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婚約破棄に向けて
静かになったように感じましたがそんなことはなかったようです。
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パーティーまで残り10日となりあまり時間もなくなってきていた。
「証人はある程度集まってきているし、あとはハマー家とワーグナー家についてもう少し調べておきたいわね。何か証拠とか掴めればいいんだけど…」
色々考えながら貴族院へ向かう。そういえば以前はあの2人の話を聞くことが多かったが、ここ数日はドロシー、トーマスの話を聞かなくなっている気がする。
いつもの日課でもある教室に着いたらまずはミーナに挨拶をする。
「ミーナ、おはよう。」
「シア、おはよう!そういえば噂で聞いたんだけど、最近ドロシーとトーマス先輩あまり一緒にいないらしいよ。ただ、トーマス先輩は別の女の子に声かけたりしてるみたいよ。」どこまでいってもトーマスは変わらない。きっと毎日別の女の子といる分には浮気にならないとでも思っているんだろう。本当に我が婚約者ながら甘すぎる。
「ミーナ教えてくれてありがとう!ちなみにドロシーは何してるのが知っていたりする?」
「ドロシーはね…まだわからないんだけどコソコソ動き回っているみたいよ。やたらとシアが誰と一緒にいたか周りに聞き回っているみたい。」
私が最近一緒にいるとしたら…。ミーナや、ルーシーともよく喋るわね。あとは生徒会のメンバーかしら。
「ミーナありがとう!助かったわ!」そう言ってミーナの後ろの席に着く。私と話した直後ミーナの隣にはハスラー様がきて座った。2人の姿を見ているといつも微笑ましい気持ちになる。
少し経ってからマーティン様もきて
「昨日の用事は大丈夫でしたか?」と聞いたら、「え?ん?あー、大丈夫!」と歯切れの悪い言葉が返ってきた。まぁ大丈夫というので、大丈夫だったんだろう!
マーティン様は今日も私の隣の席に座った。
「そういえば昨日はレンと楽しかったかい?」
楽しかったので素直に頷く。「ならよかった」と言って笑った。
授業中は、あの2人のことについて考える。取り敢えずトーマスは色んな女の人に声をかけていると聞いた。と言うことは町中だけでなく、もしかしたら学校でもやっているかもしれない。
「結構昔から爵位が低い人に対して態度が酷かったから…お昼休みとかに食堂とか回ってみようかしら。」ディーダに頼んで明日からしばらくの間食堂に行くことを伝えようと思いながら授業の内容をノートに書いていく。
あとはドロシーね。なんで私の周りを調べているのか…。トーマスのことを考えるとトーマスが好きだったと言うよりは私からトーマスを奪う自分に酔っていたって感じなのかしら。
だとしたら、生徒会の人といると巻き込む可能性があるかもしれないわね。念のため生徒会のみんなに伝えておきましょう。
ドロシーが近づいていく可能性が高いのはマーティン様かもしれないわ。同じクラスだしたまたまでも生徒会室にいく時に一緒に行ったりしているので周りが見ている可能性が高い。
取り敢えずやることはこの二つね。あとはハマー家について。そろそろ動き出さないとまずいからディーダやファルディにお願いしましょう。
時間のない中でできることから始めていくことにした。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
放課後になり生徒会室に向かう。理由は先ほど考えたことを伝えるためだ。
生徒会室に着く前にマーティン様を見かけた。マーティン様すごい困った顔をしながら誰かと話しているようだ。相手の顔は壁で隠れていて見れない。
取り敢えずそっと覗いてみると、相手はドロシーだった…
「マーティン様はとても素敵ですよねぇ。パトリシア様と仲良いようですがぁー、パトリシア様より私と一緒にいた方がぁ、楽しいですよぉ?」そう言って胸を押し付けている。
一足ドロシーの方が早かったらしい…心の中でマーティンさまに「申し訳ございません」と謝った。ドロシーはどこまでいっても夢女なんだと言うことがよくわかった瞬間だった。
取り敢えず困っているようなので話しかけようとしたら別の女の子が現れる。
「私の恋人に何してるんですの?この泥棒猫!!」そう言ってマーティン様を救出していた。
なんて強い女性なんでしょうか!そして私とマーティン様がそう言う関係じゃないとわかったのか、急にドロシーは真顔になりその場をさっていった。
あくまでもドロシーは私から何かを奪いたいみたいだ。
