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私たちはリーニア河の源流のある、アールーペン山脈の麓まで来ています。
今日もおばさんカルテットと古竜と娘3人の8人(古竜も1人と数えました)で、治水工事の進捗と病気などの発生がないか確かめに来ました。
今のこの場所は、他の国の国境も近くて、住んでいる人も少ないようです。
そして、不気味なほどとても静かです。
私たちは飛びながら、治水工事をしている所を探しています。
「エルーシア。あそこに建物が見るのだ!きっと村があるのだ!」
マチルダが指さす方をみると確かに人工的に作られた建物が見えるような気がします。
そして、その場所に近づくと人が住んでいる形跡があります。
「皆様。もしものことがあるといけませんので、そのまま、空で待機してください」
「エルーシアちゃんとマチルダ様お二人だけで行くのは危険ですわ」
レーア叔母様は危険だと行って自分もついて行くように話してきました。
「お母様。エルーシアの言う危険な事とは、病が発症しているかも知れないと言うことです。私たちがうかつに近づいて病になってしまうとエルーシアが大変な事になるのですから、エルーシアの言うことを聞いてください」
「叔母様、お気遣いありがとうございます。
リーサの言う通り病でここに住んでいる方が寝込んでいる状態だととても危険ですので空で待機してください」
私はそう言って村に移動しました。
「とても静かなのだ!」
マチルダの言う通り本当に静かです。
「・・・ けて ・・・て」
かすかに声が聞こえてきました。
私は声が聞こえる方へマスクをして近づきました。
その建物は避難所なのでしょうか?
大きな講堂(小さな体育館)のような作りです。
そこへマチルダが中へ入りました。
「エルーシア!やはり病気なのだ!
沢山の人間が倒れているのだ!」
私は、他にもカサカサと音を聞きましたが、その声を聞き建物の中へ入りました。
そこは、40名くらいでしょうか。みな床に倒れています。
《ここ全体を消毒、そして虫除けの結界》
そう念じて消毒と結界を張りました。
ぴかぴかぴか!
辺り一面金色に輝きました!
そして、村民に近づくとその姿は、目を真っ赤にしている者。かゆさでしょうか、ひっかき傷が体のあちらこちらにある人。あの村と同じく症状が出ており、みんな重症です。
私はあわてて、みなさまに
《みんなの体調を崩している原因死滅して、そしてみんな病気が治って元気になって》と魔法をかけました。
ベかーー!☆ペかーー!☆
辺り一面が金色になり、あっという間にみんなが元気になりました。
「あれ?かゆくない」
「体のだるさもないぞ!」
「熱も下がったようだ」
「おお!聖女様」
「女神様」
と村の皆様が仰います。
(なんども言っていますが私は女神でも聖女でもありません公爵家の長女です)と思いながら
「村長と工事の責任者はいるかしら?」
「「は い」」
お二人とも30代半ばでしょうか?
名乗り出ていらっしゃいました。
「もう大丈夫です。皆様の病気は私が治しました。
そして病気の源も私が根絶しましたので再び病気にかかることはございません」
「あ あの~」
私は名乗る事を忘れていました。
「なのるのが遅れてしまいました。
私は、ベルティンブルグ公爵家の長女 エルーシアでございます。
私とともにいますのは、友人のマチルダです。どうぞお見知りおきください」
私が名乗るとあちらこちらから
「ああ~噂の聖女様」
「ベルティンブルグの聖女様」
「女神様」
などと聞こえてきます。
「申し遅れました。私はこの村を束ねております。村長です」
「私は、王国よりここに治水工事の為、派遣された者です」
「承知しました。今日、私は国王より依頼を受けて治水などの進捗を確かめに来ました。遊水池や川の工事は順調ですか?」
「はい。すでに終了しています。ただ、工事が終わって、帰ろうとしたところ全員が病気になり2日ほど寝たきりになっていました。
本当に来て頂いてありがとうございます」
と工事の責任者が言うと
「本当にありがとうございます。我々村民も誰1人欠けることなく病気を治して頂きました」
とみなで揃ってお頭を下げています。
「みな 頭を上げるのだ!私たちは王命で来ただけなのだ!
感謝はここの王様にするのだ!あ!そういえばマルちゃんも来ているのだ!」
「???」
皆様がマルちゃんって誰?と変な空気になった時
どどどーん!
ばりばり ばらばらばら どどどーん!
どどどどどーん!
と派手な音が聞こえてきました
私はその音を聞き
音のした方(国境近く)に向かおうとマチルダとそちらに向かって飛びました。
そうするともう1人私たちと同じく飛び上がる人がいました!
「らいおん!」
マチルダは一緒に空を飛ぶ少年を呼びました!
私たちはリーニア河の源流のある、アールーペン山脈の麓まで来ています。
今日もおばさんカルテットと古竜と娘3人の8人(古竜も1人と数えました)で、治水工事の進捗と病気などの発生がないか確かめに来ました。
今のこの場所は、他の国の国境も近くて、住んでいる人も少ないようです。
そして、不気味なほどとても静かです。
私たちは飛びながら、治水工事をしている所を探しています。
「エルーシア。あそこに建物が見るのだ!きっと村があるのだ!」
マチルダが指さす方をみると確かに人工的に作られた建物が見えるような気がします。
そして、その場所に近づくと人が住んでいる形跡があります。
「皆様。もしものことがあるといけませんので、そのまま、空で待機してください」
「エルーシアちゃんとマチルダ様お二人だけで行くのは危険ですわ」
レーア叔母様は危険だと行って自分もついて行くように話してきました。
「お母様。エルーシアの言う危険な事とは、病が発症しているかも知れないと言うことです。私たちがうかつに近づいて病になってしまうとエルーシアが大変な事になるのですから、エルーシアの言うことを聞いてください」
「叔母様、お気遣いありがとうございます。
リーサの言う通り病でここに住んでいる方が寝込んでいる状態だととても危険ですので空で待機してください」
私はそう言って村に移動しました。
「とても静かなのだ!」
マチルダの言う通り本当に静かです。
「・・・ けて ・・・て」
かすかに声が聞こえてきました。
私は声が聞こえる方へマスクをして近づきました。
その建物は避難所なのでしょうか?
大きな講堂(小さな体育館)のような作りです。
そこへマチルダが中へ入りました。
「エルーシア!やはり病気なのだ!
沢山の人間が倒れているのだ!」
私は、他にもカサカサと音を聞きましたが、その声を聞き建物の中へ入りました。
そこは、40名くらいでしょうか。みな床に倒れています。
《ここ全体を消毒、そして虫除けの結界》
そう念じて消毒と結界を張りました。
ぴかぴかぴか!
辺り一面金色に輝きました!
そして、村民に近づくとその姿は、目を真っ赤にしている者。かゆさでしょうか、ひっかき傷が体のあちらこちらにある人。あの村と同じく症状が出ており、みんな重症です。
私はあわてて、みなさまに
《みんなの体調を崩している原因死滅して、そしてみんな病気が治って元気になって》と魔法をかけました。
ベかーー!☆ペかーー!☆
辺り一面が金色になり、あっという間にみんなが元気になりました。
「あれ?かゆくない」
「体のだるさもないぞ!」
「熱も下がったようだ」
「おお!聖女様」
「女神様」
と村の皆様が仰います。
(なんども言っていますが私は女神でも聖女でもありません公爵家の長女です)と思いながら
「村長と工事の責任者はいるかしら?」
「「は い」」
お二人とも30代半ばでしょうか?
名乗り出ていらっしゃいました。
「もう大丈夫です。皆様の病気は私が治しました。
そして病気の源も私が根絶しましたので再び病気にかかることはございません」
「あ あの~」
私は名乗る事を忘れていました。
「なのるのが遅れてしまいました。
私は、ベルティンブルグ公爵家の長女 エルーシアでございます。
私とともにいますのは、友人のマチルダです。どうぞお見知りおきください」
私が名乗るとあちらこちらから
「ああ~噂の聖女様」
「ベルティンブルグの聖女様」
「女神様」
などと聞こえてきます。
「申し遅れました。私はこの村を束ねております。村長です」
「私は、王国よりここに治水工事の為、派遣された者です」
「承知しました。今日、私は国王より依頼を受けて治水などの進捗を確かめに来ました。遊水池や川の工事は順調ですか?」
「はい。すでに終了しています。ただ、工事が終わって、帰ろうとしたところ全員が病気になり2日ほど寝たきりになっていました。
本当に来て頂いてありがとうございます」
と工事の責任者が言うと
「本当にありがとうございます。我々村民も誰1人欠けることなく病気を治して頂きました」
とみなで揃ってお頭を下げています。
「みな 頭を上げるのだ!私たちは王命で来ただけなのだ!
感謝はここの王様にするのだ!あ!そういえばマルちゃんも来ているのだ!」
「???」
皆様がマルちゃんって誰?と変な空気になった時
どどどーん!
ばりばり ばらばらばら どどどーん!
どどどどどーん!
と派手な音が聞こえてきました
私はその音を聞き
音のした方(国境近く)に向かおうとマチルダとそちらに向かって飛びました。
そうするともう1人私たちと同じく飛び上がる人がいました!
「らいおん!」
マチルダは一緒に空を飛ぶ少年を呼びました!
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