聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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チョコッポと空を飛んでいるファリカを放置して、私達は応接室に戻りました。

「エルーシアちゃんまだ話があるのかな？」

「はい、お祖父様。手短に話します。
ベルティンブルグにお嫁にきた夫人方は嫌がるかも知れませんが、
私は、今新しく街を建設しています。ベルティン、ベルンに三角型を作るように『フリーデン』　
王都の近くに『ベルハンデル』。ベルハンデルは商業都市を目指します。
オッドリアからベルハンデルまで列車を通します。
ベルティン、ベルン、フリーデン、3つの街にも停車し人や物を乗り入れする駅をつくり列車を走らせます。
3つの街中間に、オッドリアとベルハンデルを通している列車の駅を作ります。
そこで、わたしは、新しい街のフリーデンか、ベルハンデルに私達が生活拠点に出来るお屋敷を建てようと思います」

「まあ、まあ、まあ。移転の扉を使って拠点とお屋敷間を往き来出来るようにするのですね。
エルーシアちゃんと一緒に生活出来るのね。
エルーシアちゃんが王都を拠点にするので、一緒に生活するのをあきらめていたのです。母はとても嬉しいです」

「あら、あら、あら。エルーシアちゃんだけでなく、ファリカちゃんとも一緒にいることが出来るのね。なんて素晴らしいことでしょう！」

「私もお母様とお祖母様とお二人と一緒に生活をしたかったのですが、ようやく、願いが叶います。
3世代で生活するのが、私の目標でもあったのです」

「エルーシアちゃん。
ベルハンデルとフリーデン両方共に屋敷を作ろう」

「お祖父様、ベルハンデルとフリーデン両方とも作るには、建物はどうにでもなりますが、使用人を集めるのに苦労するのではないでしょうか？」

「エルーシアちゃん。人員に関しては、大丈夫だと思う。
ベルティンブルグに学校を作ってから、6年。色々な人材が男女とも育ってきている。
もちろん、役所にもいい人材が集まってきているし、エルーシアちゃんの仕事改革をしたため、効率も上がった」

「ああ。そういえば、リカードが派閥内の貴族で、王都の屋敷で働く使用人を探している家がないか聞いていたな。
その者達の多くを採用して、王都の使用人とベルン、ベルティンの使用人の赴任先を変えて調整するのがいいようだな」

「エルーシアちゃん。家令や家政婦長の者達も移転の扉を使えるように出来ないかしら？」

「お母さんそれは、魔力的にも大丈夫です。後は本人が引き受けてくれるかですね。特にクラーラは、難しいかも知れません」

「そうね。クラーラの夫のワグナーは男爵に叙爵される可能性が高いですものね。ベルンのお屋敷の使用人の教育だけで手一杯ですね。
ヘルマ。貴女のお屋敷の家政婦長は大丈夫かしら？」

「大丈夫です。そのクラーラにきっちりと教えられているので、教育の関しては問題無いと思いますわ。
買い物や、食べ歩きがとても好きな者なので、商業都市ベルハンデル兼務になると喜びそうです」

「王都の家政婦長は、ベルンに行って見たいと言っていましたから、希望を叶えてあげられるので、ちょうどいいのかも知れませんわ」

「ばぁば。王都の使用人達は、ベルンやベルティンブルグに行って見たいと言っている人数は結構いるのでしょうか？」

「そうね。かなりの人数がいるわよ。
我が家の使用人はベルンとベルティンのお屋敷の賃金に合わせていますから、収入がかなり良いので、若い子はベルティンブルグに行って買い物、子供のいる使用人達は、ベルンとベルティンの小等学校に通わせたいと言っているわね」
「小等学校ですか」 
(派閥内の各領地に小等学校を作って、その後王都学園かベルティンブルグの学校に通わせると考えていたけれども、数年はベルティンかベルンに寮をつくり児童を集めて勉強させるのもありね)

「エルーシア。悪い顔しているわよ」

ファリカのいないこの場では、リーサに突っ込まれました。