ミズルチと〈竜骨の化石〉
カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて「読め」る少年だ。十歳のある日、その力でイトミミズの姿をしている〈族〉を見つけ保護する。ばあちゃんによると、その子は〈出世ミミズ族〉という〈族《うから》〉で、四年かけてミミズから蛇、竜、人と進化し〈竜の一族〉になるという。カイトはこの子にミズルチと名づけ育てることになり……。
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨に知人が憑りつかれたところに遭遇する。これを墨狩りだったばあちゃんと、担任の湯葉《ゆば》先生が狩るのを見て怨墨を知ることに。
カイトとミズルチのルーツをたどる冒険がはじまる。
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨に知人が憑りつかれたところに遭遇する。これを墨狩りだったばあちゃんと、担任の湯葉《ゆば》先生が狩るのを見て怨墨を知ることに。
カイトとミズルチのルーツをたどる冒険がはじまる。
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児童書というジャンルのおかげか、ストレートな表現が多くてすいすいと楽しく読めてしまいました。すごくおもしろかったです!
どこか塞ぎ込んだ気持ちを抱えているカイトですが、周りの人たちの優しい気持ちをしっかり受け止めて成長できる子だったのも気持ちよかったし、なんといってもミズルチの存在感ね!ぴにゃぴにゃ言いながら健気な様子も、人型後のたどたどしくも頼もしい感じもどちらも可愛かった〜。
ウタマクラとバッソのふたりにもにやにやしっぱなしだし。ああもう、悶えますねえ!!
子どもが頑張る話は大好きだし、ほんのり恋バナも堪能できて大変楽しく読ませて頂きました。ありがとうございました!
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