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王族に続く位の公爵家の馬車は、とても立派です。
あまり揺れることもなくて乗り心地は、令和の日本の車で、砂利道を走る程度の振動です。
私は、そんな中、メリアと二人で窓の外の風景を見ながら移動していました。
ベルティンを離れ、ワゴンを引くお馬さんを休ませるために、一度おおきな村に寄りました。
おおきな村を出発して数時間後、馬車は山道を抜けて、広く開けた所にたどり着きました。
「おとうちゃま。王都にまだつかにゃいのでしゅか?」
「エルーシアちゃん。この丘を抜けると少しで王都が見えてくるぞ」
「「わーい。あとしこしでちゅきまちゅ!!」」
私とメリアは大喜びです。
とそのとき
「ねぇ。メリア。あの馬車って何かに襲われていないかな?」
「え?」とメリアは言って、前方の右を見ました。
「エルーシアさま。襲われている、メリア みえる」
と返事をしてくれたので、
「おとうちゃま。たいへん。魔物におそわれている馬車がありまちゅ」
と私は大きな声でお父様に話しました。
「ん!?」とお父様が言いながら前を見ていると、
御者のワグナーさんとクラーラさんが同時に
「「お館様。エルーシア様の言われた通り、前方に魔物と思われる物に襲われている馬車が見えました。回避することも可能ですが、いかがなさいますか?」」
とお父様に指示を仰ぎました。
「今回は、私たちしかいない。エルーシアに危害がないよう回避する!」
とお父様が言われたとき私は
「お父様。それは、公爵として駄目だと思います。確かにここで戦えるのは
お父様、クラーラ、ワグナーの3人です。私とメリアが足手まといになると思いますが、ここは貴族の序列1番目として、襲われている馬車を放っておくことは末代までの恥となってしまします。お考えを改めていただけないでしょうか?」
と子供の振りをするのも忘れて、大人の言葉のように言ってしまいました。
そうすると
「う~ん」とお父様が悩んでいると
「なぜエルーシア様が、私たち夫婦が戦えることを存じているかわかりませんが、ここは私たちも助太刀するべきとおもいます」
とワグナーさんがお父様に助言をしました。
そこで私は、
「お父様の格好いいところ見てみたいな」
と背中を押しました。
「ワグナー。我々も助太刀するぞ」
お父様の言葉でワグナーさんは「承知しました」と言って馬車を魔物に襲われている方へ移動を開始しました。
「な! あの家紋は、弟のオドヘートが婿養子になった、ハウシュビッツ家の物ではないか!!! エルーシアちゃんの言うことを聞いて良かった・・・。
剣はあまり得意ではないが、必ず救って見せる。
クラーラは、馬車で二人を守れ。ワグナーは私と一緒に戦ってくれ!」
私たちの乗る馬車が、襲われている馬車の近くに着いたところで、お父様とワグナーさんの2名は馬車から飛び降り、剣を振りかざしながら魔物に向かっていきました。
王族に続く位の公爵家の馬車は、とても立派です。
あまり揺れることもなくて乗り心地は、令和の日本の車で、砂利道を走る程度の振動です。
私は、そんな中、メリアと二人で窓の外の風景を見ながら移動していました。
ベルティンを離れ、ワゴンを引くお馬さんを休ませるために、一度おおきな村に寄りました。
おおきな村を出発して数時間後、馬車は山道を抜けて、広く開けた所にたどり着きました。
「おとうちゃま。王都にまだつかにゃいのでしゅか?」
「エルーシアちゃん。この丘を抜けると少しで王都が見えてくるぞ」
「「わーい。あとしこしでちゅきまちゅ!!」」
私とメリアは大喜びです。
とそのとき
「ねぇ。メリア。あの馬車って何かに襲われていないかな?」
「え?」とメリアは言って、前方の右を見ました。
「エルーシアさま。襲われている、メリア みえる」
と返事をしてくれたので、
「おとうちゃま。たいへん。魔物におそわれている馬車がありまちゅ」
と私は大きな声でお父様に話しました。
「ん!?」とお父様が言いながら前を見ていると、
御者のワグナーさんとクラーラさんが同時に
「「お館様。エルーシア様の言われた通り、前方に魔物と思われる物に襲われている馬車が見えました。回避することも可能ですが、いかがなさいますか?」」
とお父様に指示を仰ぎました。
「今回は、私たちしかいない。エルーシアに危害がないよう回避する!」
とお父様が言われたとき私は
「お父様。それは、公爵として駄目だと思います。確かにここで戦えるのは
お父様、クラーラ、ワグナーの3人です。私とメリアが足手まといになると思いますが、ここは貴族の序列1番目として、襲われている馬車を放っておくことは末代までの恥となってしまします。お考えを改めていただけないでしょうか?」
と子供の振りをするのも忘れて、大人の言葉のように言ってしまいました。
そうすると
「う~ん」とお父様が悩んでいると
「なぜエルーシア様が、私たち夫婦が戦えることを存じているかわかりませんが、ここは私たちも助太刀するべきとおもいます」
とワグナーさんがお父様に助言をしました。
そこで私は、
「お父様の格好いいところ見てみたいな」
と背中を押しました。
「ワグナー。我々も助太刀するぞ」
お父様の言葉でワグナーさんは「承知しました」と言って馬車を魔物に襲われている方へ移動を開始しました。
「な! あの家紋は、弟のオドヘートが婿養子になった、ハウシュビッツ家の物ではないか!!! エルーシアちゃんの言うことを聞いて良かった・・・。
剣はあまり得意ではないが、必ず救って見せる。
クラーラは、馬車で二人を守れ。ワグナーは私と一緒に戦ってくれ!」
私たちの乗る馬車が、襲われている馬車の近くに着いたところで、お父様とワグナーさんの2名は馬車から飛び降り、剣を振りかざしながら魔物に向かっていきました。
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