23 / 33
フィオーレ国
ボワナール領
しおりを挟む
フィオーレ国に入り、私たちはボワナール領を目指した。
マーレ国とフィオーレ国では全く雰囲気が違う。マーレ国は国外に近づいていけば行くほど空気が重くなっていた印象だ。
それだけ魔獣が沢山いるのかもしれないが...できればあまり長居したくないとすら思ってしまった。
しかし、フィオーレ国に入ると花や草木などが生い茂り、水も浄化されていてとても綺麗だった。
「国境門を抜けるだけでこんなに空気が違うものなんですね。」
クラウンさんに話しかけると、
「そうだね。ここら一体にあの青い花が咲いているだろ?」
よく見ると確かに小さい青い花がいくつも咲いている。
「実はあの花には魔獣の毒素を綺麗に変えてくれる効果があるんだ。もちろん限界はあるけどね。」
この花がマーレ国にもあったら、皆過ごしやすくなるんじゃないかと思うが、もしかしたら何か理由があってマーレ国に普及していないのかなど考える。
きっと私が考えていることがわかったのだろう。クラウンさんが少し困った顔で、
「この花はなぜかフィオーレ国にしか根付かないんだよ。他の国にも持っていってみても、他の国に入った瞬間枯れてしまうらしい。」
もしかしたら魔獣が多すぎるのが原因とかもありそうだ。
今まで見ることができなかったものが沢山あって道中楽しみながら歩いていると、あっという間にボワナール領についた。
ここまでの道には大きな魔獣が出ることもなく、スムーズに進める。こんなに魔獣が出ないものなのかと心配になったくらいだ。
「まずは冒険者登録だな。」
クラウンさんの後を追い、私は冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドに着く前から思っていたが、この地についてからやたらとジロジロ見られることが増えたきがする。
「みんなが見てるのはルーの髪色だよ。この国では黒もちは精霊に好かれる色として有名なんだ。昔から絵本で読み聞かせられるくらいだからね!」
コウが私が不思議そうに思っていることに気づいたのか耳元でこそっと教えてくれた。
精霊について認知度が高いと言うことは私以外にもこの国には精霊が見える人がいると言うことなのか、すごく気になるところだ。
冒険者ギルドに入るとお姉さんが出迎えてくれる。
「ようこそ冒険者ギルドへ。ご用件をお伺いします。」
周りから見られているのもあいまって、余計に緊張する…
「あ、あの…冒険者登録をしたいのですが…。」
「冒険者登録ですね。こちらへどうぞ。」
冒険者登録は別のところで行うらしく、私はクラウンさんの後を追うようにしてついていくと応接室のようなところに通された。
応接室のようなところに行くと先ほどの受付の方と一緒にいかにも冒険者してますというようなすこし体格のいいおじさんが入ってきた。
「お久しぶりですね。クラウドさん。」
クラウドさん!?私ずっと間違えてクラウンさんだと思っていた。クラウンさんと呼んでも何も言わなかったし思わずクラウンさんを二度見二度見してしまう。
「クラウドさん。すみません。私てっきりクラウンさんだと思っていたんですが…聞き間違えてしまっていたんですね。」
人の名前を間違えて覚えるなんて失礼極まりない…それでなくても色々教えていただいたのに、空いた穴があったら入りたいくらいだ。
「落ち着いてくれ。キャロル。周りの皆はクラウンと呼ぶんだ。だから間違いではない。それにキャロルにはクラウンと呼んで欲しいんだ。」
クラウンさんが真面目な顔で話してくるのがすごくかっこよく見える。今まで何度も戦っている姿を見て格好いいと思ったけど、それ以上に名前の呼び方一つでそこまで真剣に気持ちを伝えてくれるのがうれしかった。
「ご挨拶がまだでしたね。冒険者ギルド ボナワール所属のグレゴリと申します。一応この町のギルド長をしています。そしてこちらが受付のエステルです。」
手を差し出しながら挨拶をしてくれるギルド長たちに私も手を差し出した。
「初めまして、キャロルと申します。よろしくお願いいたします。」
