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反乱

バイヤー侯爵家 ジンニック視点

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ここから少しジンニック視点が続きます。

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「帰宅したばかりで申し訳ないが、明日にはバイヤー領に向かう。そしてそのまま王都に行きバイヤー侯爵夫妻に会ってくる予定だ」

執事に伝えると、色々理解したのか承知しましたと部屋から出ていった。

執事のモスコとは小さい頃からの仲なだけあり、一伝えると全てを理解してくれるので助かる。
モスコがいるからこそこの領地を任せられるということもあるが…

取り敢えず侯爵宛に手紙は書いたし、まずはエドに会いにバイヤー侯爵領に向かおう。

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次の日の朝馬に乗り早速バイヤー領を目指す。バイヤー領までの道は何度も言っていることもありスムーズに進むことができた。

バイヤー侯爵邸につくとエドがこちらに近づいてくる。
「やぁ、ついこの間ぶりだね。ジン。メーデを公爵邸まで送ってありがとう。積もる話もある。取り敢えず今日はゆっくりして明日、王都へ向かおう。」
2人で執務室へ向かった。

執務室につくと、今起きていることを簡単に説明してくれた。

「ここにくるまでにいつもより近衛兵が多く歩いているのを見かけたがなにかあったのかい?」

「僕も今は街の方にあまり行かないようにしていてね。ただメイドたちの話ではメーデを探しているようなんだ。」

やはりか。まだ婚約破棄して10日くらいだろうが、色々我慢の限界を迎えてくる頃だろうと思っていた。なんといっても今までは材料さえあればすぐに新しいものが手に入ったのだ。それが今は全く手に入らない。メレナの創造でドレスなどを作っていたから、デザイナーなども近くにいないはずだ。有名なデザイナーは他の国に行ったと耳にする。


「エド。もしかしたら思ったより時間がないかもしれない。王妃は元々我慢があまりできない人だと聞いているし、オレリー嬢が王子妃教育に耐えられると思えない。そして、あのバカ王子のことだ。側妃でなら戻してやるとか言い出しそうだ。」

俺の考えをエドに伝えるとエドは苦虫を噛んだ顔で「どこまでバカにすれば気が済むんだ。」と小さい声で呟いていた。

取り敢えずエドと一緒に馬で明日の朝一で王都を目指すことにした。

取り敢えず何もないといいが。気持ちばかり焦ってしまう。

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