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マルグレーテ王妃が、焼き台の前に到着すると、フィオナ王妃とソフィアとアデリッサちゃんそしてヴァルデマー殿下も焼き台にきました。
王族大集合です。(国王陛下と第一王子がいませんが)

「お母様(マルグレーテ)久しぶりのバーベキューですね?」

「いいえ。今日はバーベキューではなく、野外焼肉大会だそうよ」

「女神様じゃなくて、エルーシア様。バーベキューと焼肉の違いが、私にはわかりません。よろしければ教えていただけますか?」

「バーベキューは、焼き上がったお肉や野菜を皿などに盛り付けた料理です。
焼肉は、今のようにお肉や野菜、魚介類などを焼きながら食べる行為です。
今後、ベルティンブルグ内で、バーベキュー大会の催しを行う予定ですので、このように名称を分けました。
殿下やマルちゃんが召し上がったのは、焼肉です」

「エルーシアちゃん。調理済のお肉がバーベキューで、調理しながら食べるのが焼肉なのね?」

(日本人だと大きな肉の塊を焼いて焼き上がったのが、バーベキュー。
鍋なのが焼肉出通じるのだけれども・・・
あ!これからは寒くなるから鍋をベルティンブルグ内で流行らせようかしら?
みんなお箸使えるようになるかしら)

「エルーシアちゃん聞こえている?」

「マルちゃん申し訳ございません。考え事をしていました。
そうです。バーベキューも焼肉も実は外でするばかりではないのです。
室内で食べることも出来るので野外とつけました」

「マルグレーテもフィオナも喋ってばかりでなく、早く食べた方がいいわよ」
「そうよ。美味しいお肉や海の幸がなくなってしまいますよ」

お母様も、レーア叔母様も口のまわりにはタレをつけています。

「そうです。本日のホストのご夫人の許可が出ましたので、どうぞ、お召し上がりください」

王族は、肉や魚介類や野菜をとり、ムシャムシャと食べ始めました。

まわりの貴族達は、王族と親しくしている、エルーシアを見て、ざわついています。
そして、王族との強い絆がある事を再認識したようです。

私は、王族とは距離があるようにしたかったのに、この一件で、新たに作戦を考えなければいけなくなりました。

王族の方々は、嫌いじゃないのですが、国王をはじめ少し、いいえ、かなりウザいので距離をとりたかったのに。

でも、ファリカを見るとアデリッサちゃんと、クラーラの娘のホルダの3人で仲良くしているのを眺めていました。

(ファリカに新しい友達が出来たのだから、これで良かったのかしら)
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