ!! 大丈夫!!」
(だ、大丈夫です…。)
名前: ソーマ
種族: 魂
レベル: 9
体力: 12/30
大変…ソーマの体力が…。
クソ!!許さない!! あのクソ大木!!
チリッ
ん?
私は不穏な音が気になり、ステータスを開いて体力を確認する。
体力: 9/10
oh…
「あれがここのエリアボス…」
サキさんが大きな木を指差す。
ズルッ
木から人の様な物体が出てくる。
「ドライアドだよ。」
「キャーー!!」
とドライアドは女性が上げる様な悲鳴を上げる。
〈純麗な森 エリアボス戦が始まります〉
〈エリアボス戦が終わるまで此処から出る事は出来ません〉
と頭の中で響き渡る。
「ふふっ! 上等!!」
サキさんが素早くドライアドへ突進した。
いや! ちょっとサキさん!今日はもう戦闘しないんじゃなかったの!?
私は【影魔術】を使って援護を行うように、ドライアドへと影を向かわせる。
「ベリアル! ソーマも行って!!」
(分かった!)
(分かりました!)
2人も、私から言われるのを待っていたかのように飛び出す。
……サキさんの影響かな。サキさんと一緒に戦闘するのは控えよう。うちの子らに悪影響を及ぼしているようなので。
「ハハハハハッ!!」
サキさんは、笑いながらドライアドのツル攻撃を避けたり、お盆で防御したりしている。
サキさん、物理特化すぎて草。私とは正反対。
そんな事を思っていると、
「スプリングも早く攻撃して! 今のうちにダメージ入れておかないと!!」
とサキさんから焦った様な声が聞こえる。
ブワァァァ
すると、ドライアドから花粉の様な物が噴射された。辺りは霧の様になり、周りが見えづらくなる。
「くっ!!」
サキさんの苦悶の声が聞こえた。
「スプリング!! やっぱりこれ回避不能のSP吸収スキルみたい!!」
と言い、サキさんは私の所まで下がってくる。
「サキさんは戦えないんですか? お盆で?」
「私のスキル【補助機能】はSPを結構食うからもう使えない!」
サキさんのスキル【補助機能】はお盆を持っている間、サキさんのあらゆる行動を補助するスキルらしい。戦闘時の動き、店での立ち回りなど。色々と役に立つらしい。
売り子のスキル凄くね?
聞いた時、もう1度聞いちゃったもん。
そんな事を思っていると
「スプリング! どうにかして!!」
とのサキさんの叫び声が!
サキさんはSPがなくなってもドライアドと近接戦闘を繰り広げていたらしい。
「任せてください!!」
私はそう言うと、いつも通り【影魔術】を使う。
「ッ!!?」
「え!? なんでスキルが使えるの!?」
ドライアドは驚いた表情を浮かべ、サキさんは何故かと質問してくる。
「え、だって私SP600あるんで。」
そう言うと私はソーマに【誘引】を使ってもらう。
(任せて! 【誘引】!)
するとドライアドの目はソーマに固定される。
「ベリアル!私と一緒に攻撃だよ!!」
(分かった!!)
私は影を針の様な形にして、ドライアドへ向かわせる。ベリアルは近接で仕留めたい様で、突っ込む。
するとドライアドはソーマの【誘引】で固定されてた目を背けて、私の攻撃を大木の裏に隠れる事で避けた。
ベリアルの三叉槍の攻撃だが、ベリアルはツルに苦戦してドライアドに近づく事ができない。しかもこの視界の悪い中で、攻撃も食らっている様だ。
名前: ベリアル
種族: インプ
レベル: 10
体力: 28/50
「ベリアル! 1度戻って!」
私はベリアルに指示する。
どうすれば…そうだ!!
「ソーマ!【火魔術】をお願い!!」
(分かりました!! 【火魔術】!)
すると、ソーマの前に小さな火の玉が浮かび上がった。
「それをあの大木にやって!!」
そうすればもう私の攻撃が通りやすくなるはず!! 援護もしやすくなるし!
「待って!!」
サキさんから制止の声が聞こえた。
「ソ、ソーマ!! 待って!!」
(え?)
ソーマの火の玉はあらぬ方向へ飛んでいった。
それは大木ではなく、周りの木々へ火が燃え広がった。
「お、おふぅ。」
めちゃくちゃ暑い。でも結果オーライ。これでダメージとか入るんじゃない?
「あちゃー!!」
サキさんは何か声をあげている。どうしたんだろ?
〈フェイズ2へ移行します〉
〈森の木々を燃やした事によってドライアドの怒りが頂点に達しました〉
〈ドライアドが大木と合わさり進化します〉
…はい?
ドライアドは登場した時の巻き戻しの様に、大木の中へ戻っていく。
その後、大木が大きく揺れたかと思うと大木は動き出す。
「ーーーッ!!ーーッ!!」
大木は聞こえない声を上げると、上にある葉っぱを周りに発射する。
「やばっ!!」
私は近くに居たベリアルを咄嗟に捕まえて、影の盾で葉っぱを防ぐ。
「ソーマ!! 大丈夫!!」
(だ、大丈夫です…。)
名前: ソーマ
種族: 魂
レベル: 9
体力: 12/30
大変…ソーマの体力が…。
クソ!!許さない!! あのクソ大木!!
チリッ
ん?
私は不穏な音が気になり、ステータスを開いて体力を確認する。
体力: 9/10
oh…
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