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第1章.始まり
20.懺悔
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え?
私が装備していた『混迷の幻惑書』から黒い煙のような物が出て、ほんわかと鈍く光る。
するとそれは、私に纏わりつく。
「うぇっ! 何だこれ!!」
それは私の身体をローブの様に、私を包む。
私は【鑑定】を発動させた。
▲ユニークアイテム
『月影の衣』…混迷の幻惑書から漏れ出た光が衣となった。月光の様に淡く光輝くその光は、周りからの認識をずらす。また月の光程度の光量がある所での戦闘時に、SPが徐々に回復する。
認識阻害
SP回復
???
???
???
なんか凄いのきたー!!
黒いモヤが突進してくる。
やっばっ!!
黒いモヤは私に考えさせる時間を与えずに、攻撃を仕掛けてくる。
私は街の中に再び入り、その突進を避ける。
黒いモヤの攻撃によって街の城壁は、崩壊した。
「ひいぃ!」
思わず、私の口から情けない声が漏れ出る。
ひ、ひとまずこの衣の効果を理解しないと!
まず認識阻害から!
そう思った私は黒いモヤの真正面に立つ。
黒いモヤは、猛牛のように再び突進をして来る。が、その突進は私に当たることなく横を通り過ぎる。
黒いモヤはどこか不思議そうな動きをしていた。そりゃそうだ。当たったと思ったら当たってないんだもん。
「これが認識阻害の効果!」
相手からは、私が別の場所にいる様に見せてるって訳か!
黒いモヤはまた私に突進をして、横を通り過ぎる。
これ無敵じゃない?
私がそんな事を思っていると、
黒いモヤは鳴き声を上げた。
「「「うぼぉぉぉー」」」
黒いモヤが炎を纏い、突進をしてくる。
ふふん! だから突進をしても私に当たらないから意味ないって!
横を通り過ぎる。
チリッ
ん?
体力:9
「わわわわわわわ!!」
体力減っちゃってるじゃん!! あの炎に近づいただけでもダメージ判定なの!?
私は焦る。
黒いモヤはその私の表情を見て、有効だと判断したのかもう一度突進してくる。
体力:8
敏捷5の速さで私は逃げ回る。あちこちには瓦礫が転がっており私は上手く走れない。
「うおっ!!」
体力:7
また私の体力が減る。
このままじゃまずい!!
私は近くの民家へと転がり込む。
すると黒いモヤからの突進は突然止んだ。
…。
私は振り返り、黒いモヤの様子を伺う。
「ん?何で?」
民家をよく見てみると、そこはあの子に最初に会った民家だった。
何で入れないのかは分からないけど…今はこれが好機!
私は何か戦闘に使える物はないか探す。
「…クソッ!」
1階では何も見つからず、私は地下に行く。
私は真っ暗な階段を急いで降りている途中に、階段を踏み外す。
ドタドタドタ
「うっ!」
体力:3
私は体力が減った事に目も暮れずに探し続ける。
「何か…何かないの!?」
私は額から汗を流し、身体中を埃だらけにしながらも何かないかと探す。
私は部屋の明かりのスイッチを探す事をなく、真っ暗闇で物を探す。
ホワッ…
それは淡く光る。
「…? 何かある?」
私は人骨の奥の方に淡く光る物を見つけた。
これは…
△レアアイテム
「月光花」…月の光を宿す花。後悔し、懺悔した子供の魂の近くによく咲くと言われている。優しい月の光で子供の魂を癒すと言われており、花界では「懺悔の天使」と言われている。
私は民家から外に出る。
黒いモヤは変わらずそこに留まっている。
私は花を持って、黒いモヤへ話しかける。
「貴方がどれだけ後悔したのか、懺悔したのか私には分からない。でも…きっとその懺悔の気持ちはきっと死んだ人達に届いてるよ…。」
「「「ゔぉぉぉー!!!」」」
黒いモヤは叫ぶ。
「ごめんね、知ったかぶりしちゃって。でも大丈夫だよ、私は分かってるから。」
「私は、貴方を許すよ。」
私が言った瞬間、
私から光の粒が出る。
それは黒いモヤに当たり、モヤは散る。
そして小さな球状の光が出てくる。
(…僕の罪を見てまでそう思うの?)
「うん。おいで。」
微笑み、手を伸ばす。
(うん…!)
