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165 閑話 頑張るファリカちゃん! (6)
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165 閑話 頑張るファリカちゃん! (6)
私は、その後にレオンに魔力を使っての模型の動かし方を習って運転しましたのです。
(そうですか!だんだん掴んできましたよ。このRessya(列車)の軌道が、
ガーッと突っ込んで、ビュインとRのお尻が振るくらい後ろの魔力を上げてスピードを出し、曲がりたい方を押さえて、反対側をガツンとスピードを出すとドリフトするのですね!
ふふふ。だんだんとコツがわかって来ましたよ
のった事はありませんが、スノーボードの要領と同じですね。
曲がりたい方に重心をかけてエッジに乗るとグーンとスピードが上がり綺麗に曲がれる)
「ファリカ。私は一度お屋敷に帰るけど、貴女も帰りますか?」
お姉ちゃまが私に聞いてきましたが、私はお姉ちゃまを見ることもなく
「私はもう少しこのRに乗って遊んでいたいのです。
Rの看板に土をつける訳にはいきません。もっとコーナーリングが上手になるまで練習します」
私は、お姉ちゃまの声すら聞こえなくなるくらい集中します。
(よし、左カーブは完璧です。
次は右カーブの練習ですね)
私はぐいーっと魔力を流しRを全速力で前進させました。
あーっとこの先には、壁がある!
「曲がる、曲がってください。私のR~」
ぐぃーん!
(やりました、やりましたよ。お姉ちゃま。
あれ?
お姉ちゃまはすでに私に背を向けていました。
「ファリカ、私は先に帰っていますよ。」
(ええ?お姉ちゃまとRに乗って遊びたかったのに、帰っちゃった)
でもRはものすごくスピードが出て、模型のお尻を振って左右に曲がるのもとても楽しかったのです。
(私、列車の運転手になりたいな!)と思ったのはみんなには内緒です。
そして、まわりがオレンジ色に染まる頃
「ねぇ。シュタインお願いがあるの」
私は必殺上目遣いをしました。
「ファリカお嬢。列車の模型が欲しいのかな?
型が残っているからすぐに作れるから準備しよう。
でも、今乗っているのは、そのまま乗っていったら駄目じゃぞ。
危ないからな!」
「うん」 私は右手をあげました。(やった私のRが本当に私のモノになったわ)
「それと、模型で遊ぶときはお屋敷の敷地内か、ここだけにすると約束するのじゃぞ」
シュタインの言葉に私は
「シュタインありがとう。でもよく考えるとお屋敷では、あまり乗り回す事が出来ないので、ここにおいておこうと思います」
「ファリカお嬢。ちょっと待っててくだされ」
シュタインは駆け足で何処かへ行ってしまいました。
待つこと数分
「ファリカお嬢、お待たせしたな」
シュタインはなんと、アイテムバックを私に渡して来ました。
「え?いいのかしらこんな高級な物?」
私がビックリしていると
「全然、大丈夫じゃ。後でお嬢(エールシア)に言っておく。
試作品だが、お屋敷の2軒ぐらいは入る容量がある。
ファリカお嬢は、魔力の量も多い方のようだし、このくらいの容量でも、魔力が足りなくなることもなく、つかいこなせるわ」
「シュタインありがとう。
これで、お屋敷まで、Rを運ばなくても良くなりましたね?」
「あははは。そうじゃな。でも弟子達に持っていかせるつもりだったので、別に大丈夫だったがな」
とシュタインは笑っています。
「シュタイン様、そのアイテムバック私にもいただけませんか?
余っていればで良いのですけれども」
クラーラは、色気ムンムン出してシュタインにお願いしています。
(私には、色気ムンムンって意味がわかりませんけど)
「ああ。ちょっと待っててくれ。ワグナー夫人」
そう言ってシュタインは、アイテムバックを二つ持ってきました。
「夫人と、ワグナーに一つずつじゃ。
ワグナーは、仕事用はあるが個人用は持っておらんからな」
クラーラは満面の笑みをシュタインに向けています。
「そういえばシュタインは、お見合い大会に出るのかしら?
そろそろ、身を固めた方がいいわよ。
ご主人様はうるさく言わないと思うけれども、この散らかった工房をみた、エルーシア様は、早く結婚しなさいと言ってくるわ」
シュタインは何も言わずテコテコと頭をかきながら工房に入っていきました。
あ!逃亡です!
