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「だからなに?
そんなに進行が気になるなら、お母様かお父様が空飛ぶ魔道具を貸すかどうか決めていただくといいわ」

私の反抗期炸裂です。

「エルーシアちゃん。落ち着いてね。
お姉様(アルーシャ)は決して、2人の漫才がつまらないと思っている訳はないの。私(レーア)とお姉様(アルーシャ)2人の方がいい漫才が出来ると言っているのよ」

お母様を見ると、首を傾け頭の上に「?」が見えます。

「ばっかじゃないの、お母様!
アルーシャ伯母様は、漫才の出来じゃなくて、ここに集まっている皆様に悪いので話を先に進めた方がいいと言っていたのよ。
漫才の出来が『いい』とか『悪い』とかじゃないの!」

リーサも絶賛反抗期でした。

私は、レーア叔母様とリーサのやりとりも見て冷静になりました。

「お母様、申し訳ございません。
ちょっと感情的になりましたわ」

「エ、エルーシアちゃん大丈夫よ。私はエルーシアちゃんが反抗期なだけと知っていますから。
小さい頃から私の後をくっ付いて歩いていた貴女も、もう思春期に入り、親離れするのに反抗期になったのですね。
エルーシアちゃんが私を『おかあちゃま』と呼んでいた頃、私を残してお義母様のお見舞いに行くときに泣いていた、あのエルーシアちゃんは大人になっていくのね」

「うるさい、おばさん!」
せっかく反省したのに母の言葉に切れて反抗期炸裂です。

「アルーシャ叔母様。こんな大勢のまえで、そんな昔話をするのは、エルーシアが可愛そうです。
だから、エルーシアの反抗が激しくなるのです。
アルーシャ伯母様、お母様これからは、私達を子供扱いするのは、辞めてください」

「まあ。リーサも反抗期になってしまったわ」

レーア叔母様。今リーサが反抗期になったと気づいたのですか・・・ 「おっそ(遅い)」

「まあまあ。4人とも落ち着いてね。
それで、エルーシア鑑定は終わったのかしら?」

お祖母様は私達の間に入り、なだめたあと、聞いてきました。

「はい。鑑定は終わりました。皆様私達に対する忠誠度は85%以上です。
特にボロニア伯爵夫妻に関しては、120%と私達を崇めている状態です」

「それでは、皆様に空飛ぶ魔道具を貸し付けても大丈夫なのですね」

「そうですね。大丈夫ですが、一家に2台。当主と夫人に一つずつです。
月に一度、出来ればお二人揃って、ベルティンブルグ領地内のベルティンブルグかベルンに集まってもらいます。
そこで、今日貸し出します、トランシーバーと空飛ぶ魔道具の魔素の補充を行うのと、会議を行います」

私は、空飛ぶ魔道具の貸し出しを許可しました。
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