127 / 335
120
しおりを挟む
120
「ファリカ。申し訳ないけど、お父様とお祖父様を連れ戻してきてくれるかしら?」
私はキャッキャッと大騒ぎの使用人達よりも、ある程度冷静なファリカに頼みました。
(ごめんね。貴族なのにお使いさせて)
「うん。少し待っててね。お姉様」
「ファリカ、それと料理長に私が例のものを持ってきてと伝えてね」
「は~い」
ファリカはサッと身を翻して探しに行きました。
私達は、宝石に関しての雑談をしていたときやっと
「「お待たせ。エルーシアちゃん」」
「お姉様。お待たせしました」
ファリカは二人を連れてきてくれました。
「それじゃ、みんな揃いましたので、今度は、食べ物に関わる説明をします」
私は、鰹節、スルメ、昆布、のり、みりんをテーブルの上に置きました。
コンコンコン ドアがノックされました。
「失礼します」
ちょうど良いタイミングで料理長と料理補助をしている数名が入って来ました。
料理長達は、おにぎり、うどん、あぶったスルメとマヨネーズ、日本酒をワゴンに乗せています。
「では、皆様これから試食タイムです。
今まで丼物しか手をつけてこなかった、お米に合うもの。
私が作った醤油と合わせて作った汁物と麺。
お米を発酵して作った日本酒と言うものとそのおつまみです」
私は、うどんを手に取りました。
「これは、うどんと言う食べ物です。小麦粉(中力粉)と水と塩を合わせて煉ったものを何度か寝かして、均一に切ったものを茹でました。
この汁は、この昆布というものを鍋に入れて、火をかけます。沸騰する直前に昆布をとり、今度はこの鰹節を薄くスライスしたものを入れます。
これを一番出汁と言います」
何故か、料理長が一番真剣に説明を聞いています。
「そして、一番出汁に使った、昆布と鰹節と新たに鰹節を少し足して、2番出汁をつくります。これは一番出汁より時間を長くしてとります。
このうどんのタレはこの2番出汁と、砂糖、醤油、みりん、塩で味を調えたものです」
料理人達は、皆にうどんを小分けにして食器に入れ配りました。
「それでは、お召し上がりください」
私は口につけないみんなをみて
「これは、下品ですが、ずずっと音を立ててすすって食べます」
私はずずっと音を立てて食べました。
それをみて皆もすすって食べようとしたけれどもうまく出来ません。
(音を立てて食べるのはマナー違反ですからね。難しいわね)
でもファリカは上手に箸を使ってずずっと吸って食べています。
「「「美味しい!」」」
「スープが奥深くてとても良い味わいだな」
「流行りそうだなこの味」
私はヨダレをだしそうな使用人達を見て
「グイダ達は後から料理長と食べなさい」
「「「「「はい!」」」」」とグイダと料理長を含む使用人達は良い返事をしました。
「ファリカ。申し訳ないけど、お父様とお祖父様を連れ戻してきてくれるかしら?」
私はキャッキャッと大騒ぎの使用人達よりも、ある程度冷静なファリカに頼みました。
(ごめんね。貴族なのにお使いさせて)
「うん。少し待っててね。お姉様」
「ファリカ、それと料理長に私が例のものを持ってきてと伝えてね」
「は~い」
ファリカはサッと身を翻して探しに行きました。
私達は、宝石に関しての雑談をしていたときやっと
「「お待たせ。エルーシアちゃん」」
「お姉様。お待たせしました」
ファリカは二人を連れてきてくれました。
「それじゃ、みんな揃いましたので、今度は、食べ物に関わる説明をします」
私は、鰹節、スルメ、昆布、のり、みりんをテーブルの上に置きました。
コンコンコン ドアがノックされました。
「失礼します」
ちょうど良いタイミングで料理長と料理補助をしている数名が入って来ました。
料理長達は、おにぎり、うどん、あぶったスルメとマヨネーズ、日本酒をワゴンに乗せています。
「では、皆様これから試食タイムです。
今まで丼物しか手をつけてこなかった、お米に合うもの。
私が作った醤油と合わせて作った汁物と麺。
お米を発酵して作った日本酒と言うものとそのおつまみです」
私は、うどんを手に取りました。
「これは、うどんと言う食べ物です。小麦粉(中力粉)と水と塩を合わせて煉ったものを何度か寝かして、均一に切ったものを茹でました。
この汁は、この昆布というものを鍋に入れて、火をかけます。沸騰する直前に昆布をとり、今度はこの鰹節を薄くスライスしたものを入れます。
これを一番出汁と言います」
何故か、料理長が一番真剣に説明を聞いています。
「そして、一番出汁に使った、昆布と鰹節と新たに鰹節を少し足して、2番出汁をつくります。これは一番出汁より時間を長くしてとります。
このうどんのタレはこの2番出汁と、砂糖、醤油、みりん、塩で味を調えたものです」
料理人達は、皆にうどんを小分けにして食器に入れ配りました。
「それでは、お召し上がりください」
私は口につけないみんなをみて
「これは、下品ですが、ずずっと音を立ててすすって食べます」
私はずずっと音を立てて食べました。
それをみて皆もすすって食べようとしたけれどもうまく出来ません。
(音を立てて食べるのはマナー違反ですからね。難しいわね)
でもファリカは上手に箸を使ってずずっと吸って食べています。
「「「美味しい!」」」
「スープが奥深くてとても良い味わいだな」
「流行りそうだなこの味」
私はヨダレをだしそうな使用人達を見て
「グイダ達は後から料理長と食べなさい」
「「「「「はい!」」」」」とグイダと料理長を含む使用人達は良い返事をしました。
30
お気に入りに追加
2,027
あなたにおすすめの小説
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜
白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」
即位したばかりの国王が、宣言した。
真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。
だが、そこには大きな秘密があった。
王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。
この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。
そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。
政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。
だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。
復讐のために精霊王と契約する。
魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。
毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。
修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。
後半は、どろどろさくさくです。
小説家になろう様にも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる