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私は、伏せをしている、ユニコーンの横に降り立ちました。
3頭のユニコーンは、震えながら私を見ています。
「ねえ、ファリカ。今日は、もうすでにグリフィンのラークをテイムしたので、ユニコーンは、テイムしなくてもいいわよね」
「え?お姉様それは、ユニコーンたちが可愛そうなのです」
ファリカは、ユニコーンを見ています。
「だって、もう名前を考えるのが面倒なのよ。
わたし名前を付けるのが苦手なの。
これ以上は何も思いつかないわ」
「エルーシア。それは、ユニコーンたちが可愛そうよ。
名付けは、単純で安易な名前でも良いのではないかしら?」
リーサは、人ごとだと思っているのでしょう。口元がニヤついています。
「う~ん。ユニコーンねぇ。
じゃ 一番大きいのは『ユニ』
なんか雌っぽいのが『ニコ』
子供っぽいのが『コーン』
ってちょっと単純だったからしら?」
とみんなに話していますと、
「お名前を付けてくれて、ありがとうございます」
「可愛いお名前だわ」
「ニックネームみたいで呼びやすいね。エルーシア様ありがとうございます」
そう言って私に話しかける、ユニ、ニコ、コーン
「あらあら、あっという間にテイムしましたわね。本当にエルーシアは万能なのね」
「エルーシアお姉様すごいですね!お姉様より尊敬します」
アデリッサ様は私を尊敬のキラキラとした目で私を見つめます。
ソフィアは口を尖らせています。
「お姉様すごいですね。名前を決めようと呟いただけなのにテイムしてしまうのですね」
(いやいや、テイムしてから言葉がわかる私より、テイムもしていないのに神獣や魔物や動物と意思疎通できるファリカの方がすごいよ)
と考えていると
「だんだんとエルーシアは、人外化が激しいわね。
それよりも、早く、お母様達の所へ行った方がいいのではないでしょうか?
胸騒ぎしますわ」
リーサは胸に手をあて、お母様達が戦っているはずの西の方を見ています。
「そうですね。前回はマルグレーテ王妃様が、しでかしてくれましたからね。
今回もその可能性はありますね」
「え? お義母様が?」
「そうです。マルグレーテ王妃殿下は、火属性魔法の上位魔法を使われて、魔物を一掃したばかりで無く、大火事を起こすところでしたのよ。
それをみんなで、火消しにまわったの。
そのときからエルーシアは、マルグレーテ王妃様、いいえ王族をよく思わなくなったのです」
「そのような事があったのですね。わたくしは、全く聞いていませんでした。
この場を借りてご迷惑をかけた義母に変わりエルーシアとリーサに謝罪いたしますわ」
「ソフィア。その謝罪は今日の現場に行ってから受け入れるかどうか判断いたしますわ。
それよりも、皆様は高速空飛ぶ魔道具を使ってお母様達の所へ行ってください。
私は、少し、ユニコーンと話してから現場に向かいます」
「はーい。お姉様。またグリフィンに乗って行ってもいいですか?」
「ラークがいいと言えばいいわよ」
すでに二人は、グリフィンに乗っていました。
ファリカは、ラークに乗り、アデリッサ様は、ラークの子供に乗ってニコニコしています。
(口より先に行動しているじゃない)
「では、そのまま行ってらっしゃい」
「「はーい」」
そして、4人は、西の魔物が大量発生している地に向かいました。
「さて、ユニコーン達。
あなた達はどんなことが出来るのかしら?」
「はい。私達は乙女をこよなく愛しています。
ですから、ご命令とあれば、魔物退治や、人間同士の戦争にも出陣いたします」
ユニは私を見つめています。
私は鳥肌が立ってしまいました。
(乙女をこよなく愛するって、気持ち悪いおじさんみたい。かなり気持ち悪いわ)
と考えていると、雌のニコが
「乙女とユニが表現いたしましたが、私達は清楚、清らかなモノを好むのです。
戦闘いがいで私達の出来ることですが、この一本角は、毒を察知することが出来て、角を煎じて飲めばあらゆる毒でも解毒してしまいます」
「ユニ。毒だけでは無く、呪いを解くこともできるのかしら?」
「はい。呪いも解くこともできます」
「でも、角を切ってしまったり出来ないでしょう?」
「いいえ、はえているところから10㎝くらい離して切断してくれたならば、私達は痛みを感じることはありません」
(人間で言うと爪みたいなものかしら?)
