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25 小太刀の強化 3
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残る3体のゴブリンを無事に駆除し、兵たちがホッと息を吐く。
周囲の状況を見計らい、指揮官が声を張り上げた。
「しばし休憩にする。見張りと交代で休みを取るように!」
「「ハッ!!」」
危なげない戦闘だったとはいえ、魔物との連戦。
兵たちも、相応に疲れていたのだろう。
若い兵が嬉しそうな表情を浮かべ、先輩に小突かれている。
そんな兵たちを流し見て、ルン兄さんが声をあげた。
「休憩は中規模でいいよ。好きな物を荷台から出して、適当にやる感じで」
「「了解しました!!」」
若者が声を揃え、ベテランが苦笑で肩を揺らす。
微笑ましくて和やかな、いい雰囲気だ。
そう思っていた中で、1体のホムンクルスが、仲間に小太刀を渡した。
自分たちで倒したゴブリンに近づき、心臓のあたりに両手を当てる。
「なにを……?」
ホムンクルスの手が、淡い光に包まれる。
怪しい儀式でもするかのような、そんな雰囲気。
ゴブリンから手が離れ、エメラルドのような石が宙に浮かんだ。
「えっと、あれは……??」
「魔石、かも?」
現状を見る限り、俺も同じように思う。
だが、俺がこれまで見てきた魔石と、透明度が大きく違う。
濃い緑色の宝石が、宙に浮かんで輝いている。
「きゅ!」
「「「きゅあ!!」」」
その石を守るように、ホムンクルスたちが丸く隊列を組む。
凱旋パレードを思わせる雰囲気で、俺たちの方に向かって歩き始めた。
「休憩していいよ! 見張りを多めで!!」
ルン兄さんが慌てて馬を走らせて、俺たちの側に駆けてくる。
休憩を命じられた兵たちも、ホムンクルスの行進に釘付け。
隊列が俺の前で左右に分かれ、中央のホムンクルスが膝を付いて石を掲げた。
「献上品ってこと?」
「きゅ?」
「あれ、違った?」
宝物を運んできたように見えたが、どうやら違うらしい。
ミルトと共に荷台を下りて、ホムンクルスの輪に加わる。
感じるのは、小太刀を強化した時と同じもの。
「錬金術が使える感じか……」
ミルトに聞いた、ホムンクルスを強化する方法。
魔物から取り出した石。
――これを使えば、ホムンクルスを強く出来る。
そう考えて良さそうだが、ミルトが俺の腕を引いた。
「この石の価値、ゼロ、みたい、だよ……?」
ぜろ?
無価値の石ってこと??
「魔石って、それなりの値段で売ってるんだよな?」
「うん。ゴブリンの物なら、30コウにはなるはず……」
日本円なら三千円くらいか。
労働に見合わない対価に思えるが、それは追々考えるとして……、
「魔石っぽいけど違う。そういうことか?」
「えっと……、お姉ちゃんだけど、わからない、かも……」
「そっか」
ルン兄さんにも目を向けたが、首を横に振られた。
だけどその目は、楽しそうに輝いている。
「とりあえず試しちゃう? 試しちゃうよね?? 試してみちゃうよね!?」
「……まあ、そうですね」
危険も感じないし、現状は想定通りに進んでいる。
そもそもが、魔物を倒して貰って、ホムンクルスを強くするのが目的だ。
ここで辞めるは有り得ない。
「魔力を流したらいいんだよな?」
「きゅ!」
「えーっと? 石の方が多い感じか?」
「きゅあ!!」
今度は正解らしい。
錬金術のスキルに導かれるように、石とホムンクルスに魔力を渡す。
石に9割。ホムンクルスに1割。
兵も含めた全員が見守る中で、ホムンクルスが体をふるわせた。
「きゅあ!」
石を顔の前に掲げる。
大きく口を開ける。
パクン、もぐもぐもぐ……、ごっくん。
「……食べた??」
驚く俺を他所に、ホムンクルスの体が光りを放つ。
次いで見えたのは、ホムンクルスの頭上に浮かぶ『 レベル1 』の文字。
「……強くなった。ってことでいいんだよな?」
