冬から始まり冬で終わる冬恋

きよ

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1話 恋の始まり

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12月
少し明るい茶髪の高校生1年2組きよ
彼女が出来たことはなく日々何も考えず
1日1日と時間ばかり進んで行った
きよ「授業だるぅーねみぃー」
○○「おいwあくびしてんじゃねーよw」
きよ「しゅうかよ。先生かと思ったじゃん」
同じく1年の3組しゅう幼なじみだ。
しゅう「お前さ...」
きよ「ん?なんだよ?止まんなよwこえーよw」
しゅう「1組のクラスの子と関わりあるか?」
きよ「いやないけど?」
それを聞くとしゅうは何も言わずに教室から出た
きよ(なんだったんだ?)
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが鳴り響いた。
きよ(次の休憩で聞いてみるか)
そして眠たい授業が始まった。
先生「きよ~~おきとるか~~」
きよ「いや、ちゃんと見て!起きてる!」
先生「お前起きてるの珍しいなw」
きよ「いつも寝てるわけじゃねーよw」
クラス中が笑いの渦になった。
顔を赤くしながら照れている、きよ
授業が終わる5分前、ある事が起きた
パリーン!ガシャーン!
1組の方からガラスが割れる音だ。
何事かと思い皆がキョロキョロしていた
先生「皆!しずかに待ってなさい様子見てくる
から」と言い先生は教室を後にした
教室がザワつく。
きよ「俺もちょっと見てくるから」
陽「俺達もいくよ」
同じクラスの陽と健だ。
陽「楽しそうだしな。」
健「ひま。」
きよ「おい、けんwいつも暇って言ってんなw」
なにも言わずにうなずく健にきよは
笑っていた。
陽「喧嘩かな?」
お調子者の陽が嬉しそうに話しかける
健「喧嘩は喧嘩で暇」
きよ「健よ...お前の暇つぶしムズすぎだろ...」
そう思いながら1組の教室を目指し歩く
1組の教室の近くに行くと突如
ガラガラー!!
ドアが開いて勢いよく人が飛び出した。
きよ「うわっ!」
ぶつかりそうになり、驚くきよ
すると次々と人が出てきた。
先生「きよ、陽、健、なんでいるんだ?」
怒られると思った3人は誤魔化した
3人「トイレに行こうと!な?な?」
先生「見たのか?」
3人の頭の上にハテナがでた
先生「見てないならいいんだ、戻るぞ」
3人の疑問は消えないまま、教室へと向かった
先生「授業の途中で済まなかったな」
先生が謝ってきた。
3人は何も聞けなかった。
教室に戻った3人は元の席に戻った
先生「今回あった事、皆忘れてくれ」
先生がそう言うと頭を下げた。
クラスがザワついた。
何人かは1組の子に聞こうと
ボソボソ話していた。
先生がここまでするとは
相当な事があったんだと思い
ガタン!!
きよが机を蹴り倒した。
きよ「ゴチャゴチャうるさいな!!
忘れろって言って頭下げてんだろ!
先生の気持ち考えろや!!」
きよは怒った。
きよと先生は知り合いだった。
中学の時兄の担任で兄とよく一緒に
学校に遊びに行ってご飯とかご馳走になり
世話になっていたのだ。
先生「きよ!あとで職員室こい!」
そう言い放ちと先生は教室を後にした。
陽「お前、退学か停学じゃね?」
嬉しそうに話しかける。
きよ「しゃれになんねーって...」
健「まじおつ。」
きよ「健...一緒に行ってよ」
健はなにも言わずに教室から出ていった
陽は笑っていた。
そしてしぶしぶ職員室へ向かった。
コンコン、ガラガラー
きよ「失礼しまーす。」
先生「来たか、隣の待合室に先に行ってろ」
先生の前に1人の女の子が話していた。
きよ「話し中だったのか。タイミング悪かったな」と思いながら待合室に行った。
先生を待つこと5分。。10分。。
きよ「遅いなぁ...さっき話してた子1組の子だよな?見た事あるな」
先生「きよ待たせたな。入りなさい。」
先生の後ろから1組の女の子が一緒に入ってきた
黒髪のショートカットで目はパッチリして
肌は白くて小柄なとても綺麗な子だった。
きよ「え、なになになに!?」
そう言いながら立ち上がり驚きを隠せない。
先生「きよも落ち着いて座れ。」
そう言ってゆっくりと座る先生。
先生「きよ、お前この子知ってるか?」
きよ「見た事あるけど、話した事はない」
先生「いや、話した事あるはずだ」
きよ「え、あったっけ?」
すると女の子の目から涙がこぼれた
きよ「え、おれ?ごめん!!」
女の子は首を横に振った。
先生「きよが悪い訳じゃない。」
きよ「そ、それならいいけどさ。」
沈黙が続いた。
先生「俺がするのはここまでだ
あとは2人で話しなさい」
きよ「え、マジで言ってんの!?」
先生「お節介な事なのはわかってる
でもこのままにするのもな...」
きよ(まさか...告白!?嫌でも待てよ
泣いてたよな?告白なら泣かねーな
会ったことがあるか聞かれたってことは
なにかやらかしたのか!?)
色々なことが頭を混乱させていた。
女の子「あの...」
きよ「はい!」
詩希「私、しきって言います。」
きよ「しきさん?」
詩希「言偏に寺と希望の希です。」
きよ「俺は皆からきよって呼ばれてます。」
きよ(なになに!?お見合い!?なんだこりゃ)
混乱しながら自己紹介をして、
また少しの沈黙があり、耐えきれずに
話しかけた。
きよ「俺と話したことがあるってどこで?」
詩希「入学式の時、私緊張して手が震えてたの」
きよは思い出したのであった。
きよ(やべー!!あれか!?人生詰んだわ)
きよ「話したね...」
詩希「私あの時嬉しかったの...」
きよ「え...」
詩希「またして欲しい...」
泣きそうになりながらこちらを見つめる