2人と握手を交わし、ソファに座った。
テーブルの上に書類などを出しながらはなしをはじめていく。
「クラウドさんが連れてきた方だ。きっと実力も申し分ないんでしょうが…魔法スキルなど何が使えるか先にこちらに記入してもらってもいいでしょうか。」
魔法属性や得意な戦い方を伝えることでそれに見合ったテストが行われるそうだ。
このテストに受からないと、冒険者にはなれないという決まりがあるらしいが例外が一つあるのだとか…
私はスラスラの自分が純粋に今使える魔法を全て書き出した。
「聖魔法と光魔法が使えるのですか!?で、あればテストはありません。」
なんでも魔獣討伐の際は魔獣の大きさにもよるが聖魔法や光魔法が使える人が必ず同伴しないといけないらしい。
魔獣がいた地を浄化する必要があること、そして怪我人を治療するためにもこの二つの魔法は重宝されるのだそうだ。そしてこの二つの魔法のどちらかが使える場合は、ルクス冒険者というランクになることが決まっているようだ。
「説明ありがとうございます。冒険者へはできれば早く登録したいのですが可能でしょうか?」
「勿論だ。いくつか行っていただきたいことがあるので、エステルについていってもらって良いだろうか。」
ここからはエステルさんが代わりに全てを行ってくださるということで私はエステルさんの後に続き部屋を出た。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
クラウド視点。
「クラウド、お前あの子にはまだ素性話してないのか?」
聞かれるだろうと思っていたことにやっぱりなと思いながら頷く。
そもそも向こうもマーレ国のだが貴族出身だし、なんならこの国の王族の血を受け継いでいるくらいだ。バレたところでそこまでびっくりはされないだろう。
「早めに話しとけよ。こういうのは拗れるとよくないからな。それにあの髪色。お前と一緒じゃないか…」
今は髪の色を別の色に変えているがグレゴリは俺が黒持ちだということを知っているくらいの仲だ。
昔魔竜の討伐の際に仲良くなったんだが、そこからずっと仲良くしてもらっている。貴族でも関係なく接してくれるいいやつだ。
見た目はアレだが…
「そうだよ。キャロルも黒持ちだ。恐らく俺と同じで精霊が見える。まだその話はしてないが…」
グレゴリは頭を抱えながらため息をついた。
「そういう隠し事はよくないぞ!嫌われたくなかったら今日言っとけ。わかったな?」
確かに嫌われたくはないがなかなか話すタイミングがなかっただけだ。俺はグレゴリの言葉に「わかった」と返しながら2人の後を追った。
俺がいなくなった部屋で、グレゴリが1人
「あいつにもやっと春がきたか…」と言っていたなんて知る由もなかった。
マーレ国とフィオーレ国では全く雰囲気が違う。マーレ国は国外に近づいていけば行くほど空気が重くなっていた印象だ。
それだけ魔獣が沢山いるのかもしれないが...できればあまり長居したくないとすら思ってしまった。
しかし、フィオーレ国に入ると花や草木などが生い茂り、水も浄化されていてとても綺麗だった。
「国境門を抜けるだけでこんなに空気が違うものなんですね。」
クラウンさんに話しかけると、
「そうだね。ここら一体にあの青い花が咲いているだろ?」
よく見ると確かに小さい青い花がいくつも咲いている。
「実はあの花には魔獣の毒素を綺麗に変えてくれる効果があるんだ。もちろん限界はあるけどね。」
この花がマーレ国にもあったら、皆過ごしやすくなるんじゃないかと思うが、もしかしたら何か理由があってマーレ国に普及していないのかなど考える。
きっと私が考えていることがわかったのだろう。クラウンさんが少し困った顔で、
「この花はなぜかフィオーレ国にしか根付かないんだよ。他の国にも持っていってみても、他の国に入った瞬間枯れてしまうらしい。」
もしかしたら魔獣が多すぎるのが原因とかもありそうだ。
今まで見ることができなかったものが沢山あって道中楽しみながら歩いていると、あっという間にボワナール領についた。
