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みんなのスキルはなんだろな
お兄様と精霊界に行きます。
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精霊王様に会うまで少し時間が空き、なんと私は二歳になりました。
前よりも少し歩くのがぽてぽてじゃなくなってきた今日この頃。
もしかしたら滑舌が少し良くなっていくかもしれない。そんな淡い期待を抱いています。
教会についての話し合いは色々進んではいるものの、精霊王様に会うのに少し時間がかかってしまっており停滞を余儀なくされている。
実はここ1か月くらい、リーフもアオも帰ってきていない…何事もなくお話ができていればいいんだけど…
少し考え事をしていたら、石が急に光りだした。
「エヴァただいまあ」二人そろって私の目の前に現れた。
『リーフ・アオおきゃえりしゃい』そう言って抱きしめる。二人に久しぶりに会えてすごく嬉しい。
「エヴァ、ザックは精霊王に会っていいって?」
『あい!おとーしゃまたちがいしょか、むりなりゃおにーしゃまといしょならいいって言ってまちた。』
「わかった。実はこの後連れてくるように言われているんだ。みんな時間は大丈夫かな?」
困ったようにリーフがそう言うので
『聞いてきましゅ。シャーシャ連れてってくだしゃい』
サーシャが抱っこして部屋を出てくれた。こういう時はこのからだだとホント不便ね…
そんなことを思っていると執務室の前に着いた。
いつものお兄様の真似をして、ノックをする。
『おとーしゃま、エヴァでしゅ。いましゅこしよろしいでしょうか。』
「エヴァか。入ってくれ。」
『しちゅれーしましゅ。』
部屋に入りソファにおろしてもらった。
時間もあまりないのです早速本題に入る。
『リーフとアオがかえってきまちた。そえで、きょーしぇーれーおーしゃまがあいたいしょーなのでしゅが、いてきていいでしゅか?』
首を傾げて確認すると、
「今からか…申し訳無いが、俺は行くことが出来ないんだ。イザと二人で行って来てくれるかい」
心配そうな声でこたえてくれた。
『わかりまちた!おにーしゃまといってきましゅ。おとーしゃまもおしごとがんばてくだしゃい』
そう言って部屋を出た。
*******
お兄様がちょうど貴族院から帰ってきたので、その足で精霊王
様へ会いに向かった。
行き方は、精霊と手を繋ぎ、あとは精霊の力を借りて石に吸い込まれるだけだ。中々吸い込まれることは生まれてこの方無かったのですごく面白かった。
精霊界につくとお兄様が「エヴァ、大丈夫?立てるかい?」と優しく声をかけてくれた。
精霊界は私たちの住む世界と違い、花々に囲まれたすごく綺麗な場所だった。
お兄様も「綺麗だ。」と声に出ていたくらい。
お兄様と2人で手を繋いでいると、リーフたちが精霊王様の所へ案内してくれるそうでみんなで進んでいく。
森を抜けると大きな花畑、花畑を抜けると綺麗な湖があった。
それだけじゃない。
遠くを見てみると噴火していない休火山があったり、そもそも葉が火でできている木もある。恐らくあそこには火の精霊が居るんじゃないかな。
じゃあ、闇や光、地の精霊はどこにいるんだろう。
ふと不思議に思いながら前へ進んでいく。
湖の前まで来ると今まで見えていなかった景色が現れた。
ーーーーーーーーーーーーー
【アイザイア視点】
貴族院から帰ると、エヴァが今から精霊王様のところに行くという。生憎お父様たちは行けないらしく、僕が同伴で行くことになった。
久しぶりにエヴァと2人でお出かけなので少し浮かれ気味だ。
エヴァのところへ行くと、フラワーとスカイが前に現れた。手を繋いでから精霊の力で石に吸い込まれていく。
あっという間に精霊界に着いたらしい。
思わず綺麗という言葉が出るくらい、本当に綺麗な場所だった。
砂漠化が深刻になってからこんなに花が見えるのは久しぶりだ。
