聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

310

310



《鑑定。あの少女と少年は何処にいるか教えて》

［先程の少年少女はすでにオッドリア領にはいません。ここよりずうっとはなれた北東にいます。現在は北に向かって移動しているようです］
私の頭の中で地図か浮かびあがり、このような声が聞こえました。

（なるほど。もう、ここらにはいないのね）
私は、秘密のポケットから空気砲を出して、左腕にセットしました。
《竜巻なくなれ～》
ぽん　ぽん　ぽん
相変わらず間抜けた音がして空気砲が発射されました。
見事竜巻に命中しました。

（やった。1回で三個全てに命中したわ）
そして、間抜けた音に反して、竜巻は消えてしまいました。
どうやら、人工的に作られた竜巻ではなく、自然現象で出来たようです。
なぜわかるかというと、竜巻からは、魔力を感じなかったからです。

「さて、空気砲では、水中にいる魔物や、海獣を倒す事が出来ません。
どうすればいいでしょうか？」
私は、古竜達に聞きました。

「それは、ズバリ雷じゃ！
エルーシアの魔法なら海中にも雷が届いてで充分に海中の魔物達を倒す事が出来そうじゃ。
ただ、雷の電気は、海面を伝って半径10メートルは危険じゃ。
そこで、結界が得意なマチルダとわたしで、結界をはるので、雷で魔物と海獣を倒すのじゃ」

「わかりましたわ。リンダ、マチルダそれでは、結界をお願いいたします」

「わかったのじゃ」
「了解なのだ」　

そして海の生簀や施設に結界が張られました。
相変わらず古竜達の結界は見事です。

《雷よ。海上にも海中にもいる、魔物、海獣に当たって》

ビカビカビカ！
ドドドドーン！

見事雷属性魔法が決まりました。
海獣や魔物はプカプカと海面に浮かんでいます。
鯨に似た海獣、マグロみたいな大きな魚？　
ダイオウイカみたいな大きな烏賊や蛸もいます。
私は必死に鑑定して食べられる魔物と海獣をアイテムバックと秘密のポケットに収納しました。
私もマチルダに食いしん坊と言えないようです。

そして、あらかた片付いたので、オーツとシノに魔石の回収を頼んでいたので、リーサと古竜達と現場へ向かいました。

改めて魔物をやっつけた現場を見ると、ものすごい数の魔物が倒れています。
私達もオーツとシノと一緒に魔石とオーク等の肉を回収してきました。
ユニ、ニコ、コーンは私に近づき顔をこすりつけて、ブッルルって鳴いています。
ユニコーンって馬みたいな鳴きかたのようです。

さて、キジンになったオーツとシノは何処で住むのが一番良いのでしょうか？