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精霊を呼び出したい

取り敢えずお庭から探してみることにします。

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花壇の近くで、石を探すため目をキョロキョロ動かして頑張っていたところ、

少しだが石が落ちている場所を見つけた。


まだ1人では歩けないのでお兄様に
『にぃに、あうあうあぁぅあっち行きたい』といきたい方向に手を伸ばしながら言ってみる。

が、しかし···

なかなか伝わらない。
終いには
「父上、母上見てください。エヴァが喜んでますよ!」
って…

違うんだよ!あっち行きたいの !!
と今度は両手で行きたい方向に手を伸ばしてみる。

そしたら、
「イザ、もしかしたらエヴァはあっちに行ってみたいんじゃないかしら。」
と、お母様が助け舟を出してくれた。

私も伝わったことが嬉しかったので大きな声で
『あう!!』と返事をした。

「あら、お返事できるなんて凄いわねぇ。」と言いながらお母様が頭を撫でてくれる。

お兄様は「気づいてあげられなくてごめんね。あっち行ってみよう。」とすこし落ち込んでいるような気がしたので、手を伸ばしてお母様の真似して頭を撫でてあげた。

そんな様子をみていたお父様が 小さい声でうちの家族が可愛いと言っていたのを私はバッチリ聞いていた。

「ゴ、ゴホン...それじゃあみんなであっちに行ってみるか。」
耳を赤くしながらお父様が言ってくれたので、歩いて移動した。


**********

移動してみると底にはあまりお花は無いものの石は転がっている。

お兄様に
あうあうあうぅここでおろして欲しい
と少し腕を叩くと、分かってくれたのか降ろしてくれた。

まぁ、まだ座ることしか出来ずハイハイすら出来ないのだけど...

辺りを見回しながら変わった石がないが探してみる。

普通の丸っこい石ころにちょっと角がある石ころなど、様々な石があった。


ーーーーーーーーーー
【アイザイア視点】

今日は父上、母上も少し時間が出来たということで、
エヴァと一緒に家族みんなで庭に出ることにした。

エヴァは不思議とたまに僕が話していることを理解しているんじゃないかなと感じるときがある。

この間も庭に出た時に枯れた草花をみて少し悲しそうな顔をしていた。

それから代々うちに伝わってい物語もそうだ。
勿論僕も父から聞かされて来た物語だ。

あの物語を聞いてから結構経つけど、
今日は何を考えたのか、石を見たかったみたいだ。

まぁ、ぼくの妹が可愛いなぁって思うだけなんだけど、
あの物語がもしかしたらエヴァにとっては本当に出来ることなのかもと考えているんなんて、やっぱり可愛いよね。

まだ歩けないし近くで見守っていないとな。
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