聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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領地繁栄編

8話 お見合いパーティー

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8話 お見合いパーティー

王様が来た翌日、いよいよお見合いパーティーの日です。

ベルンの独身男女が楽しみにしていた日です。
一部上司に出なさいと言われ嫌々出る人もいるようですが。
(家宰のカーティス、シュタイン、軍のアルミノ、チーロ等など)
まあ、私が出なさいと行ったのですけれども。


その日、王族ご一家と大公爵夫妻は、ベルティンブルグ内のベルンやベルティン以外の他の街や村の視察に出ています。
今日は、私が勝手に作った市井の領民の社交。
明日からは貴族達の社交。
社交はお見合いパーティーではじまり、舞踏会で締めるのです。

社交って、独身男女が結婚相手を探すのですよね?

(あれ?私づれていないわよね?)

さて、お見合いパーティーですが、
会場は、ブリリアントホテル
二階にあるフロントから見える位置に入り口がある多目的ホールがメイン会場です。
女性陣の着付けやメイクは3階にある、美容室、エステティックサロンなどの美容関係のお部屋で行います。
しかも、お見合いパーティーに参加の女性はパーティー代金は無料です。
しかも、衣装も貸衣装があり、そちらで格安です。
お見合いパーティーは、ベルティンブルグ公爵家とヒーナ商会がお金を出しています。
では、何故お金を出すかというと独身男女が多くなってしまったのです。
出身のムラからベルティンブルグに来たので、知り合いといっても、職場の人間しかいない方も多く、結婚相手を紹介する人もいないのです。
現状のベルティンブルグ領は、サービス業が多くなり、男女とも一人でも生きていける社会になってきています。
このままですと、出生率が下がり、高齢者が上で子供達が下向きで見るとピラミッド型の世代人口が維持できなくなってしまうのです。
え?人口が増えすぎたらどうするか?
それは、領地を増やすか、他領や他国に人を輸出するのです。
人の売買ではないですよ。
技術が良くない国や地域に人の貸し出しをするのです。
その人が技術の提供などをして、地方でも私達ベルティンブルグ大公爵家の
地盤を広げ、優位性を持つ作戦です。
きっと私の孫やひ孫の代になった頃にそれがいかされると思います。

簡単に言うと、「みんな結婚して子供を作って」 「子持ちの方は、配偶者を見つけて生活を豊かにして」「仕事ばかりじゃなくて、生活も充実させて」「人を増やして、技術の輸出をするぞ」ということです。

ヒーナ商会としては、領民達にお母様などが作った衣服や装飾品を皆に使ってもらって、ここにいる商人にそれとなく、見せて買って貰おうとう下心 じゃなくて戦略なのです。


「お嬢。本当にお見合いパーティーに参加しないと駄目か?」
シュタインは、上下ともいつもと違い正装をしています。
「シュタイン。あなたは、研究ばかりで、視野が狭くなっているわ。
この領地の生産を束ねる責任者なのだから、もっと視野を広げなくては駄目よ」

「そんな事を言っても、お嬢が色々と無理難題を持ってくるのでないか?」

「ふふ。そうね。でもそれ以上に人員を増やし優秀な者を沢山あなたの元に配置しているわ。
なんでも自分でやろうとしすぎなのよ。
部下に責任の譲渡をするべきなの。
ムダに自分の時間が多いから自分でやってしまうの。
だから、彼女や奥さんを作ってプライベートを豊かにするのよ」

「それでも、わしは女性が苦手じゃ」

「だからお見合いするのよ。
あなたは、ベルティンブルグの重役で収入も安定して高いし、顔もいい方だわ。
性格は、
性格は  
そうちょっと女性に尻を敷かれると思うけれどもあなたはその方がいいわ、きっと」

「そうですわ。シュタイン様は、私から見てもダンディなおじさまですから、今日お見合いパーティーに参加する女性は放って置かないと思いますわ
かなり、引きこもりおじさまですけれど」

リーサも今日のお見合いパーティーを“ひやかし”じゃなくて、社会勉強の為にここに来ています。

私とリーサは、シュタインと同じように、家宰のカーティスや、軍のゲアートなどのシャキッとしない男性陣の背中を押すのでした。
(私もリーサもニヤニヤとしていませんわ・・・。
いいえ。ちょっとニヤッとしているかも)


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