その子は私の手のひらに乗った。
〈【光魔術】を習得しました〉
〈"魂"が2体目のパートナーとして加わります〉
〈【浮遊】を習得しました〉
私が装備していた『混迷の幻惑書』から黒い煙のような物が出て、ほんわかと鈍く光る。
するとそれは、私に纏わりつく。
「うぇっ! 何だこれ!!」
それは私の身体をローブの様に、私を包む。
私は【鑑定】を発動させた。
▲ユニークアイテム
『月影の衣』…混迷の幻惑書から漏れ出た光が衣となった。月光の様に淡く光輝くその光は、周りからの認識をずらす。また月の光程度の光量がある所での戦闘時に、SPが徐々に回復する。
認識阻害
SP回復
???
???
???
なんか凄いのきたー!!
黒いモヤが突進してくる。
やっばっ!!
黒いモヤは私に考えさせる時間を与えずに、攻撃を仕掛けてくる。
私は街の中に再び入り、その突進を避ける。
黒いモヤの攻撃によって街の城壁は、崩壊した。
「ひいぃ!」
思わず、私の口から情けない声が漏れ出る。
ひ、ひとまずこの衣の効果を理解しないと!
まず認識阻害から!
そう思った私は黒いモヤの真正面に立つ。
黒いモヤは、猛牛のように再び突進をして来る。が、その突進は私に当たることなく横を通り過ぎる。
黒いモヤはどこか不思議そうな動きをしていた。そりゃそうだ。当たったと思ったら当たってないんだもん。
「これが認識阻害の効果!」
相手からは、私が別の場所にいる様に見せてるって訳か!
黒いモヤはまた私に突進をして、横を通り過ぎる。
これ無敵じゃない?
私がそんな事を思っていると、
黒いモヤは鳴き声を上げた。
「「「うぼぉぉぉー」」」
黒いモヤが炎を纏い、突進をしてくる。
ふふん! だから突進をしても私に当たらないから意味ないって!
横を通り過ぎる。
チリッ
ん?
体力:9
「わわわわわわわ!!」
体力減っちゃってるじゃん!! あの炎に近づいただけでもダメージ判定なの!?
私は焦る。
黒いモヤはその私の表情を見て、有効だと判断したのかもう一度突進してくる。
体力:8
敏捷5の速さで私は逃げ回る。あちこちには瓦礫が転がっており私は上手く走れない。
「うおっ!!」
体力:7
また私の体力が減る。
このままじゃまずい!!
私は近くの民家へと転がり込む。
すると黒いモヤからの突進は突然止んだ。
…。
私は振り返り、黒いモヤの様子を伺う。
「ん?何で?」
民家をよく見てみると、そこはあの子に最初に会った民家だった。
何で入れないのかは分からないけど…今はこれが好機!
私は何か戦闘に使える物はないか探す。
「…クソッ!」
1階では何も見つからず、私は地下に行く。
私は真っ暗な階段を急いで降りている途中に、階段を踏み外す。
ドタドタドタ
「うっ!」
体力:3
私は体力が減った事に目も暮れずに探し続ける。
「何か…何かないの!?」
私は額から汗を流し、身体中を埃だらけにしながらも何かないかと探す。
私は部屋の明かりのスイッチを探す事をなく、真っ暗闇で物を探す。
ホワッ…
それは淡く光る。
「…? 何かある?」
私は人骨の奥の方に淡く光る物を見つけた。
これは…
△レアアイテム
「月光花」…月の光を宿す花。後悔し、懺悔した子供の魂の近くによく咲くと言われている。優しい月の光で子供の魂を癒すと言われており、花界では「懺悔の天使」と言われている。
私は民家から外に出る。
黒いモヤは変わらずそこに留まっている。
私は花を持って、黒いモヤへ話しかける。
「貴方がどれだけ後悔したのか、懺悔したのか私には分からない。でも…きっとその懺悔の気持ちはきっと死んだ人達に届いてるよ…。」
「「「ゔぉぉぉー!!!」」」
黒いモヤは叫ぶ。
「ごめんね、知ったかぶりしちゃって。でも大丈夫だよ、私は分かってるから。」
「私は、貴方を許すよ。」
私が言った瞬間、
私から光の粒が出る。
それは黒いモヤに当たり、モヤは散る。
そして小さな球状の光が出てくる。
(…僕の罪を見てまでそう思うの?)
「うん。おいで。」
微笑み、手を伸ばす。
(うん…!)
その子は私の手のひらに乗った。
〈【光魔術】を習得しました〉
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