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(13)先輩の言葉

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右京先輩と再会した日の夜、


学校が終わり、家に帰った後、僕は、公園に向かって歩いていた。


なぜなら、久しぶりに20時から涼介と公園で走るからだ。


大会期間中の僕は、1人で20時になると公園に行き走った。その内容は涼介と走る時よりも辛い練習に設定していたため、身体の動きは本当に調子がいい。


きっと、涼介は少し驚くだろう…



公園に着くと、涼介がもう来ていて準備運動をしていた。


「涼介、待たせてごめん」

時刻は約束通り20時だが、僕はそう言った。

「俺の走りたい気持ちが強くて、ただ早く来ただけだから大丈夫だよ笑」
笑いながら涼介は言った。



「そっか笑笑」本当にもう前を向いてるんだ…僕は改めてそう思った。



「僕も走るか~!」両手をぐぅーーっと上げながら、いつもの100mのスタート位置についた。



「おい太陽、アップしなくていいのか?」涼介が真剣な顔でそう言ってきた。


「朝走ったから大丈夫笑」と返した。
当然、涼介は驚きながら笑っていた。



「朝練って部活勢かよ笑、走る気満々じゃん笑」
涼介はものすごく笑っていた。



「まぁな笑」僕はそれだけ返し、100mを走った。
「とにかく走れ」…右京先輩の声、あの日の練習を思い出しながら。



しかし…思い出そうとしても、重要な部分が空白な気がした。


それでも能力は上がっていて、
「太陽…お前は普通じゃないな笑」


僕がスタート位置に戻ってくると、そう言ってきた。



その後も、200mや100mを何本か走った。


さすがの涼介も、もうクタクタで公園の芝生の広場で横になってた。


僕も隣に行き横になると、涼介が話した。


「なぁ、太陽。来週から夏休みだろ?俺は合宿があるんだ。来ないか?」


「いや、入部してない奴がいきなり合宿は無理だろ笑」僕は笑うしかなかった。


「いや、マネージャーとして来い」



「え……」


















一週間後。僕は言われるがままに、
大きな荷物を持って競技場に来ていた。







周りには他校がたくさん集まっていて、颯や豪、健太と右京の姿もあった。






そして、人生初の夏合宿が始まる。





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