聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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翌朝、男性の大人達には、貴族のトップの人間でさえも制御できなくなるのですよ、“ギャンブル”はと説教しました。
説教されている男性陣は、正座です。

一週間もエステティックサロンや、温泉、温水プールなどで散財した女性陣にもファリカが説教しました。
女性陣も正座です。

そして、大人達は、ソフィア、アデリッサちゃん、リーサ、ファリカ、私に頭が上がらなくなりました。

大人達が、男性が賭け事、女性は美容（エステティックサロン）に夢中になるのは、私の計算通りですけれど。
お金を多く持っている人間でさえ欲が出てきて賭け事でお金を増やそうとするのです。一般の方なら身を滅ぼし家族離散もありえるでしょう。
貴族夫人は、美意識がとても高いので、ブレリアントホテルのエステティックサロンに入り浸りになると予測していたのですが、その通りになりました。
舞踏会と武道大会で、ホテルに泊られる王族、貴族、お金持ちの商人どれだけお金を落としていくか楽しみです。

「ばぁば、お母さん、レーア叔母様。今日からは、舞踏会の準備ですよ。
あと、ブレリアントホテルで行われるファッションショーや宝飾品やドレスなどの飾りもきちんと担当者と打ち合わせをもう一度して万全にしてください」

女性陣は真っ青な顔をしていますが、この忙しいときに遊びまくっていたので、苦言はでません。

「じぃじ、おとうさん、ギャロン叔父様、お三方は武道大会の準備です。
それと大好きな賭け事もするのでしょう。
私達元締めは、三割五分の取り分で、三割五分を人件費や広告費そして参加費、優勝賞金などの運営費。残りを賭けに勝った方の支払いで計画してください。
その他細かいことは、後で私に見せてください。
どうせ男性陣は夢見がちな計画を立てるのでしょう？」
そして、私はレナウド叔父様を恐い笑顔で見つめ、
「レナウド叔父様は、空飛ぶ魔道具で一度オッドリアに帰り、海周りの確認をしてください。軍艦など海軍の立ち上げに遅れがないかの確認。海に作った生簀に問題が無いか、市場はきちんと運営されているか確認です。
とくに、舞踏会のパーティーで、海産物を使ってオッドリアの海で採れる海産物の質の良さをアピールします」
レナウド叔父様は、私の指示にビックリして口をあんぐりと開けています。

「さあ。遊んで仕事が遅れた分今日から普段の三倍働いてもらいますよ！！」

大人達は王妃の二人を残し、ササッといなくなりました。

「「エ、エルーシアちゃん私達は何をすればいいのかしら？」」
額に汗をながしながら、王妃二人が訪ねてきました。

「マルグレーテ王妃様、フィオナ王妃様。
私に聞かれても困りますわ。
ソフィアとアデリッサちゃんに聞いてください」
私は、二人にスカートの端をつまんで挨拶をしてこの場を離れました。
後ろから、ソフィアとアデリッサちゃんが叫ぶ声が聞こえたのは、気のせいでしょう。