シュタインは結婚したくないのかしら?
私は、その後にレオンに魔力を使っての模型の動かし方を習って運転しましたのです。
(そうですか!だんだん掴んできましたよ。このRessya(列車)の軌道が、
ガーッと突っ込んで、ビュインとRのお尻が振るくらい後ろの魔力を上げてスピードを出し、曲がりたい方を押さえて、反対側をガツンとスピードを出すとドリフトするのですね!
ふふふ。だんだんとコツがわかって来ましたよ
のった事はありませんが、スノーボードの要領と同じですね。
曲がりたい方に重心をかけてエッジに乗るとグーンとスピードが上がり綺麗に曲がれる)
「ファリカ。私は一度お屋敷に帰るけど、貴女も帰りますか?」
お姉ちゃまが私に聞いてきましたが、私はお姉ちゃまを見ることもなく
「私はもう少しこのRに乗って遊んでいたいのです。
Rの看板に土をつける訳にはいきません。もっとコーナーリングが上手になるまで練習します」
私は、お姉ちゃまの声すら聞こえなくなるくらい集中します。
(よし、左カーブは完璧です。
次は右カーブの練習ですね)
私はぐいーっと魔力を流しRを全速力で前進させました。
あーっとこの先には、壁がある!
「曲がる、曲がってください。私のR~」
ぐぃーん!
(やりました、やりましたよ。お姉ちゃま。
あれ?
お姉ちゃまはすでに私に背を向けていました。
「ファリカ、私は先に帰っていますよ。」
(ええ?お姉ちゃまとRに乗って遊びたかったのに、帰っちゃった)
でもRはものすごくスピードが出て、模型のお尻を振って左右に曲がるのもとても楽しかったのです。
(私、列車の運転手になりたいな!)と思ったのはみんなには内緒です。
そして、まわりがオレンジ色に染まる頃
「ねぇ。シュタインお願いがあるの」
私は必殺上目遣いをしました。
「ファリカお嬢。列車の模型が欲しいのかな?
型が残っているからすぐに作れるから準備しよう。
でも、今乗っているのは、そのまま乗っていったら駄目じゃぞ。
危ないからな!」
「うん」 私は右手をあげました。(やった私のRが本当に私のモノになったわ)
「それと、模型で遊ぶときはお屋敷の敷地内か、ここだけにすると約束するのじゃぞ」
シュタインの言葉に私は
「シュタインありがとう。でもよく考えるとお屋敷では、あまり乗り回す事が出来ないので、ここにおいておこうと思います」
「ファリカお嬢。ちょっと待っててくだされ」
シュタインは駆け足で何処かへ行ってしまいました。
待つこと数分
「ファリカお嬢、お待たせしたな」
シュタインはなんと、アイテムバックを私に渡して来ました。
「え?いいのかしらこんな高級な物?」
私がビックリしていると
「全然、大丈夫じゃ。後でお嬢(エールシア)に言っておく。
試作品だが、お屋敷の2軒ぐらいは入る容量がある。
ファリカお嬢は、魔力の量も多い方のようだし、このくらいの容量でも、魔力が足りなくなることもなく、つかいこなせるわ」
「シュタインありがとう。
これで、お屋敷まで、Rを運ばなくても良くなりましたね?」
「あははは。そうじゃな。でも弟子達に持っていかせるつもりだったので、別に大丈夫だったがな」
とシュタインは笑っています。
「シュタイン様、そのアイテムバック私にもいただけませんか?
余っていればで良いのですけれども」
クラーラは、色気ムンムン出してシュタインにお願いしています。
(私には、色気ムンムンって意味がわかりませんけど)
「ああ。ちょっと待っててくれ。ワグナー夫人」
そう言ってシュタインは、アイテムバックを二つ持ってきました。
「夫人と、ワグナーに一つずつじゃ。
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クラーラは満面の笑みをシュタインに向けています。
「そういえばシュタインは、お見合い大会に出るのかしら?
そろそろ、身を固めた方がいいわよ。
ご主人様はうるさく言わないと思うけれども、この散らかった工房をみた、エルーシア様は、早く結婚しなさいと言ってくるわ」
シュタインは何も言わずテコテコと頭をかきながら工房に入っていきました。
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