聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

領地繁栄編

15話BBQ大会 はじまるよ～

15話BBQ大会　はじまるよ～

｢みなさまー！
お待たせいたしました。第一回ベルンバーベキュー大会が始まります。
今日司会を担当するお天気お姉さんことシアナと｣
｢エルーシア様の右腕こと、レオンです｣

｢いよいよ、はじまりましたね。バーベキュー大会。
見所は何処でしょうかレオン君｣

｢はい。そうですね。一番の見所は、誰が一番美味しいお肉調理をだすか。そして、バーベキュー大会では、調理している間も今日会場に来ている方と会話をします。
ですから、誰がおもてなしの心があるか、楽しい話ができるかも採点に考慮されます。
そこが普通のお料理大会とは違うところなのではないでしょうか？｣

｢なるほど、美味しいだけでは駄目なのですね。
どれだけ皆様を楽しめさせることが出来るかも順位に大きく関わるのですね？｣

｢シアナちゃん。じゃなくてシアナさんその通りです。
しかも今日は、マルグレーテ王妃殿下とフィオナ王妃殿下組が突然参加表明されまして、大館様。バルデマー大公爵ご夫妻が参加を見合わせ、なんと笑顔の断末姫ことエルーシア様、氷の魔笑の姫ことリーサ様も急遽参加する事になりました。
急に参加を決められた、お二組がどの様な肉料理を作られるかとても楽しみです｣

｢なるほど、レオン君お二組って、ちょっとおかしいかなと思いますが、敬意を表したのですね。
レオン君、今日はどうやら初々しいカップルが沢山この会場に来ていますね？｣

｢そうねんです。シアナさん。
実は先日行われたお見合いパーティーで、なんとカップルが三桁に到達したようなのです｣

｢あら。そうですか。皆様幸せいっぱいですね。
私の知り合いで、告白も出来ない意気地無し野郎を知っているのですが、レオン君は、告白も出来ない男性をどう思いますか？｣

｢・・・　・・・｣
レオンは無言で固まってしまいました。
それにしても、ここで攻撃するシアナ。度胸が据わっているというかなんといいますか。

｢隣のレオン君が使い物にならなくなったので、年齢の近いエルーシア様とリーサ様に聞いてみましょう｣
シアナは、闇を抱えたような笑顔をして私とリーサに近づいて来ました。
リーサはさっと後ろに行ってしましました。
（まってリーサ一緒にこの困難を乗り越えましょう）
あっという間にシアナが来てしまいました。
｢さて、エルーシア様。告白もろくに出来ない男性をどう思いますか？｣
（ここは、丸くおさめるべきなのか、レオンを攻撃するべきなのか）
私は迷いましたが、
｢きっとその男性は収入がまだ安定していないので、告白できないのではないかと、私は思いますわ｣
その発言を聞きシアナは、口角を上げました。
こ、恐いわ。

次回へ続く。