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124 前半

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124 前半

「シアナって、空模様がわかるって本当ですの?」
私はシアナを見つめました

「はい。エルーシア様。私にはそのようなスキルがございます」
シアナも私を見つめました。

「その空模様がわかるスキルは、どのくらいの確率で予想できるのでしょうか?」

「お空模様を予測する範囲を、2kmぐらいの範囲ですとほぼ当たります。
ベルティンブルグ領で予測すると、空模様が当たるところと外れるところが出てきますが、ベルンとかベルティンなど各街で予測すると高確率で予想が当たります」

「なるほどですね。確かにベルンの街でも、北の地区と南の地区では天候が異なることがありますからですね。でもその的中率はすごいですね」
「はい。ありがとうございます。エルーシア様」
シアナは尻尾があったらブンブンと振るのではないかと言う感じで私の言葉を喜んでいます。

「で、話は変わるけど、久しぶりに会ったレオンとはどうなの?」
私はちょっと悪い顔をしました。

「え! お 男らしくなったと言うか、悪ガキが少しだけ大人になったと言いますか」
顔を真っ赤にする元聖女。
(萌えるわ~)

「え。どの辺が大人になったのかしら?」
私はまだ攻めます。

「そ・そうですね。えっと~」
シアナは言葉に詰まります。


私は今、シアナと2人でカフェにいます。
女子2人でティータイム

と言いたいところですが、まわりを見ると
私達に隣の席には、リーサとファリカと聖女見習いだった女の子たち。
そして、そのまわりには、宗教家だったおじさんと女性達。
なぜこんなに人が集まってしまったのでしょうか?



「さて、レオンの話は置いておいて、シアナには、空模様を常に発表してもらいたいのよ。病院で治療や回復魔法を使ったり人をまとめるのに忙しいとは思うのだけれどもね。
魔法送受信機を改造して、魔導通信機(ラジオ)で、『今日のベルンの空模様は、午前中は雨ですが、午後から晴れるでしょう』みたいな感じで天気を領民に知らせて欲しいの」

「エルーシア様。魔導通信機って何ですか?」

「今はまだ試作状態ですけれども」 私は魔法送受信機を魔法ポケット(四次元ポケット)から取り出し 「ここだけの話です。実はこれは遠くにいても会話が出来る魔道具なのですが、これを改造して」 私は、青いコップをシアナに渡しました。
「私達領主家族や役所の人間が、これを使って領民の皆様に連絡、通達をしたり、空模様などを決まった時間に民に伝える道具にするのです。魔導通信機は一方的にこちらからしか話せません」

「よくわかりませんが、その魔導具を使うことによって皆様と情報を共有するのですね?」

(そうだよね。私やレオンは、ラジオで通じるけど、見たことも使ったこともない魔導具は使っているところを見ないとわからないわよね)


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