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あの方
久しぶりの図書室
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お父様に手紙を書いてから数日後。今日も隣にはマーティン様が座る。座ったところで私には関係ないのだけど...なぜ隣に座るのかがわからない。
今日は好きな世界史の授業もあるし、朝からすごく楽しみだった。世界史は他の国のことを知ることができたり、歴史を知ることで今までどのようなことがあったかを知ることができる。世界が広がる感じがしてとても好きなのだ。
先生の話を聞きながら、黒板の内容をノートに写していく。この国の周りは小さい国がいくつもある。以前は小さい国もあわせてスウェード国となっていたが、色々なことがあり、小さく分かれたそうだ、また、一つにまとめようという話もあったみたいだが、国それぞれの伝統や、歴史があるためそのままが一番だと国王が提言している。
国それぞれの伝統は本当に面白い。その国の伝統工芸品や、民族衣装、ダンス。あとは宗教なども違う。そういったいろいろなことを知れるのがとても面白い。
世界史の授業で気になった部分をノートに書き写しながら図書室で何を読もうか考える。
隣国で走っているという汽車について調べるのもいいかもしれない。色々勉強をしながら頭を巡らせていると、不意にマーティン様が話しかけてきた。
「そういえば婚約破棄されたって本当?」なるべく考えないようにしていた言葉が出てきて慌ててしまう。
周りの人が聞いていないか確認をしながら、なぜ知っているのか聞いてたところ、友人から聞いたといっていた。
やっぱり結構な人が見ていたし、仕方がないなと少し思いながら前を向いたままノートを写す。常に平常心でいるために深呼吸を吐いて頭を抱えた。
頭を抱えたことで落ち込んでいると勘違いされたみたいだ。こればかりは勘違いされるのが癪だったので、
「安心してください。婚約者が好きだったから落ち込んでいるわけじゃないんで。寧ろあんな常識知らずと離れられると思うと嬉しい限りです」と一息で伝えた。
本当に婚約破棄については気にしていないのだ。ただ気にしているのは損害賠償の部分だ。このまま二人の証拠が見つからないと、こちらが悪者になってしまう可能性が高い。はやく証拠をみつけないといけないなと思いながら、久しぶりに図書室へ向かった。
図書室につくと、いつも座る窓際の席に座った。ここは外が見えるから好きだ。窓があることで外の声があまり聞こえず、すべての音がシャットダウンされるような感じがまたいい。一人だけ別の世界にいるみたいな錯覚に陥る。
自分の世界に没頭していると、誰かが前の席に座った気がした。放課後の図書室はいつもすいているし、他の席も空いているのに、なんで前に座るのかしらとおもって前を向いた。できれば邪魔をしないでほしいなと思いながら私は本に目をやる。いつかいなくなるかなーと思いながら読んでいたが一向にいなくなる気配がなくて吃驚した。
仕方なく、前を向いてみるとやたら顔の整った見たことない人が座っていた。
「あの、すみません。私の顔に何かついていますか?」っていうか誰だろう。
今日は好きな世界史の授業もあるし、朝からすごく楽しみだった。世界史は他の国のことを知ることができたり、歴史を知ることで今までどのようなことがあったかを知ることができる。世界が広がる感じがしてとても好きなのだ。
先生の話を聞きながら、黒板の内容をノートに写していく。この国の周りは小さい国がいくつもある。以前は小さい国もあわせてスウェード国となっていたが、色々なことがあり、小さく分かれたそうだ、また、一つにまとめようという話もあったみたいだが、国それぞれの伝統や、歴史があるためそのままが一番だと国王が提言している。
国それぞれの伝統は本当に面白い。その国の伝統工芸品や、民族衣装、ダンス。あとは宗教なども違う。そういったいろいろなことを知れるのがとても面白い。
世界史の授業で気になった部分をノートに書き写しながら図書室で何を読もうか考える。
隣国で走っているという汽車について調べるのもいいかもしれない。色々勉強をしながら頭を巡らせていると、不意にマーティン様が話しかけてきた。
「そういえば婚約破棄されたって本当?」なるべく考えないようにしていた言葉が出てきて慌ててしまう。
周りの人が聞いていないか確認をしながら、なぜ知っているのか聞いてたところ、友人から聞いたといっていた。
やっぱり結構な人が見ていたし、仕方がないなと少し思いながら前を向いたままノートを写す。常に平常心でいるために深呼吸を吐いて頭を抱えた。
頭を抱えたことで落ち込んでいると勘違いされたみたいだ。こればかりは勘違いされるのが癪だったので、
「安心してください。婚約者が好きだったから落ち込んでいるわけじゃないんで。寧ろあんな常識知らずと離れられると思うと嬉しい限りです」と一息で伝えた。
本当に婚約破棄については気にしていないのだ。ただ気にしているのは損害賠償の部分だ。このまま二人の証拠が見つからないと、こちらが悪者になってしまう可能性が高い。はやく証拠をみつけないといけないなと思いながら、久しぶりに図書室へ向かった。
図書室につくと、いつも座る窓際の席に座った。ここは外が見えるから好きだ。窓があることで外の声があまり聞こえず、すべての音がシャットダウンされるような感じがまたいい。一人だけ別の世界にいるみたいな錯覚に陥る。
自分の世界に没頭していると、誰かが前の席に座った気がした。放課後の図書室はいつもすいているし、他の席も空いているのに、なんで前に座るのかしらとおもって前を向いた。できれば邪魔をしないでほしいなと思いながら私は本に目をやる。いつかいなくなるかなーと思いながら読んでいたが一向にいなくなる気配がなくて吃驚した。
仕方なく、前を向いてみるとやたら顔の整った見たことない人が座っていた。
「あの、すみません。私の顔に何かついていますか?」っていうか誰だろう。
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