聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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マチルダは、着地すると身を沈めて私たち3人を降ろしました。
3人が無事に着地したのを見届けると、マチルダは人化しました。

「エルーシア。静かな村だな。まるで人が住んでいないようなのだ」

「ええ。本当に静かよね。村人や、開拓している者は生きているのよね？」

「はい。エルーシア様。きっとお嬢様がここにいらっしゃることを皆が聞き安心して、やっと眠りについたのでしょう」

「そうですか。では、先ずは広場に行きそこを消毒して、虫除けの結界を張りましょう。病気の媒体は蚊だとフレイヤ様がおしゃっていたので、虫除けの結界が先ですね。その後にここを消毒して、開拓している者達と、村人をここに集めてください」

私は、そう言い終わってすぐに
《ここ全体を消毒、そして虫除けの結界》
そう念じて消毒と結界を張りました。

ぴかぴかぴか！

辺り一面金色に輝きました！

「エルーシア。其方は無敵なのだ！あっという間にここら辺20㎞を消毒して虫除けの魔法をかけたのだ」

「あら。そんなに広範囲に魔法をかけてしまったのですね。少し自重しないと駄目かしら？」

「あははは。今更自重とか、そんなのエルーシアらしくないのだ！　私もいるしリカードもいるし国王もエルーシアを知って守っているのだ。もっとチートすればいいのだ！」

「自分ではそんなつもりはないのですけれど･･･」

そんな会話をしていると、村人と開拓している者達がゾロゾロとやってきました。
その姿は、目を真っ赤にしている者。かゆさでしょうか、ひっかき傷が体のあちらこちらにある人。幼い子供は本当に衰弱しています。

私はみんなに
《みんなの体調を崩している原因死滅して、そしてみんな病気が治って元気になって》

ベかーー！☆ペかーー！☆

辺り一面が金色になり、あっという間にみんなが元気になりました。
「あれ？かゆくない」
「体のだるさもないぞ！」
「熱も下がったようだ」
「エルーシア様可愛い♡」
「マチルダ様超美人」
「聖女様！古竜様！治してくれてありがとう」
「マチルダ様、おっぱいでかい！」
「エルーシア様は、お胸まな･･･」　
「んんんん！」
私は　お胸まな･･･と聞こえたところで大きな咳払いをしました。

「みなさま今回はこんな病気を発症させてしまい申し訳ございません。ですが、今回は、女神であるフレイヤ様からの神託で数年後に起きるであろう、洪水の災害から皆様を守るために、未開拓地に入って治水の工事をしなければならなかったのです。
今後は、皆様にこの病気が発症することはありません。
もし、発症したとしても全員に免疫という物が出来たので、軽い症状ですむはずです。また、もし発症したなら、私に連絡をください。すぐに駆けつけ今日のようにすぐに病気をやっつけます！」
私は握り拳を作り頭上にあげました！

「おおおおお！！！！！」
パチパチバチ

この場は皆の歓声と拍手で埋め尽くされました。
私はその後、広範囲に治癒魔法をぶっ放しました。


（ああ。ワクチン注射が出来れば、村人達の病状が軽くなったのに･･･）
あれ？村人全員かかったって、どんだけ感染力高いの？
私は、疑問をもってしまいました。