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「エルーシアさま~。ファリカさま~」
「お姉様、いつもお姉様と一緒にいるお姉ちゃんが飛んできましたよ」
(ファリカ気づいていたの?)
高速空飛ぶ魔道具を使ってやって来たのは、私の身辺警護と諜報活動をしているエッダです。
「うふふふ。エルーシア様かなり派手な母娘(おやこ)喧嘩でしたね?
エルーシア様も人の子ですね。立派な反抗期です」
「エッダ。言わないでよ」
私はプックとほっぺたを膨らませました。
「あの~。お姉様、この綺麗なお姉ちゃんを紹介してください」
ファリカは私の袖を掴んでいます。
「ファリカ。ごめんね。えっとこの娘は」
「エルーシア様、私自身でファリカ様にご挨拶をさせていただきます」
エッダは私からファリカに視線を移しました。
そしてニッコリとして
「ファリカ様。初めまして?いいえ、こんにちは。私は、エルーシア様の影にして、エルーシア様の諜報活動のとりまとめをしている者と間をつなぐ仕事と、小等学校では、エルーシア様の同級生をしているエッダと申します。
以後、よろしくお願いします」
エッダはお辞儀をしました。
「エッダお姉ちゃんは知っていると思うけど、私はファリカです。
ファリカちゃんと呼んでください」
スカートの端をつまんで腰を下ろしファリカは挨拶をしました。
「いいえ、ご主人様の妹様を『ちゃん』呼びにするなんて、私には出来ません。ファリカ様」
「ファリカちゃん!」
ファリカはじぃっとエッダを見つめちょっと怒ったような表情をしました。
そうしてもう一度
「ファ・リ・カ・ちゃん よ」
「ファ・リ・カ・様!」
「ファ・リ・カ・ちゃん!」
「ファ・リ・カ・さ・ま!!」
ファリカは超恐い顔をしました。
(と言っても私にとっては可愛いだけですけれど)
「ファリカちゃん?」
「そうです。もう一度!」
「ファリカ・・・ ・・・ さま?」
ズッコー
私とファリカは転けてしまいました。
「エッダ。悪けれども、私達だけの時は『ファリカちゃん』と呼んであげてね」
「はい。そのようにいたします」
「あああ、やっぱりエッダお姉ちゃんは主人のお姉様の命令はすぐに聞くのですね?」
「ふふふ。ファリカちゃん。例え、反抗期で母娘喧嘩して、かな~り凹んでいたところを妹に慰められる12歳の少女でも、私を救ってくれた、ご主人様ですからね」
「もう、エッダ。私を弄るのは辞めて、もとと言えば貴女がマルグレーテ殿下の情報を私に教えたからよ」
「あら、そうくるのですね。では、これからはお嬢様の情報は全て、とれも可愛いファリカちゃんに報告することにします」
「はーーい。私が全部聞くのです」
ファリカは手をあげました。
「わ、私のプライバシーは、ないの?」
「お姉様、ぷらいばしぃ ってなに?」
「秘密を持つことが出来ないの?って意味かな?」
「お姉様は私に秘密は出来ないのです。
ですから、お母様と王妃様に喧嘩を売ったお姉様は、しばらく二人と話すことが出来ないと思うので私の気分が良かったらお二人の間に入るのです」
「え?ファリカの気分次第なの?」
「そうなのです」
「「「おほほほほほほ」」」
3人一緒に笑った後、エッダが
「エルーシア様。王妃様も、アルーシャ様も深く反省をしているようです。
特にアルーシャ様は、今まで仕事をほぼ全てエルーシア様に丸投げしていたことを深く反省をしています。
その辺もお考えになって、そっぽを向く時間を考えてください」
エッダに注意されましたが、私はいつまでもそっぽを向けているかも知れません。
「エルーシアさま~。ファリカさま~」
「お姉様、いつもお姉様と一緒にいるお姉ちゃんが飛んできましたよ」
(ファリカ気づいていたの?)
高速空飛ぶ魔道具を使ってやって来たのは、私の身辺警護と諜報活動をしているエッダです。
「うふふふ。エルーシア様かなり派手な母娘(おやこ)喧嘩でしたね?
エルーシア様も人の子ですね。立派な反抗期です」
「エッダ。言わないでよ」
私はプックとほっぺたを膨らませました。
「あの~。お姉様、この綺麗なお姉ちゃんを紹介してください」
ファリカは私の袖を掴んでいます。
「ファリカ。ごめんね。えっとこの娘は」
「エルーシア様、私自身でファリカ様にご挨拶をさせていただきます」
エッダは私からファリカに視線を移しました。
そしてニッコリとして
「ファリカ様。初めまして?いいえ、こんにちは。私は、エルーシア様の影にして、エルーシア様の諜報活動のとりまとめをしている者と間をつなぐ仕事と、小等学校では、エルーシア様の同級生をしているエッダと申します。
以後、よろしくお願いします」
エッダはお辞儀をしました。
「エッダお姉ちゃんは知っていると思うけど、私はファリカです。
ファリカちゃんと呼んでください」
スカートの端をつまんで腰を下ろしファリカは挨拶をしました。
「いいえ、ご主人様の妹様を『ちゃん』呼びにするなんて、私には出来ません。ファリカ様」
「ファリカちゃん!」
ファリカはじぃっとエッダを見つめちょっと怒ったような表情をしました。
そうしてもう一度
「ファ・リ・カ・ちゃん よ」
「ファ・リ・カ・様!」
「ファ・リ・カ・ちゃん!」
「ファ・リ・カ・さ・ま!!」
ファリカは超恐い顔をしました。
(と言っても私にとっては可愛いだけですけれど)
「ファリカちゃん?」
「そうです。もう一度!」
「ファリカ・・・ ・・・ さま?」
ズッコー
私とファリカは転けてしまいました。
「エッダ。悪けれども、私達だけの時は『ファリカちゃん』と呼んであげてね」
「はい。そのようにいたします」
「あああ、やっぱりエッダお姉ちゃんは主人のお姉様の命令はすぐに聞くのですね?」
「ふふふ。ファリカちゃん。例え、反抗期で母娘喧嘩して、かな~り凹んでいたところを妹に慰められる12歳の少女でも、私を救ってくれた、ご主人様ですからね」
「もう、エッダ。私を弄るのは辞めて、もとと言えば貴女がマルグレーテ殿下の情報を私に教えたからよ」
「あら、そうくるのですね。では、これからはお嬢様の情報は全て、とれも可愛いファリカちゃんに報告することにします」
「はーーい。私が全部聞くのです」
ファリカは手をあげました。
「わ、私のプライバシーは、ないの?」
「お姉様、ぷらいばしぃ ってなに?」
「秘密を持つことが出来ないの?って意味かな?」
「お姉様は私に秘密は出来ないのです。
ですから、お母様と王妃様に喧嘩を売ったお姉様は、しばらく二人と話すことが出来ないと思うので私の気分が良かったらお二人の間に入るのです」
「え?ファリカの気分次第なの?」
「そうなのです」
「「「おほほほほほほ」」」
3人一緒に笑った後、エッダが
「エルーシア様。王妃様も、アルーシャ様も深く反省をしているようです。
特にアルーシャ様は、今まで仕事をほぼ全てエルーシア様に丸投げしていたことを深く反省をしています。
その辺もお考えになって、そっぽを向く時間を考えてください」
エッダに注意されましたが、私はいつまでもそっぽを向けているかも知れません。
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