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ざわついている、応接室を静かにしたのは、

「エルーシアちゃんごめんなさい。
うちの頭でっかちな馬鹿主人が、貴女の話を最後まで聞かずに否定してしまいました」

それは、イデリーナ叔母様でした。

叔母様は、オスカー叔父様のお尻を思いっきり蹴った後、私に頭を下げました。

お尻を蹴られたオスカー叔父様は、お尻を手で押さえながら涙を流しています。

イデリーナ叔母様は、オスカー叔父様に向かって
「あなたは、エルーシアちゃんにものすごく嫌われているのだから、言葉と言動そして行動に気をつけなければいけないって今朝話したでしょう。
お義父様の話だと、エルーシアちゃん一人で王国をつぶす事ができる力があるって聞いていますわ。
宰相だろうが国を潰されると、あなたの職場もなくなるわよ」

「いいえ。叔母様からの謝罪はいりません。
お二人とも出て行ってください」

「まて、エルーシアちゃん。そもそもエルーシアちゃんが『国になることを二番目に考えてください』と言ったから、オスカーが断ったのだろう。
それは、国に仕える者として当たり前の答えだぞ。
大人はとして常識だ」

「お父様も、領地が二番目だとこうやって断るのですね。
わかりました。
では、私が言おうとした一番目とは、何だと思いますか?」

「エルーシアちゃんは、我々に対しての忠誠が一番と言おうとしたのだろう?」

「お父様。ファイナルアンサー?」
私は、お父様の顔をじっと見ます。
お父様の表情が、困った顔や悩んでいる顔になっています。

「ファ、ファイナルアンサー」

私は、再びお父様をじっと見ます。
私は約一分ためをつくり、

「ざんねん!」

お父様が、がっくりと肩を落としました。

「さあ、回答者は変わり、次はお祖父様です」

「うむ」
お祖父様は真剣な顔になりました。

「同じ問題です。さて、私の言いたかった一番とはなんでしょうか?」

「んんん?」

お祖父様は悩んでいるようです。

「お祖父様、ライフライン使いますか?」

「エルーシアちゃんそのライフラインを使うのじゃ」

「では、お祖父様
『フィフティフィフティ』
『オーディエンス』
『テレフォン』ではなく、『魔法通信機』
どのライフラインにしますか?」

「よくわからんが、「魔法通信機」じゃ」

「わかりました、「魔法通信機」ですね。
では、魔法通信機を今使える者に通信いたします。
レオン聞こえますか?」

[はい。お嬢様聞こえます]

「レオン貴方とバルデマー閣下はどの様な関係ですか?」

「エルーシアお嬢様のお祖父様ですので、主人のお祖父様になります」

「はい。わかりました。では、お祖父様より問題が読み上げられます。
よく考えて、バルデマーお祖父様が答えられるようにヒントを与えてください」

「では、お祖父様、問題をレオンに伝えて答えかヒントをもらってください」

「レオンそれでは、其方も聞いていたと思うが問題を言うぞ」

[はい、大館様お願いします]


「・・・さて二番は領地や、王国。エルーシアちゃんの言わんとした一番とはなんじゃ?」

[えっと、お嬢様が一番大切にしているものですよね?]

「そうじゃ」

[領民は入っていますし、あ!お金やヒーナ商会、もしかしたら、ファリカお嬢様とかリーサ様かも知れません]

「あっと、もう時間です。レオンありがとうございました」

[はい。ありがとうございました]

「では、バルデマーさん。答えをお願いします。」

「う~む。お金じゃ」

「ファイナルアンサー」

「ファイナルアンサーじゃ」

私は、お祖父様をじっと見つめます。
顔がこわばったり、上を向いたり下を向いたり落ち着かないようです。



「ざんねん」

お祖父様もはずしてしまいました。
レオンはいいヒントを与えてくれていたのに、私はお金が大好きだとお祖父様が思っているようです。
心外です。プンプン

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