ここまでの道には大きな魔獣が出ることもなく、スムーズに進める。こんなに魔獣が出ないものなのかと心配になったくらいだ。
「まずは冒険者登録だな。」
クラウンさんの後を追い、私は冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドに着く前から思っていたが、この地についてからやたらとジロジロ見られることが増えたきがする。
「みんなが見てるのはルーの髪色だよ。この国では黒もちは精霊に好かれる色として有名なんだ。昔から絵本で読み聞かせられるくらいだからね!」
コウが私が不思議そうに思っていることに気づいたのか耳元でこそっと教えてくれた。
精霊について認知度が高いと言うことは私以外にもこの国には精霊が見える人がいると言うことなのか、すごく気になるところだ。
冒険者ギルドに入るとお姉さんが出迎えてくれる。
「ようこそ冒険者ギルドへ。ご用件をお伺いします。」
周りから見られているのもあいまって、余計に緊張する…
「あ、あの…冒険者登録をしたいのですが…。」
「冒険者登録ですね。こちらへどうぞ。」
冒険者登録は別のところで行うらしく、私はクラウンさんの後を追うようにしてついていくと応接室のようなところに通された。
応接室のようなところに行くと先ほどの受付の方と一緒にいかにも冒険者してますというようなすこし体格のいいおじさんが入ってきた。
「お久しぶりですね。クラウドさん。」
クラウドさん!?私ずっと間違えてクラウンさんだと思っていた。クラウンさんと呼んでも何も言わなかったし思わずクラウンさんを二度見二度見してしまう。
「クラウドさん。すみません。私てっきりクラウンさんだと思っていたんですが…聞き間違えてしまっていたんですね。」
人の名前を間違えて覚えるなんて失礼極まりない…それでなくても色々教えていただいたのに、空いた穴があったら入りたいくらいだ。
「落ち着いてくれ。キャロル。周りの皆はクラウンと呼ぶんだ。だから間違いではない。それにキャロルにはクラウンと呼んで欲しいんだ。」
クラウンさんが真面目な顔で話してくるのがすごくかっこよく見える。今まで何度も戦っている姿を見て格好いいと思ったけど、それ以上に名前の呼び方一つでそこまで真剣に気持ちを伝えてくれるのがうれしかった。
「ご挨拶がまだでしたね。冒険者ギルド ボナワール所属のグレゴリと申します。一応この町のギルド長をしています。そしてこちらが受付のエステルです。」
手を差し出しながら挨拶をしてくれるギルド長たちに私も手を差し出した。
「初めまして、キャロルと申します。よろしくお願いいたします。」
2人と握手を交わし、ソファに座った。
テーブルの上に書類などを出しながらはなしをはじめていく。
「クラウドさんが連れてきた方だ。きっと実力も申し分ないんでしょうが…魔法スキルなど何が使えるか先にこちらに記入してもらってもいいでしょうか。」
魔法属性や得意な戦い方を伝えることでそれに見合ったテストが行われるそうだ。
このテストに受からないと、冒険者にはなれないという決まりがあるらしいが例外が一つあるのだとか…
私はスラスラの自分が純粋に今使える魔法を全て書き出した。
「聖魔法と光魔法が使えるのですか!?で、あればテストはありません。」
なんでも魔獣討伐の際は魔獣の大きさにもよるが聖魔法や光魔法が使える人が必ず同伴しないといけないらしい。
魔獣がいた地を浄化する必要があること、そして怪我人を治療するためにもこの二つの魔法は重宝されるのだそうだ。そしてこの二つの魔法のどちらかが使える場合は、ルクス冒険者というランクになることが決まっているようだ。
「説明ありがとうございます。冒険者へはできれば早く登録したいのですが可能でしょうか?」
「勿論だ。いくつか行っていただきたいことがあるので、エステルについていってもらって良いだろうか。」
ここからはエステルさんが代わりに全てを行ってくださるということで私はエステルさんの後に続き部屋を出た。
⟡.·*.··············································⟡.·*.
