…恐れるのは正しいか？

２巻

ラストの欠片・苦しいな記憶

パジャマを着たまま、自分の部屋へ向かった。
一歩一歩登るたびに空しさを感じ、楽しい思い出も悲しい思い出も蘇ってきました。残酷な感情だった、まるで私だけが取り残されたように。
部屋に入り、眠っているティラの隣で丸くなった。
⸎
⸎
「また、ありがとうな、ユタさん」
「いいえ、どういたしまして。君のおかげで、わしの食器棚は満杯です、ハハ。休んできます、新居を楽しんでください」
「またな。気に入ったか？ヌグ？」
誰かの声が聞こえたが、気にも留めなかった。
「ヌグ？」私はその風景に魔法をかけられました。両親と住んでいた家でした。「あらら。そんなに驚いたか？それで？」
「どうして？」私は戸惑いながら尋ねた。
「あたくしの家が耐えられないと言ったのはヌグじゃないですか？」
「そうだったか？…ごめん…」
「謝るな、これはあたくしたちの友情の試練です」視界に入り、私の注意を引きつけました。「聞いているか？今日は気が抜けているのか？」
「ごめん…」
「今日からヌグがオーナーよ、だから寝ないでね、あたくしの可愛いパートナー」人差し指で、私の頬をつついた。
「うん、ごめん…」
「何回謝るつもりか？悪い癖だから、変えた方がいいよ」
「謝ることが悪いですか？」
「いいえ、そういうことじゃなくて…いずれわかるだろう。今は今のままでいい」
⸎
誰かが私の目の前で手を渡した。ムゴンが手帳を見せて「大丈夫ですか」と聞いた。
「うん、ごめん…」
≪ちゃんと見ててね≫
まるで人生で最速の1秒だったかのように、皿にピザを盛ってくれた。
≪見たか？簡単でしょう？嫌いな人間を知らない≫
⸎
「あらら。何がぼーっとしている、ヌグ？あたくしたちの体で惚れたか？へへ」
3人で裸で湯船につかり、私は間にいた。
女の子でありながら、ムゴンは体を隠していた。
「どうしたんだ、ムゴン？何か隠しているの？へへ」と、フォレットは私の頭を胸で殴り、彼女の胸をまさぐった。
ムゴンが水しぶきを上げて動揺し、それを止める過程で私の胸に触れた。それを見てフォレットは狙いを変えた。
私は二度と彼女とシャワーを浴びないと誓った。
⸎
別のイベントで、ムゴンと一緒にお菓子を試食した。近くの店から出てきたフォレットが声をかけてきた。
「へへ、サプライズがあるんだ。二人とも目を閉じて、両手を伸ばして」
開けてみると、前に渡された不思議な装置のストラップだった。
「どう？合わせている。ムゴンはあたくしたちの経験を記録するノートブックです。ヌグのは、物語を書くためのペンです。そして最後に、あたくしは良いペンに必要なインクだろう。 ロマンチックでしょう？へへ。」
なぜだかよくわからなかったが、二人の距離を縮めるこのプレゼントが嬉しかった。
⸎
フォレットと私はベッドで休み、私を抱きしめて、私の髪を弄んだ。いつもと違って、不器用で、何かを伝えたいけれども、勇気がないという感じだった。
今でも、黙っていたことを後悔している。私は改めて役立たずだったことを思い出したんだ。
⸎
「ムゴン、反対側へ早く!」
追い詰められた私は、その日のうちに弱音を吐き、恥ずかしくなり、耳が垂れていたのを覚えている。
「カメラを見て、このチャンスを掴みましょう！こんな可愛いヌグは滅多に見られないよ。フォレットは私たちの写真を撮った」
⸎
「ジャジャーン！」驚きしたフォレットは、照れくさそうなムゴンとラミアを連れて、ティラも部屋に入った。
「ぇ！何で皆はここに？その耳は何だ？」猫耳をつけた彼女らを見て、私はベッドで座っているままで尋ねた。
「猫のパーティー！」と、皆はまるで猫のような奇妙なポーズをとった。
「お誕生日おめでとう、ヌギちゃま！」とラミアが明かした。「今日は好きなだけ抱きしめていいよ」と、私に寄せてきた。
「誰がお前を抱きしめるんか！？離れて！」足で彼女の顔を押し退けながら伝えた。
不愉快な満足の顔で倒れ、他の者たちは笑いながら近づいてきた。
≪ティラが提案したんだ。元気が出ると思ってって≫
「ティラ…ありがとうよ！」あまりの心遣いに、涙が出そうになりながらお礼した。
「気に入っていただけてうれしいが、それだけじゃないだろう」と言いながら、口を覆ってピースサインをした。
「何でフォレットだけ尻尾が持っている？」疑問に思って聞いてみた。
「一つしかなかったんだって、あたしはいはもう二つの尻尾があるけどね」宝石を持つ尻尾を見せた。
「あたしも欲しかったね…」ラミアは立ち上がってフォレットの尻尾を掴んだ後、告白した。「どの部分に付いている？ベルトなの？」尻尾を引っ張りながら尋ねた。
「激しくしないで、ラミア！」フォレットは緊張で言った。「そんなに伸ばしたら壊れちゃうよ、へへ…」
