氷の貴公子は隣国の仮面令嬢に恋をする。

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小さい頃から何故か笑うのが苦手なリュシアン・オリオール(18)。

何度練習をしても上手くは行かず。

遂に父達には「お前はそのままで良い…」と言われる始末。

それから大人になり、いつからか周りからは「氷の貴公子」と呼ばれるようになった。


そしてもう1人…
リュシアンとは逆に表情を出すことを禁止された令嬢がいた。

その子の名はリディアーヌ・オデール公爵令嬢(16)

王太子殿下の婚約者としてずっと王太子妃教育を受けてきたリディアーヌ。


「貴族の令嬢は顔に出してはいけません。」


「常に王太子殿下の少し後ろを歩くのが基本です。」


「貴族の令嬢としてできないことがあっては行けません。全て完璧にこなせるようにしなさい。」

王太子妃教育を始めてから、次第に表情が抜け落ち、いつからか仮面令嬢と呼ばれるようになった。


そんな2人がひょんな事から出会い、ひょんな事から恋に落ちる物語。


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