クラウド視点。
「クラウド、お前あの子にはまだ素性話してないのか?」
聞かれるだろうと思っていたことにやっぱりなと思いながら頷く。
そもそも向こうもマーレ国のだが貴族出身だし、なんならこの国の王族の血を受け継いでいるくらいだ。バレたところでそこまでびっくりはされないだろう。
「早めに話しとけよ。こういうのは拗れるとよくないからな。それにあの髪色。お前と一緒じゃないか…」
今は髪の色を別の色に変えているがグレゴリは俺が黒持ちだということを知っているくらいの仲だ。
昔魔竜の討伐の際に仲良くなったんだが、そこからずっと仲良くしてもらっている。貴族でも関係なく接してくれるいいやつだ。
見た目はアレだが…
「そうだよ。キャロルも黒持ちだ。恐らく俺と同じで精霊が見える。まだその話はしてないが…」
グレゴリは頭を抱えながらため息をついた。
「そういう隠し事はよくないぞ!嫌われたくなかったら今日言っとけ。わかったな?」
確かに嫌われたくはないがなかなか話すタイミングがなかっただけだ。俺はグレゴリの言葉に「わかった」と返しながら2人の後を追った。
俺がいなくなった部屋で、グレゴリが1人
「あいつにもやっと春がきたか…」と言っていたなんて知る由もなかった。
108
お気に入りに追加
261
あなたにおすすめの小説
姉の身代わりで冷酷な若公爵様に嫁ぐことになりましたが、初夜にも来ない彼なのに「このままでは妻に嫌われる……」と私に語りかけてきます。
夏
恋愛
姉の身代わりとして冷酷な獣と蔑称される公爵に嫁いだラシェル。
初夜には顔を出さず、干渉は必要ないと公爵に言われてしまうが、ある晩の日「姿を変えた」ラシェルはばったり酔った彼に遭遇する。
「このままでは、妻に嫌われる……」
本人、目の前にいますけど!?
お堅い公爵様に求婚されたら、溺愛生活が始まりました
群青みどり
恋愛
国に死ぬまで搾取される聖女になるのが嫌で実力を隠していたアイリスは、周囲から無能だと虐げられてきた。
どれだけ酷い目に遭おうが強い精神力で乗り越えてきたアイリスの安らぎの時間は、若き公爵のセピアが神殿に訪れた時だった。
そんなある日、セピアが敵と対峙した時にたまたま近くにいたアイリスは巻き込まれて怪我を負い、気絶してしまう。目が覚めると、顔に傷痕が残ってしまったということで、セピアと婚約を結ばれていた!
「どうか怪我を負わせた責任をとって君と結婚させてほしい」
こんな怪我、聖女の力ですぐ治せるけれど……本物の聖女だとバレたくない!
このまま正体バレして国に搾取される人生を送るか、他の方法を探して婚約破棄をするか。
婚約破棄に向けて悩むアイリスだったが、罪悪感から求婚してきたはずのセピアの溺愛っぷりがすごくて⁉︎
「ずっと、どうやってこの神殿から君を攫おうかと考えていた」
麗しの公爵様は、今日も聖女にしか見せない笑顔を浮かべる──
※タイトル変更しました
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
妹の事が好きだと冗談を言った王太子殿下。妹は王太子殿下が欲しいと言っていたし、本当に冗談なの?
田太 優
恋愛
婚約者である王太子殿下から妹のことが好きだったと言われ、婚約破棄を告げられた。
受け入れた私に焦ったのか、王太子殿下は冗談だと言った。
妹は昔から王太子殿下の婚約者になりたいと望んでいた。
今でもまだその気持ちがあるようだし、王太子殿下の言葉を信じていいのだろうか。
…そもそも冗談でも言って良いことと悪いことがある。
だから私は婚約破棄を受け入れた。
それなのに必死になる王太子殿下。
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした
カレイ
恋愛
「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」
それが両親の口癖でした。
ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。
ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。
ですから私決めました!
王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる