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ゲアートと古竜の4柱が、フィオナ王妃、ソフィア王女、アデリッサ王女を引率してベルンに向け、空飛ぶ魔道具で移動を開始してから、数分後。
[皆、トランシーバーの接続は、終わったかの?]
[はい]
[大丈夫です]
[初めてでもすぐに使えました]
などとトランシーバーから声が聞こえてきました。
「じぃじ。オスカー叔父様がまだ、接続していないようです。
どうやら、朝から来客があったようです」
「それは、仕方ないのじゃ」
[皆、申し訳ないが、オスカーに来客があり、まだトランシーバーの応答が出来ないようじゃ。すまんがもう少し待ってほしいのじゃ]
[あー。こちらオスカーです。皆様お待たせいたしました]
[おお。オスカー。やっと来たな。
それにしても、こんなに朝から来客とは、宰相も大変だな]
[兄様(リカード)。普段はさすがに、こんな朝から来客はあまりありません。
ですが今日は、陛下がいらっしゃいました]
[陛下自らからか?]
[はい、その通りです。護衛を数人連れ馬車一台でやってきましたよ]
[オスカーそれは、災難じゃったな。
こんな早くから、何の用事だったのじゃ?]
[嫁が帰ってきていないので、何処に行ったから知らないかと聞かれましたよ]
[ああ。フィオナが、ベルティンブルグに向かうのに、昨夜は我が家に泊ったことを知らなかったのじゃな]
[いいえ。お義父様。フィオナ殿下ではなく、マルグレーテ殿下が行方不明なのです]
[[[マルグレーテ王妃殿下が行方不明! 会議を中止して探しにいかなければ!]]]
イデリーナ叔母様の声に皆が驚きました。
皆が一斉にトランシーバーでの送受信を辞めようとしたとき
「ただいまなのです」
散歩に出かけていたファリカが帰ってきました。
「お客様を拾ってきたのです」
(え?お客様を拾ってきた?)
ファリカの後ろには
「バルデマー様。お邪魔しますわ」
「バルデマー大伯父様。申し訳ございません。お邪魔します」
そこに現われたのは、マルちゃんこと、マルグレーテ王妃殿下と次男のヴァルデマー王子殿下です。
「ファリカが庭に倒れている二人を捕獲したのです。
泥だらけの二人をファリカが、綺麗になる魔法をかけたのです」
「あらあら、お二人が帰ったところを見ないと思っていたら、我が屋敷のお庭にいたのですか?」
「も、申し訳ございません。エルーシアちゃんコールをしていましたら、酔いが回ってしまいまして、お庭でグダまいていました。
酔いが覚めてきたのでしょうか、寒くなってしまって介抱してくれていた、ヴァルデマーに抱きつき、スライムちゃんのお家に入って寝てしまいました」
「スライムちゃん達は、二人を朝まで温めていたのです。
でも、私がスライムちゃん達を散歩に連れて行ったので、お家から離れたのです」
「私は、朝になると寒くなってきたので、目覚めました。皆が気づかないうちに壁を越えて行こうと思ったのですが、どうやら空飛ぶ魔道具は、二人乗りを許さないようで、壁を越えることが出来ませんでしたわ」
「マルちゃん。空飛ぶ魔道具を見せてください」
マルちゃんは、バキバキに壊れた空飛ぶ魔道具を渡してきました。
「これ、修理費用はいただきますよ」
そう言って、空飛ぶ魔道具を二つ渡しました。
「一刻も早く帰えるのじゃ!」
お祖父様の声に二人は慌てて空飛ぶ魔道具を装備して飛んで行きました。
あら?王子は空を飛ぶのが恐かったのではないでしょうか?
ゲアートと古竜の4柱が、フィオナ王妃、ソフィア王女、アデリッサ王女を引率してベルンに向け、空飛ぶ魔道具で移動を開始してから、数分後。
[皆、トランシーバーの接続は、終わったかの?]
[はい]
[大丈夫です]
[初めてでもすぐに使えました]
などとトランシーバーから声が聞こえてきました。
「じぃじ。オスカー叔父様がまだ、接続していないようです。
どうやら、朝から来客があったようです」
「それは、仕方ないのじゃ」
[皆、申し訳ないが、オスカーに来客があり、まだトランシーバーの応答が出来ないようじゃ。すまんがもう少し待ってほしいのじゃ]
[あー。こちらオスカーです。皆様お待たせいたしました]
[おお。オスカー。やっと来たな。
それにしても、こんなに朝から来客とは、宰相も大変だな]
[兄様(リカード)。普段はさすがに、こんな朝から来客はあまりありません。
ですが今日は、陛下がいらっしゃいました]
[陛下自らからか?]
[はい、その通りです。護衛を数人連れ馬車一台でやってきましたよ]
[オスカーそれは、災難じゃったな。
こんな早くから、何の用事だったのじゃ?]
[嫁が帰ってきていないので、何処に行ったから知らないかと聞かれましたよ]
[ああ。フィオナが、ベルティンブルグに向かうのに、昨夜は我が家に泊ったことを知らなかったのじゃな]
[いいえ。お義父様。フィオナ殿下ではなく、マルグレーテ殿下が行方不明なのです]
[[[マルグレーテ王妃殿下が行方不明! 会議を中止して探しにいかなければ!]]]
イデリーナ叔母様の声に皆が驚きました。
皆が一斉にトランシーバーでの送受信を辞めようとしたとき
「ただいまなのです」
散歩に出かけていたファリカが帰ってきました。
「お客様を拾ってきたのです」
(え?お客様を拾ってきた?)
ファリカの後ろには
「バルデマー様。お邪魔しますわ」
「バルデマー大伯父様。申し訳ございません。お邪魔します」
そこに現われたのは、マルちゃんこと、マルグレーテ王妃殿下と次男のヴァルデマー王子殿下です。
「ファリカが庭に倒れている二人を捕獲したのです。
泥だらけの二人をファリカが、綺麗になる魔法をかけたのです」
「あらあら、お二人が帰ったところを見ないと思っていたら、我が屋敷のお庭にいたのですか?」
「も、申し訳ございません。エルーシアちゃんコールをしていましたら、酔いが回ってしまいまして、お庭でグダまいていました。
酔いが覚めてきたのでしょうか、寒くなってしまって介抱してくれていた、ヴァルデマーに抱きつき、スライムちゃんのお家に入って寝てしまいました」
「スライムちゃん達は、二人を朝まで温めていたのです。
でも、私がスライムちゃん達を散歩に連れて行ったので、お家から離れたのです」
「私は、朝になると寒くなってきたので、目覚めました。皆が気づかないうちに壁を越えて行こうと思ったのですが、どうやら空飛ぶ魔道具は、二人乗りを許さないようで、壁を越えることが出来ませんでしたわ」
「マルちゃん。空飛ぶ魔道具を見せてください」
マルちゃんは、バキバキに壊れた空飛ぶ魔道具を渡してきました。
「これ、修理費用はいただきますよ」
そう言って、空飛ぶ魔道具を二つ渡しました。
「一刻も早く帰えるのじゃ!」
お祖父様の声に二人は慌てて空飛ぶ魔道具を装備して飛んで行きました。
あら?王子は空を飛ぶのが恐かったのではないでしょうか?
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