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「結界も張ってもらいましたので、これでアワビやイカなどが盗られる事が無いでしょう。このまま一日漬けておきますね」
「お姉様わかりました」
「ところで、エルーシアとファリカちゃんは王都からここへどうやって来たの?」
「お姉様、ステーラちゃんは古竜様の中で一番良くしてくれていますので、信用出来るとおもうのです」
ファリカは私を上目遣いで見ています。
「わ、わかったわ。それでは、ステーラ私達に着いてきてください」
「わかったわ。すごい楽しみね」
人化している風の竜ステーラは目をキラキラと輝かせました。
「ステーラちゃん行きましょう」
ファリカはステーラと手を繋ぎました。
「「♩♩♫♪ ♩♩♫♪ ♩♩♫♪」」
二人は聞いたこともない鼻歌を歌いながら、私の後をついてきます。
「ステーラちゃんここだよ」
ファリカはステーラを見上げました。
ガチャ
お屋敷の裏口の玄関に入りました。
「こんな所に玄関があるのしらなかったの。しかもドアを開けると立派なドアがあるの」
ステーラは立派な扉を触っていると魔石が付いているのに気づいたのでしょう、目を一瞬見開きました。
「ああ、なるほどなの。魔方陣は読めないけれどもこれは転移が出来る扉なの?」
ステーラは私を見つめました。
「さすが、ステーラですね。その通りです」
「ステーラちゃん。一緒に王都に行く?」
「そうなの。私も転移を経験したいの」
「では、王都に戻りましょう。あ、ステーラ王都に行って、ドレスはもう間に合わないけれども、装飾品を決めましょうか?」
「あら、本当に叙爵の記念パーティーの私達が参加してもいいの?」
「是非参加してください。お父様も私が承知すると反対しないと思いますので大丈夫です。
でも申し訳ないのですが、衣装は間に合わないので、鱗を変化して対応してもらってもいいかしら?」
「衣装はサンプルを参考にしますので大丈夫なの。祖母や母を呼んでもいいかしら?」
「「はい。どうぞ」」
ステーラは、一度瞼を閉じました。そして、左右、上下と視線を移しウンウンと頭を動かしています。
「ステーラ!きてやったのじゃ」
ステーラの祖母ことリンダがまずあらわれました。
「ステーラ!やって来たのよ」
ステーラの母ことエアデが来ました。
「うう。せっかく逃げたのに呼び出すのは酷いのだ!」
ステーラの妹ことマチルダが来ましたが、目からは涙が出ています。
(古竜が人化しても涙を流すのね)
私はそっとダバダバ流れるマチルダの涙を集めて魔法のポケットに入れました。
「マチルダちゃん大丈夫なのよ。エルーシアもファリカちゃんも貴女の事を怒っていないわ。ただつまみ食いは駄目よ。
ちゃんと出来た物を頂きましょう!」
(結局、ステーラも食べるのですね?古竜は、魔素を食べているから実際には物を食べなくてもいいと言うのはきっと嘘ね。
家の土地に住んでいる4柱はいつも美味しい食べ物、甘い食べ物っていつも言っているのですから)
「わっかたのだ。もうつまみ食いはしないから、安心するのだ。できあがってから食べるのだ」
「マチルダは、お行儀が悪いです。エアデさんきちんと娘の躾をしてください!」
(古竜を怒る幼女(ファリカ)ってシュールですわ)
「ファリカちゃんごめんね。私の躾がなっていなくて、でも私達古竜がこんなに一緒になって生活することはないのですよ」
「そうなんですね。家族別々なのは寂しいですね?」
ファリカは尋ねました。
「結界も張ってもらいましたので、これでアワビやイカなどが盗られる事が無いでしょう。このまま一日漬けておきますね」
「お姉様わかりました」
「ところで、エルーシアとファリカちゃんは王都からここへどうやって来たの?」
「お姉様、ステーラちゃんは古竜様の中で一番良くしてくれていますので、信用出来るとおもうのです」
ファリカは私を上目遣いで見ています。
「わ、わかったわ。それでは、ステーラ私達に着いてきてください」
「わかったわ。すごい楽しみね」
人化している風の竜ステーラは目をキラキラと輝かせました。
「ステーラちゃん行きましょう」
ファリカはステーラと手を繋ぎました。
「「♩♩♫♪ ♩♩♫♪ ♩♩♫♪」」
二人は聞いたこともない鼻歌を歌いながら、私の後をついてきます。
「ステーラちゃんここだよ」
ファリカはステーラを見上げました。
ガチャ
お屋敷の裏口の玄関に入りました。
「こんな所に玄関があるのしらなかったの。しかもドアを開けると立派なドアがあるの」
ステーラは立派な扉を触っていると魔石が付いているのに気づいたのでしょう、目を一瞬見開きました。
「ああ、なるほどなの。魔方陣は読めないけれどもこれは転移が出来る扉なの?」
ステーラは私を見つめました。
「さすが、ステーラですね。その通りです」
「ステーラちゃん。一緒に王都に行く?」
「そうなの。私も転移を経験したいの」
「では、王都に戻りましょう。あ、ステーラ王都に行って、ドレスはもう間に合わないけれども、装飾品を決めましょうか?」
「あら、本当に叙爵の記念パーティーの私達が参加してもいいの?」
「是非参加してください。お父様も私が承知すると反対しないと思いますので大丈夫です。
でも申し訳ないのですが、衣装は間に合わないので、鱗を変化して対応してもらってもいいかしら?」
「衣装はサンプルを参考にしますので大丈夫なの。祖母や母を呼んでもいいかしら?」
「「はい。どうぞ」」
ステーラは、一度瞼を閉じました。そして、左右、上下と視線を移しウンウンと頭を動かしています。
「ステーラ!きてやったのじゃ」
ステーラの祖母ことリンダがまずあらわれました。
「ステーラ!やって来たのよ」
ステーラの母ことエアデが来ました。
「うう。せっかく逃げたのに呼び出すのは酷いのだ!」
ステーラの妹ことマチルダが来ましたが、目からは涙が出ています。
(古竜が人化しても涙を流すのね)
私はそっとダバダバ流れるマチルダの涙を集めて魔法のポケットに入れました。
「マチルダちゃん大丈夫なのよ。エルーシアもファリカちゃんも貴女の事を怒っていないわ。ただつまみ食いは駄目よ。
ちゃんと出来た物を頂きましょう!」
(結局、ステーラも食べるのですね?古竜は、魔素を食べているから実際には物を食べなくてもいいと言うのはきっと嘘ね。
家の土地に住んでいる4柱はいつも美味しい食べ物、甘い食べ物っていつも言っているのですから)
「わっかたのだ。もうつまみ食いはしないから、安心するのだ。できあがってから食べるのだ」
「マチルダは、お行儀が悪いです。エアデさんきちんと娘の躾をしてください!」
(古竜を怒る幼女(ファリカ)ってシュールですわ)
「ファリカちゃんごめんね。私の躾がなっていなくて、でも私達古竜がこんなに一緒になって生活することはないのですよ」
「そうなんですね。家族別々なのは寂しいですね?」
ファリカは尋ねました。
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