ムゴンの視線は驚きのあまり彼女に釘付けになった。
「ぁ…びっくりした、壊してしまったのかと思った。仕組みが分かれば、長くは持たないけど、あたし達の分も作られるはずね」
ムゴンは断って、なぜかフォレットの肩を掴んで外に連れ出し、戻ってくると彼女の尻尾がなくなっていた。
⸎
「ヌグは恋人が居たら、どんな恋人が欲しいの？」と、洋服に刺繍をしながら聞いていた。
「さあ…」ペンギンのぬいぐるみのオレンジ色のお腹を縫って応えました。
「もう少し考えてみ、ね？」
「ムゴンのような人かな？…」一番尊敬している女を挙げました。
「あたくしのような人なら、どう？」
私は彼女を見つめた。彼女は自分のこめかみに指を当てた。
「別に」
「あらら。完璧な女の子は嫌いか？」と、まるで事実のように自慢していた。
「完璧？何を？」数秒間彼女を見つめ、ピンを続けました。
「あらら、痛いね」
⸎
ベッドから起きて、彼女を探したことを覚えています。
部屋を見て回り、キッチン、バスルーム、リビングルーム、ダイニングルームと降りていった。
不思議な感覚に悩まされながら、自室のベッドに腰を下ろした。
茫然自失の状態で見つめていた。何かが可笑しかった。
机の上には、封筒の横にメモが置いてあった:
≪あたくしの美しいヌグへ≫
歩み寄り、それを手に取り、読みました:
≪ごめん…謝るなんて、あたくしにはらしくないね、へへ…何から始めたらいいのかわからない…いろいろな事情があって、転生することに決めた。 
ヌグのせいだと思わないで、一緒にいて幸せでした。この決断を後悔することになるかもしれない…でも、ヌグなら大丈夫、この数年でどれだけ成長したかは知っているんだから。それに、ムゴンと仲間がいるんだから、彼女らを信じてあげて、ね？
メモと一緒に、理由を詳しく説明した封筒も置いた。でも、開けないでね、もっと女神としての経験を積んでからにしてほしい。いつかまたお会いできることを信じてる。
キスと愛をこめて、フォレット»
警告を無視して開けてみると、濡れているように半透明の部分があった:
≪あたくしの愛しいヌグへ:
メモを読んでから何年経った？1世紀か？へへ。と言ったにもかかわらず、涙をこらえることが出来なかった。書けば書くほど帰りたくなくなる…昔のヌグは確かにあたくしよりずっと強かった、どれだけ成長したのか見てみたいね。
今、君は後ろですやすやと眠っている。君の未来を想像するのを止められない、もしあたくしがいなくならなかったら、あたくしたちはどれだけ人生を楽しんだかな？…
実は、ヌグと出会う前に、家族を作るつもりだった。ヌグに会った時から、その気持ちが強くなったのかもしれない。ヌグと幸せすぎて、彼と一緒に転生して家庭を作りたいと思わずにはいられませんだった。 
お元気ですか？幸せにいて欲しいな。ムゴンは？彼とまた会ったの？その恋愛占い師は、簡潔さに欠けるにもかかわらず、普段は失敗しないんですよ、へへ。 今は誰かと暮らしている？恋人も作ったかな？体験談をぜひ聞きたいね。
ラミアは？幸せも生きてほしいね。
転生して記憶を忘れるなんて、不公平だ…ヌグの夢を叶える姿が見たいね。みんなを幸せにできているか？もう迷惑かけないように、行く前にほっぺにキスしてあげるね、起こさないようにね、へへ。
一緒に暮らしてくれてありがとう、いつもありがとう、ヌグ≫
読み終えたら、元に戻した。
「足りなかった…与えた幸せは？」膝をつき、足を震わせた。「私が存在だけで誰もが幸せになれると言ったのは、あなたじゃないか！？」
力が抜け、胸が痛くなり、目を閉じたが、涙はこらえられなかった:
「愛なんて嫌いです！…そんなに素敵のなら、何でこんなに辛いですか！？…何が正しいの！？」
⸎
シーツにしがみつきながら、床にひざまずく日々が続いた、誰かがドアベルを鳴らすまで。
来客ができる状態ではなかったので、無視した。
誰も受信していないのに再生し続ける、迷惑な奴だと思った。
疲れ果てて、目を閉じて眠ろうとした。
「何で…開かないの？」
⸎
⸎
ベッドで一人目を覚ました。
…『二人は幸せになったらいいね』と思い出した。嘘だった、愛が怖かった、みんな私を置いて愛の元へ行ってしまった。
起きて、日課をこなした。
ティラは朝食の席で、私はその隣に座って牛乳を飲んだ。言葉を交わすことなく、朝食は過ぎていった。
終了後、玄関のチャイムが鳴ったので開けに行った。ドアを開けると、ラミアが私を抱きしめて、髪を撫でた。
「ヌギちゃま！今日もやばい可愛いね！調子は？」
「…」
首を横に振るティラを見て、立ち上がりました。
「ごめん…明日もまた来るね」謝りながら帰っていきました。