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「おお!これは新しい味だ!」
「とってもクリーミーだわ!」
「ブイヨンではなく、魚介類でとった出汁を使ったスープかしら?」
「濃厚でクリーミーだわ!」
「このクリーミーなのは、ミルクだな?いやミルクだ!」

皆様ビスクを飲んで感想をそれぞれ言っています。

「このスープ美味しいのじゃ。私の中でナンバーワンなのじゃ」
蟹、海老が大好きなリンダは、椀子そばのように、ビスクを器に注がれたら、すぐに飲み干し、また器に注がせ、一気飲みしています。

(椀子そばじゃないのですから)

「リンダ。そんなに『ばっかり飲み』していますと、大好きな蟹や海老でアレルギーが出るわよ! 
リンダは、きっと海に潜って蟹や海老ばかりとって食べようと考えていると思いますが、同じモノばっかり食べていると、体がかゆくなったり、肌が赤く腫れたりしますわ。
気をつけてください」

「お祖母様。エルーシアに怒られたのだ!
いい気味なのだ!私みたいに何でも好き嫌いなくいっぱい食べればいいのだ!」
マチルダはキャッキャッと騒いでいます。

「「マチルダは、前菜なのに多く食べ過ぎ!」」

私と、ファリカはハモりながらマチルダに突っ込みました。

「だって、エルーシアの考える料理は美味しいのだ!」

「マチルダ。それ言うと、蟹や海老は美味しいのだ!もっともっと色々な蟹や海老の料理を食べたいのだ。なのじゃ!」

「はいはい。2柱とも、エアデとステーラを御覧なさい。
私達はリンダとマチルダとは違う竜ですわ。って顔していますよ」

「エアデは、スモークサーモン。ステーラは、フライドポテトが大盛りだったのだ!」
「そうじゃ。同じ穴のムジナなのじゃ!
目くそ鼻くそを笑う なのじゃ!」

「もう。古竜達! うっさいわ!!!!!
静かにしないともう食べさせませんよ。
それとも、口をきけないように、口を縫ってしまった方が良いかしら?」
私は大声を出して、古竜達を睨み付けました。

古竜を脅す私をみて
会場は、冷え冷えとしてしまいました。

「公爵令嬢のエルーシア様が一番強いみたいですわ」
「古竜様達が、震えていますわ」
「わしは、なんて恐ろしい女性を誘拐してしまったのだ。
生きていて良かった。妹のファリカ様ありがとう」

(あれれ?どこからか私を誘拐した犯人がゲロしたみたいですわ)
私は、ガタガタ震える。男爵、伯爵、侯爵の見てしまいました。


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