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167 閑話 頑張るファリカちゃん! (8)
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167 閑話 頑張るファリカちゃん! (8)
パンパカパーン バッバッバ パンパカッパーン パパパッ
オーケストラのファンファーレがなりました。
運動会の一番の目玉のベルティンブルグ一家と使用人の女性達による、かっけこが始まります。
私は、横一列にスタートラインに立った、メンバーを見ました。
お姉ちゃまとお母様は鼻息も荒くて入れ込んでいます。
レーア叔母様とリーサお姉様も真剣な顔をしています。
クラーラとメリアは、足を曲げて屈伸をしたりしてストレッチをしています。
ホルダは私に向かって手を振っています。
「ファリカ様、私は、体調がすぐれないのでゆっくり走りますね」
「グイダ、私に気を使わなくてもいいのよ?思いっきり走ってね」
「ふふ。やっぱりファリカ様はお見通しですか。使用人はやはりご主人に花を持たさなければ行けないですので。
しかも、クラーラ侍女長とメリアちゃんも調子に乗ってこの辺の所を忘れて、真剣に走りますので、ビリは私がなります」
「使用人も大変なのですね。
でも、八百長は、領民が許さないので前半は思いっきり走ってくださいね」
「はい。承知いたしました。
ファリカ様は思いっきり走るのですか?」
「ふふふ。私が本気を出すと間違いなく、一位になってしまいます。
一番年下といっていい、わたくしファリカが優勝したらお姉様やお母様などが納得しないでしょう?だからね」
私はウィンクをしました。
「お互いともしがらみがあって大変ですね?」
「そうですね」
「「ふふふ」」
そうしていると
[オン ユア マークス] [セット]
ドンってなったらスタートしてね。
ズコー!!!
競技者もレースを見守る人も、みんなずっこけてしまいました。
「「「あははは」」」
子供達は砂だらけになってしまった私達をみて大笑いです。
それでは改めて
[位置について] [よーい]
(え?聞いたことない言葉?)
パン!
私は、ゆっくりと立ち上がりスキップをはじめました。
グイダは私の約束通り今は、きちんと走っています。
でも余裕がありそうです。
それでも私はスキップをして前方をゆっくり確認して進みます。
会場にいるみんながそれぞれを応援しています。
私には
「ファリカさ~ま!」 幼い子供達と
「きゅっ きゅっ」 スライムちゃん達も応援してくれています。
「アルーシャ!エルーシアちゃんに負けたら今日からダイエットだぞ~」
お父様の応援に、まわりは大爆笑をしています。
「貴方うっさいわ!私が負けたら貴方はお酒抜きよ!」
「アルーシャ!アルーシャ!」
お父様は必死でお母様の応援をはじめました。
(あら、お母様とお姉ちゃまは、そんな賭けをしていたから、鼻息が荒かったのですね)
あれ?グイダ手を抜きはじめましたね?
私と同じくスキップをはじめました。
先頭では、お姉ちゃまとクラーラとメリアが必死に走っています。
(あらあら、グイダの言っていた通り、使用人の2人は本気で走っているのね)
私は少し前方を見ました。
ホルダは私の方を向いて手を振っています。
(幼なじみよ。貴女も手を抜いているのね)
また前方を見るとクラーラがゴールテープを切りました。
(じゃ、私もそろそろ本気で走ろっと)
ぎゅーん
私は加護の力を使って本気で走ってみました。
最後で、スキップで進むグイダを抜かしブービーになりました。
この後、ひなんくんれん というものをして、
夕方からは、みんなでバーベキュー大会が始まりました。
お姉ちゃまが言うには、『これはバーベキューじゃなくて、野外焼肉大会よね?』と私にはわからない事を言っていました。
パンパカパーン バッバッバ パンパカッパーン パパパッ
オーケストラのファンファーレがなりました。
運動会の一番の目玉のベルティンブルグ一家と使用人の女性達による、かっけこが始まります。
私は、横一列にスタートラインに立った、メンバーを見ました。
お姉ちゃまとお母様は鼻息も荒くて入れ込んでいます。
レーア叔母様とリーサお姉様も真剣な顔をしています。
クラーラとメリアは、足を曲げて屈伸をしたりしてストレッチをしています。
ホルダは私に向かって手を振っています。
「ファリカ様、私は、体調がすぐれないのでゆっくり走りますね」
「グイダ、私に気を使わなくてもいいのよ?思いっきり走ってね」
「ふふ。やっぱりファリカ様はお見通しですか。使用人はやはりご主人に花を持たさなければ行けないですので。
しかも、クラーラ侍女長とメリアちゃんも調子に乗ってこの辺の所を忘れて、真剣に走りますので、ビリは私がなります」
「使用人も大変なのですね。
でも、八百長は、領民が許さないので前半は思いっきり走ってくださいね」
「はい。承知いたしました。
ファリカ様は思いっきり走るのですか?」
「ふふふ。私が本気を出すと間違いなく、一位になってしまいます。
一番年下といっていい、わたくしファリカが優勝したらお姉様やお母様などが納得しないでしょう?だからね」
私はウィンクをしました。
「お互いともしがらみがあって大変ですね?」
「そうですね」
「「ふふふ」」
そうしていると
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ドンってなったらスタートしてね。
ズコー!!!
競技者もレースを見守る人も、みんなずっこけてしまいました。
「「「あははは」」」
子供達は砂だらけになってしまった私達をみて大笑いです。
それでは改めて
[位置について] [よーい]
(え?聞いたことない言葉?)
パン!
私は、ゆっくりと立ち上がりスキップをはじめました。
グイダは私の約束通り今は、きちんと走っています。
でも余裕がありそうです。
それでも私はスキップをして前方をゆっくり確認して進みます。
会場にいるみんながそれぞれを応援しています。
私には
「ファリカさ~ま!」 幼い子供達と
「きゅっ きゅっ」 スライムちゃん達も応援してくれています。
「アルーシャ!エルーシアちゃんに負けたら今日からダイエットだぞ~」
お父様の応援に、まわりは大爆笑をしています。
「貴方うっさいわ!私が負けたら貴方はお酒抜きよ!」
「アルーシャ!アルーシャ!」
お父様は必死でお母様の応援をはじめました。
(あら、お母様とお姉ちゃまは、そんな賭けをしていたから、鼻息が荒かったのですね)
あれ?グイダ手を抜きはじめましたね?
私と同じくスキップをはじめました。
先頭では、お姉ちゃまとクラーラとメリアが必死に走っています。
(あらあら、グイダの言っていた通り、使用人の2人は本気で走っているのね)
私は少し前方を見ました。
ホルダは私の方を向いて手を振っています。
(幼なじみよ。貴女も手を抜いているのね)
また前方を見るとクラーラがゴールテープを切りました。
(じゃ、私もそろそろ本気で走ろっと)
ぎゅーん
私は加護の力を使って本気で走ってみました。
最後で、スキップで進むグイダを抜かしブービーになりました。
この後、ひなんくんれん というものをして、
夕方からは、みんなでバーベキュー大会が始まりました。
お姉ちゃまが言うには、『これはバーベキューじゃなくて、野外焼肉大会よね?』と私にはわからない事を言っていました。
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