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昨日更新を飛ばしたため、今更新しました。
237話は、いつもの時間に更新します
幸之丞
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古竜達主催の罰ゲームがおわり、(ヒムラー侯爵には罰ゲームどころか喜んでいましたが)ヒムラー侯爵、デュリング伯爵、トーマス男爵が元の席に移動しました。
くさやの臭いが残るこの場所から元の席に移動するのを嫌がったヒムラー侯爵ですが、土竜のエアデがものすごい顔で威圧したため、ビビりながらも泣く泣く移動したのです。
どれだけくさやを気に入ったのでしょうか?
因みにくさや液は、レインボートラウトサーモンや鮑、イカに漬けた塩水にアジに似た魚を背開きしたものを漬けて、干したところいい干物になったので、調子にのってその漬け液(塩水)を発酵させてみたら、出来たのです。
ファリカは「鼻が曲がる」と言ってとても嫌な顔をしたので、私を誘拐しても知らん顔3貴族の罰ゲームにしようとマチルダとステーラの2柱が尻尾を振った後、フリフリダンスをして言った為、くさやを作ったのです。
さて、古竜達のテーブルには、アミューズのサーモンのミルフィーユ風がホール係の者から配膳されました。
「美味しいのだ!」
「とても美味しいの」
「とっても美味しいのよ!」
「人間もなまものを食べるようになったのじゃな。
感慨深い物があるのじゃ。
この料理を考えたエルーシアのいる、ベルティンブルグと海産物がとれるようになったオッドリアは、グルメな領地になるのじゃ」
「楽しみなのだ!」
と大きな声で言っています。
古竜達が食べ終わる頃、ホール係は、男性陣とお酒が好きそうな女性に、ベルティンブルグで収穫した葡萄を使い、魔法で発酵を促進して温度管理を徹底的に行った白ワインを、ベルティンブルグの工房で作った、透明で小さめなワイングラスに注ぎました。
(ここまでは、シャンパンを飲んでいました)
白ワインは、ベルティンブルグ内の色々な産地の物をブレンドしています。
これは、レオンが教えてくれました。
レオンは、私が言った事の大体のことをわかっているので、前世は伯父さんだったかも知れません。
「白ワインに使う葡萄は、色々な産地の物をブレンドして複雑で深い味わいにしよう。きっと美味しいワインになる」
とレオンが力説していましたが、私はワインを飲んだことがないのでそのこだわりが本当かどうかはわかりません。
一つ言えることは、葡萄の皮と種を取るのに、生活魔法をふんだんに使ったため、ワイン造りをしていた人々は、魔力が尽きかかっていました。
本当はどうやって作るのでしょうか?
ホール係が少し青みかかった白くて丸い皿を配膳し始めました。
魚介を使ったオードブル(前菜)の登場です。
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