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ハタヨガの秘密の文献
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ヨガに興味を持った萌花、姉のすすめで図書館に来たのだが、ヨガを何か勘違いしているらしい・・・
「こんにちわ~、図書館司書さん、ヨガの本ってありますか?」
「ああ、ありますよ、スポーツコーナーですね。」
スポーツコーナーを探す萌花、しかし、ストレッチ的なヨガの本しかなく、受付に戻ってくる。
「あのー、ストレッチのヨガじゃなくて、なんかこう、超能力的なヨガの本ないですか?」
「・・・」
「???」
「オカルト?・・・ですか?」
「でしたら、宗教関係かな・・・」
「わっかりましたー、探してみまーす!」
今度は宗教関係のコーナーを探してみると、怪しげなオカルトの本もたくさんあったのだが、
姉から、怪しい宗教には注意するよう言われていたので、まず、インドの宗教の歴史から調べることにした。
学校で世界史を習っていたこともあり、インダス文明とかヴェーダの聖典などは聞いたことがあったのだが、ヨガについてはよくわからなかった。いろいろと古い書物をあさっていると、ハタヨーガプラディーピカーという本を見つけた。なんだか難しそうな本だったが、ハタヨガとタイトルに書いてあるし、中身をちらっと読むとなんだか超能力的なことも書いてある気がしたので借りてみることにした。
家に戻ると、姉も帰宅していたので、さっそく聞いてみた。
「おねーちゃん、図書館でハタヨガのなんとかピッカー、って本借りてきたよ。おねーちゃん、この本知ってる?」
「聞いたことはあるけど、内容はよくしらない。私のヨガの先生によれば、ハタヨガはいろいろなポーズをとるヨガのなかで一番古くて、今いろいろある現代ヨガの源流らしい、ハタヨガプラディーピカーは現存するなかでは最も古くてもっとも体系的に書かれた本らしいんだけど、現代ヨガではほとんど無視されてるみたい、紀元前からある「ヨーガスートラ」や「マハーバーラタ」っていう有名な物語の中にある「バガバットギーター」のほうが重視されてるみたい。」
「へー。マハーバーラタは世界史の授業でならった気がする、ラーマーヤナとあわせてインドではとても有名だと世界史の先生が言ってた。たしか。」
「何で、ハタヨガの系統が普及してるのに、その文献のなんとかピカーは重視されないんだろう?
おねーちゃん知ってる?」
「ん~。詳しくはしらないけど、もともと瞑想を重視するラージャヨガの系統の人たちはハタヨガをよく思ってなかったらしい。でも、ポーズを多用するハタヨガのほうがエクササイズとしては適していたため、ハタヨガのほうが世界に広まったらしいんだけど、思想としてはラージャヨガの文献のほうが普及したみたいね。日本でもヨーガスートラやバガバットギーターの翻訳本はたくさん本屋にならんでるからね。逆に、ハタヨガプラディーピカーなんて本屋じゃまずおいてないよ。
あんたよくそんなの見つけてきたね。」
「うん、なんかヨガのコーナーに面白そうな本がなかったから司書さんに聞いたら、宗教のコーナーを教えてくれたの。」
「ふ~ん。それであんたもヨガやるの」
「うん、このピッカーの本に書いてるポーズだけやるから、おねーちゃん教えて。」
「あんた、ピッカーじゃなくてプラディーピカーね。名前覚えなよ。」
「えーいいじゃん。だって、ピカーって灯って意味だってこの本に書いてあるよ、ピッカーでいいじゃん」
「まーいっか」
「こんにちわ~、図書館司書さん、ヨガの本ってありますか?」
「ああ、ありますよ、スポーツコーナーですね。」
スポーツコーナーを探す萌花、しかし、ストレッチ的なヨガの本しかなく、受付に戻ってくる。
「あのー、ストレッチのヨガじゃなくて、なんかこう、超能力的なヨガの本ないですか?」
「・・・」
「???」
「オカルト?・・・ですか?」
「でしたら、宗教関係かな・・・」
「わっかりましたー、探してみまーす!」
今度は宗教関係のコーナーを探してみると、怪しげなオカルトの本もたくさんあったのだが、
姉から、怪しい宗教には注意するよう言われていたので、まず、インドの宗教の歴史から調べることにした。
学校で世界史を習っていたこともあり、インダス文明とかヴェーダの聖典などは聞いたことがあったのだが、ヨガについてはよくわからなかった。いろいろと古い書物をあさっていると、ハタヨーガプラディーピカーという本を見つけた。なんだか難しそうな本だったが、ハタヨガとタイトルに書いてあるし、中身をちらっと読むとなんだか超能力的なことも書いてある気がしたので借りてみることにした。
家に戻ると、姉も帰宅していたので、さっそく聞いてみた。
「おねーちゃん、図書館でハタヨガのなんとかピッカー、って本借りてきたよ。おねーちゃん、この本知ってる?」
「聞いたことはあるけど、内容はよくしらない。私のヨガの先生によれば、ハタヨガはいろいろなポーズをとるヨガのなかで一番古くて、今いろいろある現代ヨガの源流らしい、ハタヨガプラディーピカーは現存するなかでは最も古くてもっとも体系的に書かれた本らしいんだけど、現代ヨガではほとんど無視されてるみたい、紀元前からある「ヨーガスートラ」や「マハーバーラタ」っていう有名な物語の中にある「バガバットギーター」のほうが重視されてるみたい。」
「へー。マハーバーラタは世界史の授業でならった気がする、ラーマーヤナとあわせてインドではとても有名だと世界史の先生が言ってた。たしか。」
「何で、ハタヨガの系統が普及してるのに、その文献のなんとかピカーは重視されないんだろう?
おねーちゃん知ってる?」
「ん~。詳しくはしらないけど、もともと瞑想を重視するラージャヨガの系統の人たちはハタヨガをよく思ってなかったらしい。でも、ポーズを多用するハタヨガのほうがエクササイズとしては適していたため、ハタヨガのほうが世界に広まったらしいんだけど、思想としてはラージャヨガの文献のほうが普及したみたいね。日本でもヨーガスートラやバガバットギーターの翻訳本はたくさん本屋にならんでるからね。逆に、ハタヨガプラディーピカーなんて本屋じゃまずおいてないよ。
あんたよくそんなの見つけてきたね。」
「うん、なんかヨガのコーナーに面白そうな本がなかったから司書さんに聞いたら、宗教のコーナーを教えてくれたの。」
「ふ~ん。それであんたもヨガやるの」
「うん、このピッカーの本に書いてるポーズだけやるから、おねーちゃん教えて。」
「あんた、ピッカーじゃなくてプラディーピカーね。名前覚えなよ。」
「えーいいじゃん。だって、ピカーって灯って意味だってこの本に書いてあるよ、ピッカーでいいじゃん」
「まーいっか」
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