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みんなのスキルはなんだろな

領地会議に向けてお父様に当日の動きを相談します

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ヴァンさんと領地会議のディナーについて考えた次の日、お父様の元へ行き当日の動きなどについて相談をすることにした。今回はお兄様も一緒だ。

部屋でサーシャに服を着させてもらってゆっくりしていると、お兄様が部屋へ来た。
『おにーしゃま。おはよごじゃましゅ。』

「エヴァおはよう。今日もかわいいね。父上の元へ行く準備はできたかな?」

お兄様にかわいいといわれると、あなたのほうがかわいいですと言いたくなってしまう。
『あい!おとーしゃまのところへいきましょ。』

お兄様と手をつなぎ、二人で部屋を出た

**********
お父様の部屋の前につくといつも通り挨拶をして部屋に入る。

もちろん今日は家族会議のためお母様も一緒だ。そして最近お祖父様とお祖母様も次の領地会議に向けて帰ってきているので一緒にいる。

『きょーはきゅーにあちゅまってもらっちぇ、ありがとごじゃましゅ。らいしゅおこなわれゆ、りょうちかいぎにちゅいて、おねがいがありありゅまてもらいまちた。』

そういうとみんなの目が真剣な目に変わった。

「エヴァ、お願いとはどんなことだい?」
お父様が笑顔で私に聞いてくる。少し黒い笑顔な気がするけど気にしないでおこう。平常心が大切!!

『じちゅは、でぃなーなんでしゅけど、あたらちいやりかたでおこなていこうとおもてましゅ。とうじちゅはこーしゅりょうりといっちぇ、いろいろなりょうりがじゅんばんにでてきましゅ。じかんをとりながらしょくじをしていくので、きじょくのみなしゃまとこーりゅーすりゅじかんがふえましゅ。もちろんとうじつのりょうりについちぇはヴァンとはなしあいじゅみでしゅ。』

そういって当日の料理を伝えた。

「ふむ。内容は分かった。して、俺たちにお願いしたいこととは何だい?」

そこまで批判的ではなさそうで安心した。

『あい。おとーしゃまたちには、とうじちゅのてーぶりゅまなーにちゅいておぼえていただきたいにょです。あわしぇて、めいどしゃんたちにもとうじちゅまでにどううごけばいいにょかまなんでいただきたいとおもちぇましゅ。
もちろんとうじちゅきゅうにはむじゅかしいとおもうにょで、ぜんぜんじちゅにおなじりょうりをおだししましゅ。やていただけましゅか…?』少し上目遣いで聞いてみると、

「わかったよ。それが領地会議でいい方向に行くということであればやろう。」
そういって許可をしてくれた。

明日からテーブルマナーにを覚えて領地会議でびっくりしてもらえるようにしよう。

ーーーーーーーーーーーーーー
【アイザック視点】
エヴァがお願いをしてきた夜、エヴァ以外のメンバーが執務室に集まっていた。
「それにしてもエヴァにはなにがみえているのかのー。」
父上の一言を皮切りにエヴァ自慢が始まった。

『エヴァは天才というよりは好奇心旺盛でいつも周りを見ているのだと思います。そして、いろいろなことを見つけそれを元に発展をさせて行っているのではないでしょうか。本当にかわいいです!』

そういうと、イザが「それだけではありません。いつもがんばって歩いたり、がんばっておとなにたいしてはなしている。2歳児にしては異常だとも言えます。ですが、エヴァだからこそ話せるのではないかと思っています。本当にかわいいです。」

そして最後はエリーだ。「ふたりともかわいいとしか言ってないわよ。でもそうね。本当に発想力が高いわよね。料理にしてもいろいろなことが思いつく。本当にかわいい娘です。」

みんなそれぞれが確かにエヴァは少し変わったところがあるということに気付いているのだろう。
ただ、それでもいいと思っている。わがままをいう時は大抵が民のため、家族のためだ。本当にやさしい子だ。

だからこそ、これからも守っていかねばなるまい。

まずはテーブルマナーといったか。それを覚え領地会議を成功させることだけ考えよう。



ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

いつもご覧いただきましてありがとうございます。
コース料理などについてはフレンチ料理を元にしておりますが、
少し改良をしております。今後もそういったことがあるかと思いますので、
ご了承いただけますと幸いです。

明日は少し少なくなりますが、3話更新予定となります!
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