聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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領地繁栄編

31話 司会者元に戻る

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31話 司会者元に戻る

ベルティンブルグの人口が初めて減った数秒後

「お姉様。大丈夫なのです。
私は、お姉様の妹なのです。このくらいの罵声ではくじけないのです」

(いえいえ ファリカ、固まっていましたよ)

「私は、精霊の皆様と仲良くなったので、人間の意地悪なんかには負けないのです」

私は、ファリカをグッと抱きしめ、頭を撫で撫でしました。
最初は体が震えていたファリカも、緊張が解けたのでしょうか?
私に撫でられて、ニコニコするようになりました。

横を見ると「大丈夫、悪い奴 倒す。 私とエルーシア様 二人」
どこからとなく出てきた、メリアがホルダを抱きしめています。

「シアナ、レオン貴方たちもしっかりしてください。
6歳のこの子(ファリカ、ホルダ)が頑張っているのに、自分の仕事を投げ出し、料理を食べているとは何事ですか?
貴方たち二人は後でおはなしがあります」

二人は、がくりと肩を落としました。

「さて、私達二人がお料理に夢中になっている間、ファリカちゃんとホルダちゃんが代わりに司会をしていただいていました。
ありがとうございます。
さて、会場の皆様と料理を作っている方そして、審査員の方々これ以上、エルーシア様を怒らせるとフーマ王国が大変な事になってしまいます。
ここからは、しくしくと進行していきますので、皆様ご協力お願いします」

「「「 はーい 」」」
「「わかったわ」」

「さて、二品目の料理は、なんと先程、妹と可愛がっている元侍女の妹が虐められたと判断して、激怒して言葉使いがアレになっていた、エルーシア様とリーサ様のお二人の料理が提出されました」

「そうですね。レオン君何か少し毒がありますね。
それは、置いておいて、エルーシア様とリーサ様組のスペアリブが提出されましたが、このスペアリブ見るからに柔らかそうですね」

「そうですね。シアナさん」

「レオン君大変です」

「どうしました、シアナさん」

「なんとここで、エルーシア様リーサ様の組から三品目の料理が提供されました。
なんと!なんと! 三品目がこの時間で出てくるのは、時間通りです。
しかし、このお料理の名前がわかりません」

「えっと。これはですね。“ローストビーフ”と言うお料理です」

「ローストビーフですか?でもお肉がちゃんと焼けていないようですよ。
お肉があかいですよ。レオン君」

「はい。実はお肉は赤いですが、ちゃんと火が入っていますので、お腹を壊すことはありません。
エルーシア様が、民の調子が悪くなるような料理を出すことがあるわけないじゃないですよ。
でも、僕は料理の仕方がわからないので、エルーシア様に伺ってみましょう?」

(ほう。策士ねレオン。私に喋らせて気持ちを落ち着かせようとしているのね)
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