4月の入学式
きよ「今日から俺もここの生徒かw
あの先生元気にしてるかな?」
しゅう「おーい、きよ!!
一緒のクラスだといいな!!」
きよ「5組まであるんだぞ?違うクラスだろw」
しゅう「じゃあさ、お互い何組か予想して
外したら罰ゲームな!!」
きよ「2人とも外れたらどーすんだよw
ってか当たったらジュースとかでいいやんw」
しゅう「いや、俺は当たるぜ!だから
罰ゲームだ!!罰ゲームでジュースでも
いいんだしさ!!」
きよ「まぁやるかw楽しそうだし!」
しゅう「お前から言っていいぞ!!」
きよ「んー5が好きだから俺が5組でお前は2組だなw」
しゅう「まだまだだなw俺が3組できよが2組だ」
きよ「お前さっき一緒のクラスって言ってたじゃん!!」
しゅう「確率を考えろ確率をw一緒にしねーよ」
きよ「まぁいいや、見に行こうぜ!!」
…………………………………
クラス発表を確認する2人。
5組にきよの名前はなかった。
しゅう「お、よっしゃ!」
きよ「なになに!?」
しゅう「俺ビンゴ!ビンゴビンゴ!!」
きよ「まじ!?がちやん!!」
しゅう「きよ罰ゲームな!!」
しゅうが悪い顔をしていた
きよ「なんにするんだよ。。。」
しゅう「俺考えてたんだ!入学式の時に色んな子の顔みて1番ね?1番好みな子に急に手を繋げ!」
きよ「は!?!?うそだろ!?彼女も出来た事
ないのに急に手を繋ぐのかよ!?」
しゅう「その時一目惚れしましたでもいいじゃん!!言い訳はいくらでもできる!!
見てるからな?」
きよ「まじかよ...」
きよは気はあまり進まなかった
そして入学式が始まった。
すると隣で緊張して震えてる
女の子がそこにいた。
きよ「大丈夫?震えてるけど。」
詩希「緊張してるの...」
きよ「緊張しなくても大丈夫だよ
手を貸してパーにして?」
きよは手を掴み詩希の手に人と書いた
きよ「これ緊張に効くって聞いた事あるから」
詩希「聞いた事あるけど効かないよ」
きよ「んー入場まで時間あるし来て!」
詩希「え、どこいくの!?」
きよ「すぐ終わるよ!!」
体育館の外に出た2人。
きよ「人前ですると誤解されるから」
そう言うときよが詩希頭を撫でた。
きよ「落ち着くでしょ?俺の手落ち着くって
よく言われるんだ」
そう言いながら微笑んだ。
詩希「////」
何も言わずに走って戻って行った。
きよ「嫌われたかな?あ、そうか!
知らない人にヨシヨシされるってこえーよな!?やべ!!ミスった!!」
急いできよも体育館へ戻った。
きよ「ねぇ君?」
返事もなく顔も合わせて貰えない
きよ(やべー怒ってるよ。まじやべー。)
アナウンス「新入生入場」
始まってしまった。
そして入学式が終わり、きよは急いで周りを
見渡した。あの子を探していたのだ。
すると後ろから
しゅう「きよ~!!可愛い子いた!!
あの子にしろよ!!」
3組の優奈と言う子だった。
きよ「レベルたけーよw俺には無理!」
しゅう「わかんねーだろ?意外と」
きよ「ないないない!!俺ならあのレベルだね」
3組の瑠衣という子だ。
しゅう「あー可愛いけどなんか違う」
きよ「違っていいんだよ。俺にはあの子でも
もったいねぇくらいだよ」
しゅう「お前自信なさすぎ!!自信もてよな
お前の顔は中の上だよ!」
きよ「自信持てねぇよ。だって...彼女いた事
ないんだしさ...しかもその中ってなんだよ中
ってよ!!」
しゅう「きよは鈍感だな。中学にもきよの事
好きってやつ居たのにさ。ほんと馬鹿だよ。」
きよ「ん?なんて?」
しゅう「なんでもねーよ」
そのまま話が盛り上がり2人は罰ゲームの事を
忘れていたのであった。
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