そう思いながらエヴァと手を繋いで前へ進む。
湖の方へ進んでいくと突然霧に包まれた。
前よりも少し歩くのがぽてぽてじゃなくなってきた今日この頃。
もしかしたら滑舌が少し良くなっていくかもしれない。そんな淡い期待を抱いています。
教会についての話し合いは色々進んではいるものの、精霊王様に会うのに少し時間がかかってしまっており停滞を余儀なくされている。
実はここ1か月くらい、リーフもアオも帰ってきていない…何事もなくお話ができていればいいんだけど…
少し考え事をしていたら、石が急に光りだした。
「エヴァただいまあ」二人そろって私の目の前に現れた。
『リーフ・アオおきゃえりしゃい』そう言って抱きしめる。二人に久しぶりに会えてすごく嬉しい。
「エヴァ、ザックは精霊王に会っていいって?」
『あい!おとーしゃまたちがいしょか、むりなりゃおにーしゃまといしょならいいって言ってまちた。』
「わかった。実はこの後連れてくるように言われているんだ。みんな時間は大丈夫かな?」
困ったようにリーフがそう言うので
『聞いてきましゅ。シャーシャ連れてってくだしゃい』
サーシャが抱っこして部屋を出てくれた。こういう時はこのからだだとホント不便ね…
そんなことを思っていると執務室の前に着いた。
いつものお兄様の真似をして、ノックをする。
『おとーしゃま、エヴァでしゅ。いましゅこしよろしいでしょうか。』
「エヴァか。入ってくれ。」
『しちゅれーしましゅ。』
部屋に入りソファにおろしてもらった。
時間もあまりないのです早速本題に入る。
『リーフとアオがかえってきまちた。そえで、きょーしぇーれーおーしゃまがあいたいしょーなのでしゅが、いてきていいでしゅか?』
首を傾げて確認すると、
「今からか…申し訳無いが、俺は行くことが出来ないんだ。イザと二人で行って来てくれるかい」
心配そうな声でこたえてくれた。
『わかりまちた!おにーしゃまといってきましゅ。おとーしゃまもおしごとがんばてくだしゃい』
そう言って部屋を出た。
*******
お兄様がちょうど貴族院から帰ってきたので、その足で精霊王
様へ会いに向かった。
行き方は、精霊と手を繋ぎ、あとは精霊の力を借りて石に吸い込まれるだけだ。中々吸い込まれることは生まれてこの方無かったのですごく面白かった。
精霊界につくとお兄様が「エヴァ、大丈夫?立てるかい?」と優しく声をかけてくれた。
精霊界は私たちの住む世界と違い、花々に囲まれたすごく綺麗な場所だった。
お兄様も「綺麗だ。」と声に出ていたくらい。
お兄様と2人で手を繋いでいると、リーフたちが精霊王様の所へ案内してくれるそうでみんなで進んでいく。
森を抜けると大きな花畑、花畑を抜けると綺麗な湖があった。
それだけじゃない。
遠くを見てみると噴火していない休火山があったり、そもそも葉が火でできている木もある。恐らくあそこには火の精霊が居るんじゃないかな。
じゃあ、闇や光、地の精霊はどこにいるんだろう。
ふと不思議に思いながら前へ進んでいく。
湖の前まで来ると今まで見えていなかった景色が現れた。
ーーーーーーーーーーーーー
【アイザイア視点】
貴族院から帰ると、エヴァが今から精霊王様のところに行くという。生憎お父様たちは行けないらしく、僕が同伴で行くことになった。
久しぶりにエヴァと2人でお出かけなので少し浮かれ気味だ。
エヴァのところへ行くと、フラワーとスカイが前に現れた。手を繋いでから精霊の力で石に吸い込まれていく。
あっという間に精霊界に着いたらしい。
思わず綺麗という言葉が出るくらい、本当に綺麗な場所だった。
砂漠化が深刻になってからこんなに花が見えるのは久しぶりだ。
そう思いながらエヴァと手を繋いで前へ進む。
湖の方へ進んでいくと突然霧に包まれた。
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