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精霊の味方を増やします

緑の精霊を探す(アイザック視点)

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屋敷に戻り、父上に手紙を書いた。
父上はアーバント領地の最北端に位置しているイボークの街にいる。早ければ5日で届くだろう。

色々仕事を片付けている間に、エリーが執務室に来た。
「ザック。セバスより話を聞きました。 緑の精霊石を探すのですね。ですが、探すには情報が少なすぎるのではないでしょうか。スイに聞いては見たものの、緑の多いところとしか分からないとの事。どうしましょう。」

頬に手をあてながら困った顔をしている。
そんなエリーもすごく可愛いが…

『そうだな。もしかしたら水の精霊についてはたまたま見つかりやすかったのかもしれない。子供たちに話を聞いてみてから探すか。』

「そう仰ると思いました。二人とも入りなさい。」
そう言ってエリーが二人を促す。

「失礼します。」「しちゅれーしましゅ。」
イザとエヴァが笑顔で入ってきた。

そこで二人に話を聞いていくと、もともと草花が生い茂っていた場所に石はあったという。

それを聞いた時、確かに水の精霊石も似たようなところにあったことを思い出した。

もしかしたら砂漠化し始めているところに出やすいのか。
色々考えることはあるが、とにかく今は緑の精霊石を探すことが優先だ。

皆で庭に出ることにしよう。

『これから皆で庭に出て探してみないか。イザとエヴァには見つけた場所を案内して欲しいんだ。』

皆の肩にそっと手を起きながら庭へと進んだ。

庭に出てみると、「おとーしゃま、こちにあいまちた」ぽてぽて歩きながらエヴァが案内してくれる。

「僕も、同じところで見つけたんですよ。」と言いながらエヴァの近くによっていくイザ。

もともとエヴァが産まれる前から仲良かった家族だが、どんどんイザも大きくなり少しずつ距離ができてきていた。
エヴァがその隙間を埋めてくれたんだなと感慨深く感じながらそのあとを着いていく。

着いてみると、砂漠化が進んでいた場所だったはずが、綺麗な芝に花がちらほら咲く元の庭だった。

まだまだ精霊が足りない状態なのかもしれないが、俺もエリーも顔を見合せながらと声が出た。

そして、少し進んでみるとまだまだ砂漠化している部分があったので、そこで石を探すことにした。



しかし、この日は時間が遅くなってしまったこともあり、なかなか見つけることが出来なかった。俺とエリーはまた時間を見つけて探そうといい、屋敷の中に入ることにした。


ーーーーーーーーーー
【エヴァンジェリン視点】
お父様とお母様が探し始めて少し時間が経った頃、水の時とは違い中々見つからない状態になっていた。

たまたま水の時は見つかりやすかったのかなとおもいながら、お兄様と一緒に待っていた。

『おにいしゃま、きょーはみちゅからなしゃしょうでしゅね。』

「そうだね。時間がある時にまた来て探していくことにしたみたいだよ。少しでも早く共存できる世界が戻ってくるといいね」

そう言いながら、二人でお屋敷の中に入った。
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