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私は目を開けました。
そこは、王都での私の部屋です。

ふっと横を見ると、ファリカ、お母様、グイダ、メリア、ホルダがいます。
ファリカは私の手を握っています。

「エルーシアちゃん」

「おねえちゃま」

「「「エルーシア様」」」

ふふ、ファリカちっちゃい頃に私を呼んでいた呼びからに戻っているわよ。

パタン
扉が閉まる音がしました。
グイダは、私が起きたのを確認して、お父様達を呼びにいったのでしょう

「ごめんなさい。みんなに心配をかけていまいましたね?」

「そんな事は無いわ。今回の作戦にエルーシアちゃんが囮になったのが、問題だったのよ」

「いいえ。私が囮にならなければ、敵がわかりませんでした。
今回は敵が国内にも他国にもいることがわかった事が大きいです」

「「「エルーシアちゃん起きたのだな(のね)」」
お祖父様、お祖母様、お父様が私の部屋に入って来ました。

「心配かけて申し訳ございません」

「いやこちらのフォローが上手くいかなかったため、エルーシアちゃんに負担をかけてしまった。この結果は私の責任だ」

「リカード。そんな事はありませんわ。エルーシアちゃんも無事でしたし侯爵家がはっきりと私達と敵対していることがわかったのよ。最初の目的は達成したのです。そんなに落ち込む必要はありません」
とお祖母様。

「それで、結局どの様な決着になったのでしょうか?」

皆様の説明によると
私を誘拐した犯人は、御者と馬車に乗っていた6人になった。
しかし、その6人はすでに、公爵家で取り押さえて保護していて行方不明扱いになっている。(今はラミレス様の作った場所でゲアートが聞き取りをしている)
侯爵、伯爵、男爵は上手く、その6人に責任を押しつけた。(トカゲの尻尾切り)
6人は、侯爵家に脅されていて犯行したそうだ。ゲアートの話だと、男2人は教国出身らいしい。女性の2人は何も知らされていなかった。
レナウド叔父様は、私が倒れてかなり動揺したが、リーサの一撃により落ち着いたようだ(リーサの魔法で意識を狩られた)
結局は、ファリカの活躍とレナウドの乱入により計画が頓挫した。
しかし、明らかに対抗勢力があるのがはっきりとした。
それを知って王族は、公爵家との仲をさらに深めはじめる。

「エルーシアちゃんが倒れるのって初めてじゃないかしら?
私はよくベッドで寝込んでいましたけど」

「我達は、勘違いしているが、エルーシアはまだ12歳じゃ。肉体的にも精神的にもまだまだ子供じゃ」
とリンダが私の顔を見ています。
いつの間にか古竜達もここに集まっていました。

「ところでエルーシア。ここでは、ベルティンブルグで使えたお金が使えないのだ!美味しい物が食べられないのだ!ここで使えるお金が欲しいのだ!」

「全く、マチルダは!(くいしんぼうなんだから)」

「あはははは。あはははは」
私達は大爆笑して、お祖父様が古竜達に、金貨、銀貨、銅貨を渡していました。

(レナウド叔父様は本当に回復魔法しか使えないのね。
治癒魔法は使えないのね。使えていたら私が意識をなくすことはありませんでした)と考えていたところ、
「エルーシアちゃん、もう少しゆっくりしなさい」
とお母様が私に声をかけたのを合図にして皆部屋から出て行来ました。

そして、姿を消す魔導具を使っていた少女が片膝をつけて、姿を現しました。


*********************************

みなさま。お疲れ様です。

皆様にご報告です。

次回のお話しは、189話をお届けします。

160話~188話は、ファリカのお話しなのですが、

お話しが長いので聖女の紋章 閑話集 として別枠で

投稿いたします。

よろしくお願いします。

幸之丞

聖女の紋章 閑話集 ファリカの冒険

https://www.alphapolis.co.jp/novel/70401143/737858573
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