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「ファリカ。色々頑張ってくれましたね。ありがとう」

私は頑張ってくれたファリカの頭を撫ぜ撫ぜしました。

「えへへへ。お姉様。私は頑張ったのです!
スライムちゃん達の他に精霊さんやトンボさんや小鳥さんとも仲良くなったのです」

そう言うファリカは、ここ数日で恐ろしいくらいに魔力の保有量が増加して攻撃力もすこぶる高くなっているようです。

「それは、すごいわね。ファリカも立派なお姉さんになりましたね」

「えへへへ」

ファリカは照れ笑いをして超可愛いです。

私は目覚めた翌日の早朝にスライムちゃん達と散歩していたファリカに声をかけたのです。
こんな陽が昇ってすぐに散歩に出ていたことにビックリです。

「ねぇファリカ。今日は私とお出かけして私の手伝いをしてくれないかしら?」

「お姉様とお出かけのうえにお手伝い?
ファリカは今日ずっとお姉様と一緒にいられるのですか?」

「ふふふ。その通りです」

「やった!!!!!!」

ファリカはピョンピョンと跳びはねています。
まるでスライムちゃん達みたいです。


私は、王都のお屋敷の裏口にある玄関にファリカを連れてきました。

「お姉様。なんでこんな所に来たのですか?」

「ふふふ。ファリカはみんなに内緒に出来ますか?」

「はーいできます」
ファリカは右手をあげています。
ふふふ。さすが我が妹とても可愛い。

「じゃ。この扉を開けて外に出るわよ!」
私は、立派な扉のドアノブを回し、ドアを開けました。

「ファリカついてきて」

「はーい」
そして私達は扉の向こうに行きました。

「え?え?え?」
ファリカはきょどっています。そんなファリカもとても可愛い。

「お姉ちゃま。もしかして。
もしかして、ここはベルンのお屋敷?」

「ピンポーン! ファリカ正解」

「え~」

「そうです。あの扉は私が作った転移の扉です。
これがあれば王都とベルンに別れていても扉をくぐるとあっという間に会うことが出来るのです。私が王都の学園に通ってもいつでも会えるのです」

「わ~」と言ってパチパチと手を叩くファリカ。

(あ~喜んでくれて良かったわ)

「これで、いつでも一緒にいられますね?」

「そうよ。私達姉妹に壁は存在しないのよ。この私がいる限り」

バチバチバチ

ファリカが再び拍手をしてくれています。

「ファリカ。今日は、この先の森林に行って、レインボーサーモンを使ってスモークサーモンとちょうど産卵期なので、イクラの醤油漬けを作ります。
それと同時に風魔法でアワビとサメのヒレを乾燥させます。
時間があれば、ブランド豚を使ったベーコンも作ります!」

「わーい。なんだかやることが沢山ありますね」

「そうね。でも私達姉妹がいればすぐに終わるわよ」

(ああそうだ。きっと意地悪する貴族がいると思うからくさやも作っておきましょう)

二人は裏口の玄関から外へ出て森林に向かいました。
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