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回想です。

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石炭を見つけたとき私が一番先に思い出したこと
それは、前世でお婆ちゃんの家に遊びに行ったときに、期間限定で走っていて、お婆ちゃんとお爺ちゃんと一緒に乗った蒸気機関車!

私は、今までどうして乗り物は馬車だけで納得していたか・・・?

その答えは、レオンが教えてくれました。

「エルーシア様は、空を飛べるうえに、アイテムバックや秘密道具の○次元ポケットをお持ちですから、移動や荷物の運搬については、前世の日本よりも恵まれているからでは、無いでしょうか?」

私はその一言に「あ!」と思いました。

確かに、そういう面では全く不便を感じていませんでした。
馬車が走りやすくするために道路の幅を広くして凸凹をなくした程度でした。

もし、オッドリアの海から、ベルンとベルティンを経由して王都を最終地点にして、鉄道を引いたなら・・・

それは、この国いいえ、この大陸で大きな革命になります。
フーマ王国は、どの国よりも豊かになるでしょう。

「レオン、石炭をこの世界で使うと、産業革命が起きて数十年後には、空も、海も汚染されるようになってしまうかしら」

「はあ・・・。 エルーシア様、今更です。貴女が今までしてきたことは、ある意味産業革命を越えるようなことをたくさんしています。
なんと言ってもこの世界には魔法があります。元の世界の様に電気を使った技術の発展はしないと思うので大丈夫だと思いますよ?
本格的にやばい事になるなら女神様がとめにはいるでしょう」

私はレオンの意見を聞き、

「そうね。もし地球の様になってもとめなかった女神様が悪いのよね」

「そうです。女神様の責任にしてしまいましょう」

「「あははは あははは」」
私とレオンはお互いに乾いた笑いをしました。

「ねぇ。レオン。でも列車を作るなら水蒸気で動くピストンが必要になるわよね?」

「エルーシア様。アレがあるではないですか?」

「あれ?」私は首を傾けて考えました。

「タ○コプター!」

「タケ○プター?」

「アレ、クルクル回っているじゃないですか?別に回る必要無いのに!」

「だって、耳のないネコ型ロボットの秘密道具っぽくしたかったから・・・」

「ああ。そういうことね。別にピストンがなくても、モーターとしてタケコ○ターに使っているものを動力にすれば良いって事ね・・・ タケコプ○ーは、なぜ、飛べるのか、どうやって飛ばしているのか・・・
あれ?もしかしたら車輪さえもいらないかも・・・」

私は、あることを思いつきました。

(でも、お父様には、蒸気機関車の説明をしましょう。この方法を使うには蒸気機関車より問題がありそう・・・)

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