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みんな無事に領地に戻ってきました。
その中には鑑定士候補のエバーハルト一家もいます。

領都、ベルティンから5㎞ほど、離れた所に作っていた街ができあがりました。

都市の名前は ベルン 私たちはここに住むようになります。

上下水道完備です。(スライムちゃん達が頑張って綺麗にしてから下水道に流します)

私たち領主一家がベルンに引っ越しするため、ベルンが領都。ベルティンは商業都市(工場もいっぱいあるけれど)という位置づけになりました。
ベルティンには、王都でお城に勤めていたギャロン叔父様が住みます。基本2つの街の政をするようになります。
(お父様は、領地全体を治めます)
ベルンとベルティンの間には大きな農地を作りました。
穀物は小麦に加え米、水田も行うことになりました。
これは、治水が整って来たため、水を計画的に使えるようになったためです。
田んぼは水害時の浸水防止にもなるのです。

領都近郊は、治水が進んでいるため、河の流れを変えたり、遊水池など新たに作る必要はないと思いますが、ベルティンブルグ内には、治水の工事が必要なところは、まだまだあります。

山間部には、ダムのような遊水池をつくり、平地で温暖な土地には、田んぼを作っていざと言うときにため池代わりにする。
しかも、平常時にはそこで穀物(米)を作るようにするので、備蓄も増えます。
問題があるとするならば、麦を主食とするこの国で米が国民に浸透させることができるかどうかです。
ですが、これも、オーク肉にパン粉をつけて揚げた物を卵でとじた、オークカツ丼をお母様が気に入ったので、お母様が、社交界を利用して広げてくれると思います。公爵夫人ですので国内はもとより国外にも大きな影響力があります。

でも、私もお茶会は参加しなきゃいけなくて・・・
初めて会う方とお話は今でも苦手です。学校でもメリアがフォローしてくれてなんとかまわりの方とお話をするくらいなので・・・

お話は変わりますが、そしてなんと! 醤油と味噌を発酵させて作ることに成功しました!
他の領地からきたレオンという少年が麹菌の見分けをしたからです!
これで、お味噌汁も、照り焼きも、お刺身もどんとこいです!


治水の話に戻りますが、水害が起きたとき、水を田んぼに貯めたときなど、作物の収穫が減った場合は、農業ギルドを通して、昨年と同じ金額を領主が補償することにしました。
農家の皆さんにこのような補償がないと、有事のときに田んぼに水を貯めることが躊躇すると被害が大きくなると判断したからです。


安全面では、2つの街のまわりには、堀と塀があり、魔物などの侵入を防ぎます。
農業の方々が安心して仕事に打ち込めるようにするためです。

物流に関しては、大きな道路を作りました。
その道路は、荷物専用、人を運ぶ馬車専用、歩道と作りました。
もちろん、道路は平らです。(少しの傾斜はあります)雨が降ったりしてもきちんと水がはけるように作っています。これは土属性魔法の使い手がいればすぐに手入れが出来るように作ってあります。
本当は鉄道のような、動力を使った交通網を作りたかったのですが、けん引する動力車を作ることができなく断念しました。
ですが、これはシュタインと私で今後も研究をしていきます。
なんとしても大量輸送、大人数での移動を手にしたいのです。

小麦等の収穫時期を終えた後、引っ越しを開始する予定です。

新たな街が完成したことにより、土属性魔法の魔法使いの方々を国内の治水工事に充てることが出来るようになりました。
でも先ずは、現場把握の為情報収集です。
土属性魔法の魔法使いの方達は、しばらくお休みです。
みんな頑張ったもんね!
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