「角を切ってしまって不格好になっても1ヶ月もあればすぐに元に戻ります。
それでも気になるようでしたら、エルーシア様が治癒魔法を使ってくださればすぐに直ります」
「あらそうなの。でも、解毒と呪いを解くことが出来るのは、皆様には内緒にしましょう。そのことが知られてしまえば、欲深い人間はあなた達を乱獲してしまうでしょうから」
「はい。そのようなお気遣いありがとうございます。
でも、ファリカ様やリーサ様は、まだ、そのような能力(解毒、呪いを解く)が無いので、念のため私達の角で薬を作っておくことを、おすすめします。
エルーシア様のポケットやアイテムバックに入れておくと経時劣化はしないのですから。
私達の角をサクッと折って、サクッと治癒魔法をかけてください」
「え?今するの」
「はい。この角3本がエルーシア様に仕える証でございます」
「わ、わかったわ。ありがとう」
私は、サクッと3頭の角を折り、サクッと治癒魔法で元の形に戻しました。
ユニコーン達は、私に「呼んでくさせればいつでも現われます」
そう言って、聖なる湖に向かって飛んで行きました。
私は、それを見送った後、急いでみんなを追いかけました。
私は、伏せをしている、ユニコーンの横に降り立ちました。
3頭のユニコーンは、震えながら私を見ています。
「ねえ、ファリカ。今日は、もうすでにグリフィンのラークをテイムしたので、ユニコーンは、テイムしなくてもいいわよね」
「え?お姉様それは、ユニコーンたちが可愛そうなのです」
ファリカは、ユニコーンを見ています。
「だって、もう名前を考えるのが面倒なのよ。
わたし名前を付けるのが苦手なの。
これ以上は何も思いつかないわ」
「エルーシア。それは、ユニコーンたちが可愛そうよ。
名付けは、単純で安易な名前でも良いのではないかしら?」
リーサは、人ごとだと思っているのでしょう。口元がニヤついています。
「う~ん。ユニコーンねぇ。
じゃ 一番大きいのは『ユニ』
なんか雌っぽいのが『ニコ』
子供っぽいのが『コーン』
ってちょっと単純だったからしら?」
とみんなに話していますと、
「お名前を付けてくれて、ありがとうございます」
「可愛いお名前だわ」
「ニックネームみたいで呼びやすいね。エルーシア様ありがとうございます」
そう言って私に話しかける、ユニ、ニコ、コーン
「あらあら、あっという間にテイムしましたわね。本当にエルーシアは万能なのね」
「エルーシアお姉様すごいですね!お姉様より尊敬します」
アデリッサ様は私を尊敬のキラキラとした目で私を見つめます。
ソフィアは口を尖らせています。
「お姉様すごいですね。名前を決めようと呟いただけなのにテイムしてしまうのですね」
(いやいや、テイムしてから言葉がわかる私より、テイムもしていないのに神獣や魔物や動物と意思疎通できるファリカの方がすごいよ)
と考えていると
「だんだんとエルーシアは、人外化が激しいわね。
それよりも、早く、お母様達の所へ行った方がいいのではないでしょうか?
胸騒ぎしますわ」
リーサは胸に手をあて、お母様達が戦っているはずの西の方を見ています。
「そうですね。前回はマルグレーテ王妃様が、しでかしてくれましたからね。
今回もその可能性はありますね」
「え? お義母様が?」
「そうです。マルグレーテ王妃殿下は、火属性魔法の上位魔法を使われて、魔物を一掃したばかりで無く、大火事を起こすところでしたのよ。
それをみんなで、火消しにまわったの。
そのときからエルーシアは、マルグレーテ王妃様、いいえ王族をよく思わなくなったのです」
「そのような事があったのですね。わたくしは、全く聞いていませんでした。
この場を借りてご迷惑をかけた義母に変わりエルーシアとリーサに謝罪いたしますわ」
「ソフィア。その謝罪は今日の現場に行ってから受け入れるかどうか判断いたしますわ。
それよりも、皆様は高速空飛ぶ魔道具を使ってお母様達の所へ行ってください。
私は、少し、ユニコーンと話してから現場に向かいます」
「はーい。お姉様。またグリフィンに乗って行ってもいいですか?」
「ラークがいいと言えばいいわよ」
すでに二人は、グリフィンに乗っていました。
ファリカは、ラークに乗り、アデリッサ様は、ラークの子供に乗ってニコニコしています。
(口より先に行動しているじゃない)
「では、そのまま行ってらっしゃい」
「「はーい」」
そして、4人は、西の魔物が大量発生している地に向かいました。
「さて、ユニコーン達。
あなた達はどんなことが出来るのかしら?」
「はい。私達は乙女をこよなく愛しています。
ですから、ご命令とあれば、魔物退治や、人間同士の戦争にも出陣いたします」
ユニは私を見つめています。
私は鳥肌が立ってしまいました。
(乙女をこよなく愛するって、気持ち悪いおじさんみたい。かなり気持ち悪いわ)
と考えていると、雌のニコが
「乙女とユニが表現いたしましたが、私達は清楚、清らかなモノを好むのです。
戦闘いがいで私達の出来ることですが、この一本角は、毒を察知することが出来て、角を煎じて飲めばあらゆる毒でも解毒してしまいます」
「ユニ。毒だけでは無く、呪いを解くこともできるのかしら?」
「はい。呪いも解くこともできます」
「でも、角を切ってしまったり出来ないでしょう?」
「いいえ、はえているところから10㎝くらい離して切断してくれたならば、私達は痛みを感じることはありません」
(人間で言うと爪みたいなものかしら?)
「角を切ってしまって不格好になっても1ヶ月もあればすぐに元に戻ります。
それでも気になるようでしたら、エルーシア様が治癒魔法を使ってくださればすぐに直ります」
「あらそうなの。でも、解毒と呪いを解くことが出来るのは、皆様には内緒にしましょう。そのことが知られてしまえば、欲深い人間はあなた達を乱獲してしまうでしょうから」
「はい。そのようなお気遣いありがとうございます。
でも、ファリカ様やリーサ様は、まだ、そのような能力(解毒、呪いを解く)が無いので、念のため私達の角で薬を作っておくことを、おすすめします。
エルーシア様のポケットやアイテムバックに入れておくと経時劣化はしないのですから。
私達の角をサクッと折って、サクッと治癒魔法をかけてください」
「え?今するの」
「はい。この角3本がエルーシア様に仕える証でございます」
「わ、わかったわ。ありがとう」
私は、サクッと3頭の角を折り、サクッと治癒魔法で元の形に戻しました。
ユニコーン達は、私に「呼んでくさせればいつでも現われます」
そう言って、聖なる湖に向かって飛んで行きました。
私は、それを見送った後、急いでみんなを追いかけました。
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