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(22)夏合宿の帰り
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夏合宿が終わり、僕は帰りのバスに乗っている。
隣の席は涼介で前の席には太晟が座っている。
「太陽!夏合宿どうだった?来てよかっただろ?」
涼介が隣で笑顔で言っている。
「あぁ、来てよかったよ笑
ありがとう。」
僕はそう返し続けた、
「涼介、さっきの練習で疲れてるはずなのに元気だな。」
「練習は練習、終われば気持ち的に解放感が出て逆に元気になるんだよ。」
涼介はそんなことを言った。
「そうなのか?」
僕には理解ができないな…
もし僕だったらこの帰りのバスで寝てしまいそうだ。
「2人でなに話してるの?」
そう聞いてきたのは太晟だ。
「太陽が合宿に来てよかったか聞いてたんだ」
涼介が返した。
「そっか笑どうだったの?」
太晟が聞いてくる。
「もちろん来てよかったよ笑」
僕がそう答えると
「おい太陽!俺の時よりも反応が元気じゃないか?」
涼介がそんなことを言った。
「そんなことないよ笑」
僕はこの時間がすごく楽しかった。
そして少し経ってサービスエリアに着いた。
ここでお手洗いだったりを済ませるのが普通だが、大体の選手はお土産のお店などに釘付けだ。
合宿の行きの時は練習やエネルギー補給に関係ないものを買うのは禁じられていたが、帰りはもちろんそんな事はなく、練習を頑張ったご褒美としても帰りのサービスエリアでは1時間のフリー時間を取っていた。
僕も涼介と太晟と一緒に店内に入った。
「君らは何を買うんだ?」
背後から声をかけられ、振り向くと
右京先輩と航太先輩がいた。
「あ!お疲れ様です!」
隣の2人はそう言い、僕も続けて頭を下げた。
「お!お疲れ様!」
右京先輩はそう返した。
「ここまで売られている量が多いとなに買えばいいか分からんな。」
航太先輩がそう言った。
「まぁまぁ、1時間もあるし見てまわろう笑」右京先輩がそう言い、2人の先輩はこの場を後にした。
僕も続けてお手洗いに行ってくると涼介と太晟に言って一度分かれた。
そしてその後涼介と太晟を探しに行こうとした時、
「太陽くん、少し話さないか?」
僕にそう声をかけたのは合宿の1日目の夜にも声をかけてきた顧問の先生である遠藤雅也(えんどう まさや)先生だ。
「いいですけど……」
僕は断るほどの理由もないのでそう返した。
そしてすぐ近くにあったベンチに座り話した。
「いきなりだが、陸上競技部に入ってみないか?」
遠藤先生が言った。
「僕は同じように大会では走れないです。」
僕はそう言った。
「それはこの3日間を見てて分かる、
でもそれは君次第で変わることだ。」
遠藤先生はそう返したが、
「そうですかね……」
僕はそう返すしかなかった。
「もしも君が走るべき時が来たとき、
君は走るのか?」
間を置いて遠藤先生が言った。
「走るべき時ですか?……」
「そうだ。君が走るしかない時だ。」
さっきよりも強めに遠藤先生が言った。
「そりゃ、僕にしかできないことがあるなら……やりますよ。」
僕は真剣に先生の方を向いて話した。
「その言葉が聞けてよかった。
もしかしたらその時が来るかもしれない……からな。」
遠藤先生は立ち上がりそう言ってその場を後にした。
「走るべき時か。」
僕はつぶやいて、涼介と太晟を探した。
隣の席は涼介で前の席には太晟が座っている。
「太陽!夏合宿どうだった?来てよかっただろ?」
涼介が隣で笑顔で言っている。
「あぁ、来てよかったよ笑
ありがとう。」
僕はそう返し続けた、
「涼介、さっきの練習で疲れてるはずなのに元気だな。」
「練習は練習、終われば気持ち的に解放感が出て逆に元気になるんだよ。」
涼介はそんなことを言った。
「そうなのか?」
僕には理解ができないな…
もし僕だったらこの帰りのバスで寝てしまいそうだ。
「2人でなに話してるの?」
そう聞いてきたのは太晟だ。
「太陽が合宿に来てよかったか聞いてたんだ」
涼介が返した。
「そっか笑どうだったの?」
太晟が聞いてくる。
「もちろん来てよかったよ笑」
僕がそう答えると
「おい太陽!俺の時よりも反応が元気じゃないか?」
涼介がそんなことを言った。
「そんなことないよ笑」
僕はこの時間がすごく楽しかった。
そして少し経ってサービスエリアに着いた。
ここでお手洗いだったりを済ませるのが普通だが、大体の選手はお土産のお店などに釘付けだ。
合宿の行きの時は練習やエネルギー補給に関係ないものを買うのは禁じられていたが、帰りはもちろんそんな事はなく、練習を頑張ったご褒美としても帰りのサービスエリアでは1時間のフリー時間を取っていた。
僕も涼介と太晟と一緒に店内に入った。
「君らは何を買うんだ?」
背後から声をかけられ、振り向くと
右京先輩と航太先輩がいた。
「あ!お疲れ様です!」
隣の2人はそう言い、僕も続けて頭を下げた。
「お!お疲れ様!」
右京先輩はそう返した。
「ここまで売られている量が多いとなに買えばいいか分からんな。」
航太先輩がそう言った。
「まぁまぁ、1時間もあるし見てまわろう笑」右京先輩がそう言い、2人の先輩はこの場を後にした。
僕も続けてお手洗いに行ってくると涼介と太晟に言って一度分かれた。
そしてその後涼介と太晟を探しに行こうとした時、
「太陽くん、少し話さないか?」
僕にそう声をかけたのは合宿の1日目の夜にも声をかけてきた顧問の先生である遠藤雅也(えんどう まさや)先生だ。
「いいですけど……」
僕は断るほどの理由もないのでそう返した。
そしてすぐ近くにあったベンチに座り話した。
「いきなりだが、陸上競技部に入ってみないか?」
遠藤先生が言った。
「僕は同じように大会では走れないです。」
僕はそう言った。
「それはこの3日間を見てて分かる、
でもそれは君次第で変わることだ。」
遠藤先生はそう返したが、
「そうですかね……」
僕はそう返すしかなかった。
「もしも君が走るべき時が来たとき、
君は走るのか?」
間を置いて遠藤先生が言った。
「走るべき時ですか?……」
「そうだ。君が走るしかない時だ。」
さっきよりも強めに遠藤先生が言った。
「そりゃ、僕にしかできないことがあるなら……やりますよ。」
僕は真剣に先生の方を向いて話した。
「その言葉が聞けてよかった。
もしかしたらその時が来るかもしれない……からな。」
遠藤先生は立ち上がりそう言ってその場を後にした。
「走るべき時か。」
僕はつぶやいて、涼介と太晟を探した。
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