「きゅあ!」
大きく頷いたホムンクルスが、誇らしげに小太刀を握る。
外見に変化はないが、強くなったらしい。
そんなホムンクルスに向けて、ルン兄さんが、馬上からナイフを投げた。
「きゅぁ!」
小太刀の先でナイフを弾き、隙のない半身の構えをルン兄さんに向ける。
ルン兄さんは剣を抜きながら、馬から飛び降りた。
「いち、にっ、さんっ!!」
斬り降ろして、振り上げて、薙ぎ払う。
そんな一連の攻撃をホムンクルスが小太刀でさばく。
押される一方的で、反撃は不可能。
だが、剣の軌道をわずかに逸らせている。
「おぉ! いいねぇ!! 本当に面白いよ!!」
「――ルン兄様!?」
「あー、ごめんごめん」
ルン兄さんが剣を引き、鞘に納める。
目をランランと輝かせたまま、謝罪の言葉を口にした。
「あまりにも変わって見えたから、ついつい、試しくなって」
「気持ちはわかりますが、時と場合を……」
「そうなんだけどさー。すごすぎて、試したくなるでしょ!」
ルン兄さんが言うように、見た目以外は別人だ。
『ホムンクルスに魔物を倒させて、その魔石を吸収させる』
『ほんの少しだけ消えにくくなる』
そう聞いていたが、動きが明確に変わったように見える。
「頭上にあるレベル1も気になるし……」
価値ゼロの石も、魔石とは少しだけ違って見えた。
そう思っていると、ルン兄さんとミルトが首を傾げる。
「レベル1?」
「頭上……??」
「ん????」
古のネットゲームみたいに、大きく映っているように見えるんだが?
二人には見えていない??
「見えるのは、俺だけ??」
わからないことがありすぎる。
1ってことは、強化前はレベル0??
そう思っていると、
「敵襲! ゴブリンの群れだ!!」
森の方向から、兵の叫び声が聞こえた。
周囲の状況を見計らい、指揮官が声を張り上げた。
「しばし休憩にする。見張りと交代で休みを取るように!」
「「ハッ!!」」
危なげない戦闘だったとはいえ、魔物との連戦。
兵たちも、相応に疲れていたのだろう。
若い兵が嬉しそうな表情を浮かべ、先輩に小突かれている。
そんな兵たちを流し見て、ルン兄さんが声をあげた。
「休憩は中規模でいいよ。好きな物を荷台から出して、適当にやる感じで」
「「了解しました!!」」
若者が声を揃え、ベテランが苦笑で肩を揺らす。
微笑ましくて和やかな、いい雰囲気だ。
そう思っていた中で、1体のホムンクルスが、仲間に小太刀を渡した。
自分たちで倒したゴブリンに近づき、心臓のあたりに両手を当てる。
「なにを……?」
ホムンクルスの手が、淡い光に包まれる。
怪しい儀式でもするかのような、そんな雰囲気。
ゴブリンから手が離れ、エメラルドのような石が宙に浮かんだ。
「えっと、あれは……??」
「魔石、かも?」
現状を見る限り、俺も同じように思う。
だが、俺がこれまで見てきた魔石と、透明度が大きく違う。
濃い緑色の宝石が、宙に浮かんで輝いている。
「きゅ!」
「「「きゅあ!!」」」
その石を守るように、ホムンクルスたちが丸く隊列を組む。
凱旋パレードを思わせる雰囲気で、俺たちの方に向かって歩き始めた。
「休憩していいよ! 見張りを多めで!!」
ルン兄さんが慌てて馬を走らせて、俺たちの側に駆けてくる。
休憩を命じられた兵たちも、ホムンクルスの行進に釘付け。
隊列が俺の前で左右に分かれ、中央のホムンクルスが膝を付いて石を掲げた。
「献上品ってこと?」
「きゅ?」
「あれ、違った?」
宝物を運んできたように見えたが、どうやら違うらしい。
ミルトと共に荷台を下りて、ホムンクルスの輪に加わる。
感じるのは、小太刀を強化した時と同じもの。
「錬金術が使える感じか……」
ミルトに聞いた、ホムンクルスを強化する方法。
魔物から取り出した石。
――これを使えば、ホムンクルスを強く出来る。
そう考えて良さそうだが、ミルトが俺の腕を引いた。
「この石の価値、ゼロ、みたい、だよ……?」
ぜろ?
無価値の石ってこと??
「魔石って、それなりの値段で売ってるんだよな?」
「うん。ゴブリンの物なら、30コウにはなるはず……」
日本円なら三千円くらいか。
労働に見合わない対価に思えるが、それは追々考えるとして……、
「魔石っぽいけど違う。そういうことか?」
「えっと……、お姉ちゃんだけど、わからない、かも……」
「そっか」
ルン兄さんにも目を向けたが、首を横に振られた。
だけどその目は、楽しそうに輝いている。
「とりあえず試しちゃう? 試しちゃうよね?? 試してみちゃうよね!?」
「……まあ、そうですね」
危険も感じないし、現状は想定通りに進んでいる。
そもそもが、魔物を倒して貰って、ホムンクルスを強くするのが目的だ。
ここで辞めるは有り得ない。
「魔力を流したらいいんだよな?」
「きゅ!」
「えーっと? 石の方が多い感じか?」
「きゅあ!!」
今度は正解らしい。
錬金術のスキルに導かれるように、石とホムンクルスに魔力を渡す。
石に9割。ホムンクルスに1割。
兵も含めた全員が見守る中で、ホムンクルスが体をふるわせた。
「きゅあ!」
石を顔の前に掲げる。
大きく口を開ける。
パクン、もぐもぐもぐ……、ごっくん。
「……食べた??」
驚く俺を他所に、ホムンクルスの体が光りを放つ。
次いで見えたのは、ホムンクルスの頭上に浮かぶ『 レベル1 』の文字。
「……強くなった。ってことでいいんだよな?」
「きゅあ!」
大きく頷いたホムンクルスが、誇らしげに小太刀を握る。
外見に変化はないが、強くなったらしい。
そんなホムンクルスに向けて、ルン兄さんが、馬上からナイフを投げた。
「きゅぁ!」
小太刀の先でナイフを弾き、隙のない半身の構えをルン兄さんに向ける。
ルン兄さんは剣を抜きながら、馬から飛び降りた。
「いち、にっ、さんっ!!」
斬り降ろして、振り上げて、薙ぎ払う。
そんな一連の攻撃をホムンクルスが小太刀でさばく。
押される一方的で、反撃は不可能。
だが、剣の軌道をわずかに逸らせている。
「おぉ! いいねぇ!! 本当に面白いよ!!」
「――ルン兄様!?」
「あー、ごめんごめん」
ルン兄さんが剣を引き、鞘に納める。
目をランランと輝かせたまま、謝罪の言葉を口にした。
「あまりにも変わって見えたから、ついつい、試しくなって」
「気持ちはわかりますが、時と場合を……」
「そうなんだけどさー。すごすぎて、試したくなるでしょ!」
ルン兄さんが言うように、見た目以外は別人だ。
『ホムンクルスに魔物を倒させて、その魔石を吸収させる』
『ほんの少しだけ消えにくくなる』
そう聞いていたが、動きが明確に変わったように見える。
「頭上にあるレベル1も気になるし……」
価値ゼロの石も、魔石とは少しだけ違って見えた。
そう思っていると、ルン兄さんとミルトが首を傾げる。
「レベル1?」
「頭上……??」
「ん????」
古のネットゲームみたいに、大きく映っているように見えるんだが?
二人には見えていない??
「見えるのは、俺だけ??」
わからないことがありすぎる。
1ってことは、強化前はレベル0??
そう思っていると、
「敵襲! ゴブリンの群れだ!!」
森の方向から、兵の叫び声が聞こえた。
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