上 下
261 / 290

273

しおりを挟む
273


「その人見知りのエルーシアと私はすぐに友達になれました。
お母様が、エルーシアやベルティンブルグ派を支持しているアピールよりも、私がエルーシアとアデリッサがファリカちゃんと仲良くしてた方が、都合がよいと思いますわ」

(ああ確かに、ソフィアに人見知りする事は無かったわね。
でもそれは、大人達に囲まれていて、仕事モードだからなのですけれど)

「マルグレーテ殿下が、エルーシアに、ぺったりなので、フィオナ殿下は王女(娘)達と仲が良いので、アルーシャ叔母様と母(レーア)と「ママとも」でエルーシアと距離が近いのとアピールした方が、無理がないと思います」

「そうですわ、お母様。確かにベルティンブルグ派の中心人物はエルーシアです。けれども、エルーシアの母親や、大公爵夫人、オッドリア夫人とも、仲よくして、美容品や装飾品そして最先端の被服の流行を手伝い大陸にお母様(フーマ国王族)が絡んでいることを、それとなくアピールします。
出来ればその品物にお母様の意見を反映出来るようにしますと、国中の女性の評価があがり、お母様の存在価値もアップすると思います。『お洒落で素敵な王妃様』と」

「そうね。女性が大好きな美容品や装飾品などの流行に私が絡むことで、エルーシアちゃんと仲良くアピールよりも効果がありそうね」

「そうですよ。お母様」

「ソフィアそうね。実は私は、このままこのお屋敷に居着いて、エルーシアちゃん達がベルティンブルグに移動したときに一緒に行って、仲良しアピールをしと考えていたのよ」

「フィオナそれは、無理なのだ!」

「マチルダ様。なぜエルーシアちゃんと一緒に移動することが出来ないのかしら?」

「エルーシア達は、時間の短縮と安全の為に扉を使うからなのだ!」

「「と、と、と とびら~」」

驚くフィオナ王妃とソフィア。

あ~あ。秘密だったのに。私は、人を殺しそうな程に強くマチルダを睨み付けました。

マチルダは、ベロっと舌をだして、右手で頭をコツンとしました。

チッ。 てへベロじゃないわよ!

「で、エルーシア。扉って何かしら?」

「エルーシアちゃん、マルグレーテにも秘密にするので、扉はなんの扉か教えてください」

「と、扉じゃないのだ! 空飛ぶ魔道具で移動するのだ!」

「マチルダ。今更訂正しても無理だわ」
私は、マチルダだけに聞こえる声量です。

「大丈夫なのだ!」
続けて、マチルダも声量を落としています。

「どうして?」

「二人は空飛ぶ魔導具に食いついているのだ!」

「え?」
私は、私が回収し忘れた、空飛ぶ魔道具を取り出し、ニヤニヤしている二人がいました。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

竜皇女と呼ばれた娘

Aoi
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:626pt お気に入り:193

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:6,746pt お気に入り:1,626

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:36,907pt お気に入り:12,313

さようなら旦那様

恋愛 / 完結 24h.ポイント:25,318pt お気に入り:572

 デジタル・ドラゴン ~迷えるAIは幼子としてばんがります~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:816pt お気に入り:1,177

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:1,363pt お気に入り:69

処理中です...