「これはもはや性格ね…家庭とかは関係ないわ…」ため息を吐きながら生徒会室に向かった。
マーティン様の恋人さんといつかお話しできれば楽しそうだなと思った。
「証人はある程度集まってきているし、あとはハマー家とワーグナー家についてもう少し調べておきたいわね。何か証拠とか掴めればいいんだけど…」
色々考えながら貴族院へ向かう。そういえば以前はあの2人の話を聞くことが多かったが、ここ数日はドロシー、トーマスの話を聞かなくなっている気がする。
いつもの日課でもある教室に着いたらまずはミーナに挨拶をする。
「ミーナ、おはよう。」
「シア、おはよう!そういえば噂で聞いたんだけど、最近ドロシーとトーマス先輩あまり一緒にいないらしいよ。ただ、トーマス先輩は別の女の子に声かけたりしてるみたいよ。」どこまでいってもトーマスは変わらない。きっと毎日別の女の子といる分には浮気にならないとでも思っているんだろう。本当に我が婚約者ながら甘すぎる。
「ミーナ教えてくれてありがとう!ちなみにドロシーは何してるのが知っていたりする?」
「ドロシーはね…まだわからないんだけどコソコソ動き回っているみたいよ。やたらとシアが誰と一緒にいたか周りに聞き回っているみたい。」
私が最近一緒にいるとしたら…。ミーナや、ルーシーともよく喋るわね。あとは生徒会のメンバーかしら。
「ミーナありがとう!助かったわ!」そう言ってミーナの後ろの席に着く。私と話した直後ミーナの隣にはハスラー様がきて座った。2人の姿を見ているといつも微笑ましい気持ちになる。
少し経ってからマーティン様もきて
「昨日の用事は大丈夫でしたか?」と聞いたら、「え?ん?あー、大丈夫!」と歯切れの悪い言葉が返ってきた。まぁ大丈夫というので、大丈夫だったんだろう!
マーティン様は今日も私の隣の席に座った。
「そういえば昨日はレンと楽しかったかい?」
楽しかったので素直に頷く。「ならよかった」と言って笑った。
授業中は、あの2人のことについて考える。取り敢えずトーマスは色んな女の人に声をかけていると聞いた。と言うことは町中だけでなく、もしかしたら学校でもやっているかもしれない。
「結構昔から爵位が低い人に対して態度が酷かったから…お昼休みとかに食堂とか回ってみようかしら。」ディーダに頼んで明日からしばらくの間食堂に行くことを伝えようと思いながら授業の内容をノートに書いていく。
あとはドロシーね。なんで私の周りを調べているのか…。トーマスのことを考えるとトーマスが好きだったと言うよりは私からトーマスを奪う自分に酔っていたって感じなのかしら。
だとしたら、生徒会の人といると巻き込む可能性があるかもしれないわね。念のため生徒会のみんなに伝えておきましょう。
ドロシーが近づいていく可能性が高いのはマーティン様かもしれないわ。同じクラスだしたまたまでも生徒会室にいく時に一緒に行ったりしているので周りが見ている可能性が高い。
取り敢えずやることはこの二つね。あとはハマー家について。そろそろ動き出さないとまずいからディーダやファルディにお願いしましょう。
時間のない中でできることから始めていくことにした。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
放課後になり生徒会室に向かう。理由は先ほど考えたことを伝えるためだ。
生徒会室に着く前にマーティン様を見かけた。マーティン様すごい困った顔をしながら誰かと話しているようだ。相手の顔は壁で隠れていて見れない。
取り敢えずそっと覗いてみると、相手はドロシーだった…
「マーティン様はとても素敵ですよねぇ。パトリシア様と仲良いようですがぁー、パトリシア様より私と一緒にいた方がぁ、楽しいですよぉ?」そう言って胸を押し付けている。
一足ドロシーの方が早かったらしい…心の中でマーティンさまに「申し訳ございません」と謝った。ドロシーはどこまでいっても夢女なんだと言うことがよくわかった瞬間だった。
取り敢えず困っているようなので話しかけようとしたら別の女の子が現れる。
「私の恋人に何してるんですの?この泥棒猫!!」そう言ってマーティン様を救出していた。
なんて強い女性なんでしょうか!そして私とマーティン様がそう言う関係じゃないとわかったのか、急にドロシーは真顔になりその場をさっていった。
あくまでもドロシーは私から何かを奪いたいみたいだ。
「これはもはや性格ね…家庭とかは関係ないわ…」ため息を吐きながら生徒会室に向かった。
マーティン様の恋人さんといつかお話しできれば楽しそうだなと思った。
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